1MORE Open Earbuds S51 | |
発売日 | 2024年10月1日 |
価格 (発売時) |
14,800円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
11時間/40時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | DLC振動板 |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.3 |
機能 | マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・専用アプリ |
資料 | 公式サイト/説明書 |
- メガネのように馴染む、1日中着けていられる優しい着け心地
- オープンイヤー型ながら過度な強調感の無い柔らかい低音が出る
- 1日中使えるロングバッテリー(実測⇒音量40%で12時間30分)
- カスタムイコライザー無し
- タッチ操作があまり安定しないことがある
総合評価 |
|
8.5/10 |
---|
こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのは1MOREのオープンイヤー型イヤホン、Open Earbuds S51。
以前レビューしたOpen Earbuds S31の上位モデルに当たるイヤホンです。
S31には無かった低遅延モードを搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントにも対応。
あとは音質や装着感にどのような変化があったのか気になるところです。
S51とS31を使い比べてその違いをチェックしていきます。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
- 1MORE Open Earbuds S51 外観・付属品チェック
- 1MORE Open Earbuds S51 測定データ
- 1MORE Open Earbuds S51とS31の比較レビュー
- 1MORE Open Earbuds S51 総評
1MORE Open Earbuds S51 外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
S31から形状が変わっていて、イヤホン部分が細身になっているのがわかります。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
⇠⇠⇠
イヤホンケース
イヤホンケースは形状の違いよりも質感の違いに目が行きます。
S31はつるつるな触り心地でケースの溝の部分がやや角ばっているのに対してS51は全体のフォルムが丸みを帯びていてさらっとした触り心地。
色味の違いから見た目の質感もUPしていますが、手触りもS51の方が上質です。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
⇠⇠⇠
外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
S31は充電用ケーブルが付属していませんでしたが、S51には付属していました。
1MORE Open Earbuds S51 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:66.1mm 横:78.5mm 高さ:26.5mm 三辺合計:171.1mm |
重さ | イヤホン:9.1g ケース:56.1g |
オープンイヤー型イヤホンのケースとしてはそこそこコンパクトな部類。
S31よりケースは若干サイズ・重量共にダウンしていますが、逆にイヤホンは僅かに重量UPしています。
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 244ms(SBC) 306ms(AAC) |
306ms(AAC) |
低遅延時 | 128ms(SBC) 189ms(AAC) |
189ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリで低遅延モードに切り替えることができます。
S31には低遅延モードがなかったので、かなり遅延が少なくなっています。
とはいえ、音ゲーは厳しいです。
SBC接続+低遅延モードなら普通のゲームや動画視聴は問題ないでしょう。
AAC接続では低遅延モードでもゲームは厳しいです。
動画視聴に関してはYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。
音漏れ測定結果
計測器とパーソナルスペース(45cm)分の距離を開けて、イヤホンを装着。
音量何%まで計器が反応しない(音漏れが全く無い)のかチェックしました。
計測器が反応するかどうかで音漏れをチェック
音量30段階中11段階目から計測器が反応。
静かな環境でも全く音漏れしたくない場合には音量30%くらいまでに抑えると良さそうです。
音量30%くらいでも結構ボリュームとしては充分なくらいで普通にリスニングが楽しめると思います。
実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移
音量40%で音楽を再生してどのように電池残量が減っていくのかチェックしました。
1時間で20%減少。
約12時間半連続再生したところでバッテリー切れ。
公称値は連続再生時間11時間なのですが、AAC・音量50%でのテスト結果のようなので割と現実的な数値なのかなと思います。
非常に電池持ちが良く、休日などで1日中使いたい場合にもバッテリーは充分持ちそうです。
1MORE Open Earbuds S51とS31の比較レビュー
音質評価
高域の特性に優れるDLC振動板を採用し、オープンイヤー型で不足しがちな低音性能"は独自技術“Bass More+"テクノロジーでも強化したとのこと。
