
| SOUNDPEATS Air5 Pro+ | |
| 発売日 | 2025年10月27日 |
| 価格 (発売時) |
15,380円 |
| 連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 6時間/30時間 ANC ON 3時間/15時間 |
| コーデック | SBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless/LC3 |
| ドライバー | xMEMS社製MEMSドライバー「Cowell」 + 10mmダイナミックドライバー |
| 防水性能 | IPX5 |
| Bluetooth Ver. | 5.4 |
| 機能 | ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイント・ゲームモード・イコライザー・専用アプリ・急速充電(10分→2時間) |
| 資料 | 公式サイト |
- 力強さと柔らかさを兼ね備えた濃密サウンド
- ノイキャンや外音取り込みも実用的に使えるレベル
- ノイキャンON時は低音がややキツい
- ノイキャン+ハイレゾ再生時はバッテリーの減りがかなり早い
| 総合評価 |
|
9/10 |
|---|
■Air5 Pro+クーポン情報
8%OFFコード:SPA5P25BF19
有効期間:~2025年12月21日
対象店舗:Amazon SOUNDPEATS公式ページ
備考:販売ページ上の他のクーポンと併用可能です
こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはSOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン、Air5 Pro+。
MEMSドライバーとダイナミックドライバーのハイブリッド構成にブランド最高クラスのノイズキャンセリングを搭載したという意欲作です。
去年、同じドライバー構成でCapsule3 Pro+というイヤホンがリリースされて大変な注目を集めましたが、その進化版といったところでしょうか。
SOUNDPEATSの1万円以上のラインナップには他に音質特化のH3というTWS(BAドライバー×2+ダイナミックドライバー)もあるので、これら3つを使い比べて違いをチェックしてみようと思います。

SOUNDPEATS Air5 Pro+ 外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式を採用。
Air5 Proの色違いといった感じでデザインは同一。

Capsule3 Pro+やH3と比較すると、カスタムIEMっぽいデザインのH3は特別感がありますかね。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
ワイヤレス充電には非対応。
形状はAir5 Proと同じです。

H3・Capsule3 Pro+と比べると、やはりH3が特別感のあるデザインですね。

Capsule3 Pro+だけ去年リリースのイヤホンということもあって、取り出し口が狭くてイヤホンの出し入れがしにくい構造となっています。
使い勝手も年々進化していっているのがわかります。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品

付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
- ピーツくんステッカー
いつの頃からか付いてくるようになったピーツくんステッカーはもうレギュラー入りなのでしょうか 笑
SOUNDPEATS Air5 Pro+ 測定データ
重さ・サイズ実測値

| ケースサイズ | 縦:48.3mm 横:66.8mm 高さ:27.0mm 三辺合計:142.1mm |
| 重さ | イヤホン:5.1g ケース:44.1g |
イヤホンケースはそこそこコンパクトな部類。
持ち運びに不便を感じることはないでしょう。
イヤホンも標準的な重さ・サイズ感です。
| 携帯性 | S・A・B・C・D |
|---|
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果

| Android・PC その他 | iPhone | |
| 通常時 |
288ms(SBC) |
319ms(AAC) |
| 低遅延時 | 132ms(SBC) 170ms(AAC) 132ms(aptX) 193ms(aptX Adaptive/高音質モード) -(LDAC) |
170ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
ただし、LDAC接続中はゲームモードは使えません。
また、aptX Adaptiveには内部的に高音質モードと低遅延モードがあり、音声ソースに応じて自動で切り替わります。基本的には任意で切り替えることは出来ません。
(イヤホンの機能であるゲームモードとaptX Adaptive/低遅延モードは別物)
aptX Adaptiveの低遅延モードは100ms前後の遅延になるはずなので、AndroidではaptX Adaptive/低遅延モードが1番遅延が少ないと思います。
ただ、欲しいときに低遅延モードになってくれないこともあったり、低遅延モードになっているかどうか確認する方法もないなど意外と不便なところも。
aptX Adaptiveの低遅延モードがうまく機能しないときやスマホがaptX Adaptiveに対応していない場合にはゲームモードを利用すると良いでしょう。
AACとaptX Adaptive/高音質モードでのゲームモードだとゲームは厳しいですが、それ以外のコーデックでは普通のゲームや動画視聴は問題ないくらいの遅延でした。
なお、LEオーディオにも対応しているようですが、互換性に問題があるとの記載があり、少なくとも自分のスマホ(Xperia 5IV)では接続できませんでした。

