
| Victor WOOD master | |
| 発売日 | 2025年11月20日 |
| 価格 (発売時) |
41,800円 |
| 連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 10.5時間/31.5時間 ANC ON 7時間/21時間 |
| コーデック | SBC/AAC/LDAC |
| ドライバー | 10mmハイブリッドWOODドライバー |
| 防水性能 | IP55 |
| Bluetooth Ver. | 6.0 |
| 機能 | K2テクノロジー・ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・空間オーディオ・ゲームモード・イコライザー・着脱検知機能・専用アプリ・急速充電(15分→100分)・Google Fast Pair |
| 資料 | 公式サイト |
| 総合評価 |
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90/10 |
|---|
こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
2026年、最初のレビューはVictor Wood Masterです。
ファンの多い『木』の振動板を使ったWoodシリーズの最新作ということで、注目度の高いイヤホンだと思いますが、個人的には世界最高クラスのノイズキャンセリング搭載という謳い文句にも惹かれました。
実際に使ってみた感想や採れたデータを紹介していきます。
Victor WOOD master 外観・付属品チェック
ビルドクオリティについて
所有欲を刺激するデザインの良さもWoodシリーズの魅力のひとつ。
今作も観て楽しめる良い仕上がりですね。
ただ、ケースは最近のTWSとしては結構厚みがあって大きめです。
イヤホン本体
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品

付属品リスト
- イヤーピース(スパイラルドットPro SF)
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
Victor WOOD master 測定データ
重さ・サイズ実測値

| ケースサイズ | 縦:61.8mm 横:61.6mm 高さ:35.5mm 三辺合計:158.9mm |
| 重さ | イヤホン:6.3g ケース:53.4g |
イヤホンケースは最近のものとしてはやや大きめ。
ポケットなどに入れると厚みで結構嵩張る感じがあります。
イヤホンも標準より少し重めですね。
| 携帯性 | S・A・B・C・D |
|---|
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果

| Android・PC その他 | iPhone | |
| 通常時 |
287ms(SBC) |
327ms(SBC) |
| 低遅延時 | 195ms(SBC) 249ms(AAC) 268ms(LDAC) |
249ms(SBC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
ゲームモードにしてもゲームをするにはやや厳しい値。
特にLDAC接続中にゲームモードにしてもほぼ遅延は減っていなかったのでゲームモードを使う場合はLDACはOFFにしたほうが良いです。
動画視聴に関してはNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものなら問題なく楽しめると思います。
実連続再生時間のチェック

音量50%・LDAC・ノイズキャンセリングONでテスト
1時間で約25%減っていました。
4時間もたないかな?と思ったのですが、最終的には4時間35分再生したところでバッテリー切れとなりました。
これは電池消費の激しいLDAC+ANCでは割と保ちの良い方と言えるでしょう。
ただ、室内でのテストなので電車など騒音の激しい環境で使えば電池の減りが早くなる可能性はあります。
交換イヤーピース対応表

| SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
◯ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
◯ |
| SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
◯ | AZLA SednaEarfit Crystal 2(M) |
◯ |
| オーディオテクニカ AT-ER500(M) |
- | final TYPE E(M) |
◯ |
| NUARL Magic Ear+7 |
- | Spinfit OMNI |
- |
| COMPLY TWo-220-C(M) |
- | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
◯ |
| radius HP-DME2(M) |
◯ |
一般的なサイズ感のイヤーピースは概ね入りました。
逆にTWS用のような小さめサイズのものが入りにくかったですね。
Victor WOOD master 詳細レビュー