S31と聴き比べてみると、音の傾向が全く違うように感じました。
S31はクール系の音なのに対してS51はウォーム系の音。
S31は低音の量感はそこそこで中音~高音が明るい、ボーカル特化なサウンド。
S51はS31より低音がかなり豊かになっており、オープンイヤー型ながら無理やり感の無い自然な低音が表現できています。
中音もしっかりと厚みがあり、こちらもボーカルはしっかり主張。
一方で高音は全体の中ではやや控えめな印象です。S31と明瞭さにはそれほど差はないのですが、S31の方が下がスッキリしている分高音は聴きやすいですね。
ただ、高音の刺激感はS51の方が抑えらており、全体的にS31より柔らかい音の出方となっています。
音のレベル的にはお値段分S51の方が上質かなと思いますが、寒色系のスッキリした音が好きな方はS31、暖色系の柔らかい音が好きな方・オープンイヤー型でも低音が出るものが良いという方はS51という感じで選ぶと良さそうです。
アプリのイコライザー設定画面
アプリのイコライザー設定画面
カスタムEQはありません
装着感評価
装着時の見た目
滑らかなカーブを描くイヤホンデザインが耳にぴったりとフィットするというBALANCE AIR+設計を採用。
S31と着け比べてみると、S51の方が圧倒的に装着感が軽いです。
S31もオープンイヤー型なので充分に軽い着け心地なのですが、S51はより自然に着けていられる感覚。
文字で説明するのが難しいのですが…
S31は耳の上の付け根の部分を軸にホールドする感覚。
S51はイヤーフックが耳の裏に沿ってフィット。耳の上にふんわり乗っている感覚で、イヤホン部分は肌から少し浮きます。
耳穴付近は肌にほとんど触れないのでストレスが無く、メガネを掛けているときの感覚に近いです。メガネのレンズなしでモダン部分だけ着けている感じ。(メガネを掛けない方には伝わらないかもですが…)
非常に快適な装着感で1日中着けていられます。普段遣い用としては最高レベルの装着感と思いました。
逆にS31のほうがガチっとハマって安定している感覚はあるので、スポーツなど激しい動きの中で使うにはS31の方が良さそうです。
マイク性能・通話品質
比較的クリアな音声だと思います。
風切音の処理は中々優秀。
強めの風が当たっても僅かに声にビビりが生じる程度で問題なく通話できました。
周囲のノイズも喋っていないときはしっかり抑えてくれますが、喋ると周りのガヤガヤした音も一緒に乗ってしまうようです。
声もやや乱れ気味で、聞き取れはしましたがあまり騒がしいところでは通話しない方が良さそうかなと感じました。
操作方法と操作性評価
アプリの操作カスタマイズ画面
L側 | R側 | |
1タップ |
- | - |
2タップ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ (カスタマイズ可) |
消灯 | 消灯 |
長押し | 音声コントロール | 音声コントロール |
2タップと3タップのみアプリでカスタマイズ可能です。
曲送りと曲戻しは入れたいので音量調整は必然的に諦めざるを得ません。
1タップ目や長押しにも割当出来ると良かったのですが…
また、装着感の項目でも書きましたが、S51は装着時にイヤホン部分が少し耳から浮くような感じになります。
そのせいでタップするとイヤホンがぶらんぶらんするといいますか、S31のようにガシッと固定されているイヤホンと比べてタッチ操作がちょっと安定しません。
タップしても反応しなかったりすることがままあるので、操作ミスが頻出すると気になるという方は要注意です。
割り当て可能な操作方法一覧
専用アプリ【1MORE】の主な機能
主な機能一覧
- プリセットイコライザー
- 低遅延モード
- マルチポイント
- 操作方法のカスタマイズ
- スマートバーンイン(自動エージング機能)
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
設定画面
使って気付いた注意点まとめ
アプリ内でちょっとわかりにくいマルチポイント&低遅延モードの位置
マルチポイントの場所
デフォルトではOFFになっているので2台同時接続したい場合はアプリからONにする必要があります。
ホーム画面⇒設定⇒実験的機能
低遅延モードの場所
娯楽モードというのが低遅延モードのようです。
ホーム画面⇒ショートカット
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動について。
S51のマルチポイントは割り込み再生不可でした。
1MORE Open Earbuds S51 総評
総評:9/10
S51とS31の主な違い
S51 | S31 | |
発売時の価格 | 14,800円 | 8,980円 |
連続再生時間 | 11時間 | 8時間 |
ドライバーサイズ |
不明 |
14.2mmDD |
対応コーデック |
SBC/AAC |
SBC/AAC |
マルチポイント |
○ |
- |
装着感 | 非常に軽い着け心地 日常使い向け |
安定した着け心地 スポーツにも◎ |
音質 | 暖色系 低音重視 |
寒色系 ボーカル重視 |
最小遅延 | 0,128秒(SBC) | 0,237秒(AAC) |
Open Earbuds S51は下位モデルS31と比べて、音質・装着感ともに柔らかくなって上質さが出た印象です。
ただ、単純に同傾向の強化版という感じではなくて上の表にまとめたように得意分野に違いがあります。
なので音の好みや運動で使うかどうかといったところを考慮してチョイスすると良いんじゃないかと思います。
個人的にはメガネをかけているかのような軽い装着感がとても好印象でした。
操作性はあんまり良くないですが、オープンイヤー型イヤホンなので1日中着けっぱなしでいられる装着感と電池持ちというのは大きいです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。