実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移

ノイズキャンセリングON・aptX Adaptive・音量42%で再生
- 1時間再生=バッテリー残量60%
- 2時間再生=バッテリー残量20%
- 2時間30分再生=バッテリー残量0%
約2時間半でバッテリー切れとなりました。
これは室内での結果なのでよりノイズの多い電車などで使用した際にはもっと短くなる可能性があります。
というわけで、ノイキャン+ハイレゾ再生だと最近のものとしては結構寂しい結果に。
測らずともみるみる電池が減っていくのがわかったので、長時間使用したい場合はノイキャンをOFFにしたりSBCやAACで利用することも検討したほうが良さそうです。
交換イヤーピース対応表

| SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
- | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
◯ |
| SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
- | AZLA SednaEarfit Crystal 2(M) |
- |
| オーディオテクニカ AT-ER500(M) |
◯ | final TYPE E(M) |
◯ |
| NUARL Magic Ear+7 |
- | Spinfit OMNI |
◯ |
| COMPLY TWo-220-C(M) |
◯ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
- |
| radius HP-DME2(M) |
- |
太めの楕円形ノズルなので入らないものが多かったです。
イヤホンには入ってもケース内で干渉するものもバツとしました。
SOUNDPEATS Air5 Pro+ 詳細レビュー

音質評価
MEMSドライバー+ダイナミックドライバーのハイブリッド構成です。
最初に断っておきたいのが、ノイキャンのオンオフでかなり音が変わります。
普段はノイキャンONを基準に評価しているものの、今作はノイキャンOFFのほうが圧倒的に好みだったのでOFFで評価しました。
OFFの状態だと割とバランスよくどの帯域も出る感じで、やや低音が強めに出るかなという印象。音場は狭めです。
これがノイキャンをONにするとさらに低音が強く出るように。低音が強調しすぎて中域に被るようになり、ボーカルもややぼんやりした印象になります。
なのでノイキャンオフのほうがバランスが取れていて好みだなという感じです。
同じドライバー構成のCapsule3 Pro+と比べると、Capsule3 Pro+は低音が主体的に鳴る印象が強かったのですが、Air5 Pro+では中域、高域もしっかり前で主張。Capsule3 Pro+よりも明瞭で明るいです。低音も輪郭を捉えやすくなっており、前作よりもかなり良い感じの仕上がりになったなと思いました。
BA2基+ダイナミックのH3とくらべると、比較的ドライな音のH3に対してAir5 Pro+はややウエット。全体的にAir5 Pro+の方が角が取れて柔らかさも感じられる印象。パワーはあるのに刺激感は少なくて聴きやすいですね。ただ、中域の解像感はH3の方が良い感じかな?Air5 Pro+はこもるまではいかないまでも少し曖昧なところがあり、これがノイキャンONになると顕著に出てくるのかなぁと。
総合的にみると、個人的にはこれまでのサウンドピーツイヤホンで一番良いと感じました。
ノイキャンOFFでという条件はつきますが、音質的には非常に良かったです。
| 音質 |
|
8.8/10 |
|---|
アプリのイコライザー画面
多数のプリセット+カスタムEQ
聴力テストを通じて最適なイコライザー設定に導くアダプティブEQ機能もありますが、個人的にはイマイチかなと思っています
ノイズキャンセリング機能の比較

