僕は猫だった

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

ニトリの完全ワイヤレスイヤホン BTE-ANC01をレビュー【ANC搭載モデル】

Author:猫居こうた

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ニトリ BTE-ANC01

  BTE-ANC01
発売日 2024年10月15日
価格
(発売時)
4,990円
連続再生時間
(単体/ケース込)
ANC OFF
5時間
ANC ON
4時間
コーデック SBC
ドライバー 10mmダイナミックドライバー
防水性能 IPX4
Bluetooth Ver. 5.4
機能 ノイズキャンセリング・外音取り込み機能
資料 公式サイト/説明書
  • 5,000円以下のTWSとしてはかなり強力なノイズキャンセリング
  • ゆったりとした広がりの重々しい低音が楽しめる
  • ノイキャンを起動毎にONにし直す必要がある
  • 熱気の強いサウンドなので明瞭さが求められる曲との相性はあまり良くない
総合評価
 
8/10

こんにちは、猫居です。

趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。

今回レビューするのはニトリとEDIONが共同開発した完全ワイヤレスイヤホン、BTE-ANC01。(商品コード:2113400002784)

公称値-40dB±3のノイズキャンセリング機能を搭載して5,000円以下という中々安価なイヤホンです。

±3という表現は珍しいですが、製造公差だそうです。他社製品だと最大-○dBと表記される場合が多いですから、中間の40という値を取っているあたり良心的と言えますね。

100均系のTWSは大体どれも典型的な“安かろう悪かろう”でしたが、ニトリのTWSはどうなのか。

詳しくチェックしていきます。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

ニトリ BTE-ANC01 外観・付属品チェック

イヤホン本体

タッチセンサー式。

ごくごく一般的なスティック型で非常にシンプルなデザインです。

質感はお値段なりといったところでしょうか。

イヤホンの画像下部分をタップして操作します

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

イヤホンケース

イヤホンケースもベーシックなデザイン。

AirPodsのようなストラップホールがついている点とケースでイヤホンを充電している最中、LEDが点灯し続ける仕様は珍しいですかね。

イヤホンの充電完了がわかりやすいというメリットがある反面、個人的にはずっと光ってるのがちょっと気になりました。

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

外箱・付属品

ニトリ BTE-ANC01 外箱・付属品

付属品リスト

  • イヤーピース
  • 充電用 USB Type-C ケーブル
  • 説明書類

ニトリ BTE-ANC01 測定データ

重さ・サイズ実測値

ニトリ BTE-ANC01 サイズ・重量

ケースサイズ 縦:50.8mm
横:64.1mm
高さ:28.8mm
三辺合計:143.7mm
重さ イヤホン:3.9g
ケース:31.9g

イヤホン・ケース共に非常に軽いです。

イヤホンケースは最近のTWSとしては普通くらい、そこそこコンパクトという感じ。

ポケットに入れても邪魔にならないくらいのサイズ感です。

(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)

遅延測定結果

低遅延モードがないので遅延は結構大きめです。

遅延の測定結果は約0.4秒ほどでした。

最近のTWSとしては遅延は大きめ。ゲームで使うと露骨に音が遅れてくるのがわかるくらいなのでゲーム向きではありません。

動画視聴はYoutubeやNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。

実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移

ニトリ BTE-ANC01 実連続再生時間 バッテリーチェック

公称値はANC ONで連続再生時間4時間とやや少なめ。

ただ、音量80%でのテスト結果とのことなので実際はもう少し音量を下げて運用するでしょう。

自分は音量40%でもちょっと煩いくらいに感じたので30%でテストしてみました。

アプリがないので正確なバッテリー残量はわかりませんでしたが、ノイズキャンセリング機能をONにして約4時間15分音楽を再生し続けたあたりでバッテリー切れとなりました。

期待したほどは伸びませんでしたが、公称値くらいの再生時間は期待していいと思います。(一般的には公称値より実連続再生時間は低くなる場合が多いので)

ニトリ BTE-ANC01 詳細レビュー

ニトリ BTE-ANC01

音質評価

(ANC ON時の感想)

重量感のある低音を鳴らすイヤホンです。

ゆったりとした広がりの重々しい低音が前面で主張。

中音以降はやや後方から鳴るイメージ。

全体の雰囲気が熱気に満ちており、高音の刺激感は極端に抑えられています。

低価格帯のイヤホンは低音が不足してスカスカな音だったり、あるいはドンシャリ型で高音の刺激感が強いものが多い中、豊かな低音が聴ける刺激感の少ないサウンドというのは割と貴重かもしれません。