4種類のモードを搭載
低音ノイズをかなり強力にカット。
人の声などには最上位クラスのノイキャンと比べるとそこまで効きませんが、1万円台半ばまでのANCイヤホンとしては上等な部類に入るでしょう。
騒音の大きい電車などでも確実にノイズを減らしてくれます。
H3等と使い比べてみると
- Air5 Pro+=公称値-55dB
- Air5 Pro=公称値-55dB
- H3=公称値-55dB
- Capsule3 Pro+=公称値-45dB
公称値通り、ノイズキャンセリングの効き目はH3とほぼ同じでした。
そして公称値通りCapsule3 Pro+より強力。
ただ、数字でみるほどの差は感じられないと思います。ベール1枚分くらいの差でしょうか。その少しの差で消し切れるノイズもあるので違うといえば違うのですが。
(参考:最強~コスパ機までわかるノイズキャンセリングイヤホンの強度比較表)
| ノイキャン |
|
9/10 |
|---|
外音取り込み機能の評価
2種類の外音取り込みモードを搭載
機能をオンにするとサーというノイズが少し入ります。
人の声の音量はわずかに落ちますが、明瞭で聞き取りやすい印象。
H3やCapsule3 Pro+はもう少し曇ったような聞こえ方なので、Air5 Pro+のほうが聞き取りやすかったですね。
また、H3は外音取り込み時に余計なノイズを多く取り込みがちでした。
総合的に過去作よりパワーアップしていると言えると思います。
自然な聞こえ方というよりは聞き取りやすさ重視という感じで実用的に使えるでしょう。
| 外音取り込み |
|
8.5/10 |
|---|
装着感評価
装着時の見た目
ドライバー構成が変わっても装着感はAir5 Proとほぼ同じ感じです。
耳への収まりが良く、しっかり密閉感を得つつも圧迫感はあまり無いので、快適に着けていられます。
見た目的にはカスタムIEMっぽいH3の装着感が良さそうに見えますが、案外人を選ぶような気もします。
ベーシックなデザインのAir5 Pro+の方が割と万人向けではないでしょうか。
| 装着感 |
|
8.5/10 |
|---|
マイク性能・通話品質
比較的クリアでまずまず聞き取りやすい音声でした。
風切音は少し入ってしまうかな?ノイズが多少混じりますが、声はそこまで乱れず。
周囲の騒音は割とちゃんとカットしてくれます。
ノイズ処理中の声は圧迫されたような感じになりますが、通話には問題のないレベルだと思います。
| 通話品質 | S・A・B・C・D |
|---|
操作方法と操作性評価
初期設定の操作方法 / 割り当て可能な操作
全ての操作をカスタマイズ可能です。
ゲームモードも設定できるのは嬉しいポイント。
センサーの感度も特に問題はないでしょう。
ただ、ノイズコントロールの設定ができないのはちょっと残念。
【ノイキャン→外音取り込み→ノーマル→ノイキャン…】
というループなのですが、カスタマイズでノーマルを外せると嬉しいんですけどね。
| 操作性 | S・A・B・C・D |
|---|
専用アプリ【PeatsAudio】の主な機能
主な機能一覧
- ノイズコントロール
- イコライザー
- 操作方法のカスタマイズ
- ゲームモード
- 空間オーディオ機能
- 装着感テスト
- LDACのON/OFF
- マルチポイントのON/OFF
- ファームウェアアップデート
ホーム画面

設定画面

その他
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動について。
SOUNDPEATS Air5 Pro+のマルチポイントは割り込み再生不可でした。

まとめ

メイン機能評価
| 音質 |
|
8.8/10 |
|---|---|---|
| ノイキャン |
|
9/10 |
| 外音取り込み |
|
8.5/10 |
| 装着感 |
|
8.5/10 |
使い勝手評価
| 操作性 | S・A・B・C・D |
|---|---|
| 携帯性 | S・A・B・C・D |
| 便利機能 | S・A・B・C・D |
| 通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:9/10
力強さと柔らかさを兼ね備えたサウンドといった感じで、明瞭で密度の濃い音はかなり聴き応えがあります。
個人的にはこれまでのサウンドピーツの音で1番良い仕上がりじゃないかなと思いました。
ただ、
- ノイキャンON時は低音が強すぎる問題
- ノイキャン+ハイレゾだと再生時間が短い問題
この2つが難しいところ。
ANCイヤホンなのにあえてノイキャンは使わないことでこれらのデメリットを無視できるのでノイキャンOFFで使うのも手かと思います。
ノイキャンも結構強力なイヤホンなだけにもったいないですけどね。
個人的にはノイキャンOFF時の音のほうが好みなので、OFFで使っています。
従って、総合力のイヤホンというよりは音質特化のイヤホンとしておすすめです。
前作以上にMEMSドライバーの旨味を表現できていると思います。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。