ただ、明瞭さが求められる曲でも熱気が入ってしまうのでそういった曲との相性は良くはないです。

音質
 
7/10

ノイズキャンセリング機能の評価

5,000円を切る価格ながら実用レベルのノイズキャンセリングを搭載しています。

他のANCイヤホンと比較してみたところ、-40dB相当の消音力があると言えそうです。

特に低音ノイズと高音ノイズへの消音力は他の-40dBを謳うノイキャンイヤホンより優れていました。

逆に中音ノイズへの消音力は少し劣っている印象。

具体的には電車などではこちらのイヤホンが優秀で、カフェなどで人の声を抑えたいと場合には他の-40dBを謳うANCイヤホンの方が優秀といった感じ。

実店舗で手に取ることができる安価なノイキャン機としてはかなり優秀だと思います。

(参考:ニトリ BTE-ANC01のノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ノイキャン強度比較表)
最強がわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
8/10

外音取り込み機能の評価

イヤホンをしていないときより周囲の音を大きく拾うタイプです。

レジでの会計時や電車のアナウンスなどを聞きたいときにイヤホンをしまま外音を聞くことができます。

ただし人の声だけでなく環境音などもかなり大きく拾ってしまうため、ちょっとした雑音もかなりノイジーになります。

常時オンにして“ながら聴き”するのには向きません。

外音取り込み
 
7.5/10

装着感評価

ニトリ BTE-ANC01 装着時の見た目

装着時の見た目

耳にしっかりフィットするスティック型らしい安定した着け心地です。

多少の動きではイヤホンがブレたりすることもありません。

IPX4の防水性能なので多少の運動にも使っていけるでしょう。

安定感の割に圧迫感もそこまで無いのである程度長時間の着用も苦になりませんでした。

装着感
 
8/10

マイク性能・通話品質

IP電話で喋っているような音質で音声はあまり明瞭とは言えませんが、通話をするのには一応問題は無いでしょう。

ただ、風切音や騒音にあまり強くないので通話の際は騒がしい場所は避けたほうが無難です。

風が吹くとブワブワッと風切音が入って何を言っているのか聞こえなくなるときがありました。

騒音はある程度遠ざけてくれますが、完全にカットすることはできず喋り声の後ろの方でノイズが鳴っている感じ。

ノイズ処理中は声もかなりぼやけた感じになるので若干聞き取り辛いです。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価

  L側 R側
1タップ
再生/停止 再生/停止
2タップ
音量- 音量+
3タップ
曲戻し 曲送り
長押し ノイズコントール ノイズコントール

タッチの感度は問題なく反応します。

連打が早すぎると2タップが認識されず1タップになることが稀にあるくらいでしょうか。

ANCを起動毎にONにしなければならないのが気になるところ。

また、1クリック目が再生/停止になっているため、誤タップによる意図せぬ再生/停止が起こり得ます。

他のイヤホンでは音量調整が割り当てられている場合が多いですが、(実際は自分で触れているとはいえ)勝手に再生が始まったり止まったりする感覚よりは音量が上下するほうがストレスが少ないように思います。

また、音量を大きく上下させたいときに1タップの方が都合がいいということもあります。

操作性 S・A・B・C・D

使って気付いた注意点まとめ

  • ANCは毎回ONにし直す必要がある
  • 1タップ目が再生/停止なので誤タップに注意
  • イヤホンをケースに戻しイヤホンが充電されている間、ケースのLEDランプがずっと点灯している

ニトリ BTE-ANC01 総評

ニトリ BTE-ANC01

メイン機能評価

音質
 
7/10
ノイキャン
 
8/10
外音取り込み
 
7.5/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評:8/10

実店舗で手に取ることができる安価なノイズキャンセリングTWSとしてはかなり優秀なANCを搭載しています。

大手のブランドメーカーでこの価格帯のANC搭載TWSというのはほぼ無いですし、1万円くらいまで視野を広げても大抵はハイブリッドノイズキャンセリングではない効果がかなり薄いものばかり。

あまりお金をかけずにノイキャンを試してみたいけれど、ネットで買うのはちょっと・知らないメーカーのはちょっとという方におすすめです。

ノイキャンの効きは個人差のあるものではありますが、小さなノイズなら無音に近いところまで消せますし、大きなノイズに対しても一定の効果が実感できると思います。

音質的にはかなり低音を重視した音作り。安価なイヤホンでも土台のしっかりした低音が聴きたいという方のニーズに合いそうです。

この手の安価なTWSは基本中華系メーカーがネット販売しているものがメインですが、ニトリなら店舗で実際に試聴することもできるそうなので買う前に試せるのは良いですね。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。