音質評価
フラットに近いバランスで優しい音の鳴り方ですね。
過度な強調感が全く無く、滑らかなサウンドは生の音を聞いているよう。
ただ、Woodシリーズ特有の余韻はあまり感じないかな?と。
音場は標準~やや広めくらいですが、とても立体的な聴こえ方で生音感に貢献している印象です。
低音は深いところがあまり出ないのでこの点は好みがわかれそう。他社ハイエンドTWSではだいたい一定以上出るので、ここまで控えめなのは珍しいような。
中音が個人的にはこのイヤホンで一番好きなところで、ボーカルが非常に生々しいんですよね。濃い目な味付けの多いTWSの中では少し控えめに感じるようなナチュラルな鳴らし方ながら、存在感はしっかりとあり、情感を豊かに感じられてとても良いです。
高音も高解像でとても明瞭なのに凄く柔らかくて秀逸といえる聴き心地。
重低音が欲しい方には他のイヤホンのほうが良さそうですが、良い意味でTWSらしからぬ自然な音なので、柔らかい音が好きという方には最高の選択肢となりそうです。
*追記
最近のアップデートでK2テクノロジーが実装されていました。これはSBCやAACでの接続でもハイレゾ相当の音にアップグレードしてくれるというもの。iPhoneのようなLDACで接続できない環境で効果を発揮すると思います。ただ、LDACとK2テクノロジーで聴き比べるとやはりLDACの方が音は良いです。
| 音質 |
|
9.8/10 |
|---|
空間オーディオ機能について
うーん…という感じの聴き心地。
音がガビガビになったりするわけではないのですが、ボーカルがかなり遠いてしまうのが気になります。
そのせいかライブハウスのどまんなかで聴いている感覚というよりは、部屋の外から漏れ出てくる音を聴いているよう。
個人的にはあまり使うことはなさそうかなと感じました。
ノイズキャンセリング機能の比較
良かった点
- 低音ノイズはしっかりカット
- ノイキャンのON/OFFで音が変わらない
- ノイキャンON時の圧迫感も少ない
いまいちな点
- 中音高音ノイズにはあまり効果的ではない
- 風切音が酷い
世界最高クラスのノイキャンを謳っている本作ですが…
強めのノイキャンではあるものの、他社ハイエンドTWSと比べるとワンランク落ちる印象でした。
別格のBOSE QCUEやAirPods Pro 3とはかなりの差。
トップ層といえるTechnics AZ100やJBL Tour Pro 3など他社ハイエンドと比べても少し見劣りするかなと。
どちらかといえばAZ100よりも1つ前のAZ80の効き目に近く、それよりもさらに少し弱いくらい。
しっかりノイズ低減を実感できるレベルではあり、特に低音ノイズはかなり綺麗に消してくれます。
ただ、中音高音ノイズは結構スルーしてしまうようで、音の種類によってはあまり効いてないと感じてしまうかもしれません。
また、ノイキャンON時の風切音がかなり酷く、ウインドカットモードにしてもほとんど効果がありませんでした。
強風時はオフにしたほうが良さそうです。
(参考:最強~コスパ機までわかるノイズキャンセリングイヤホンの強度比較表)
| ノイキャン |
|
9/10 |
|---|
外音取り込み機能の評価
かなりレベルの高い外音取り込みです。
若干マイクで取り込んだときのサーという音が入るものの、外音の取り込み方が非常に自然で違和感の少ないものとなっています。
イヤホンをしていないときとほぼ変わらない感覚で外音を聞き取ることができました。
電車のアナウンスなどはもちろんのこと、人の声も自然な感覚で聞くこともできるので疲れません。
あえて注文をつけるとすれば、外音取り込みの強度を選択できるとなお良かったのかなと思います。ハイエンド製品ですしね。
| 外音取り込み |
|
9.5/10 |
|---|
装着感評価
装着時の見た目
4万クラスのハイエンドモデルにしてはやや平凡な装着感といいますか…
装着感が悪いわけではなく、安定した着け心地ではあるのですが、ゴツっとしたイヤホンの硬さを割とダイレクトに感じてしまいました。
この価格帯の他のイヤホンはかなり上質で滑らかな着け心地のものが多いので、それらと比べると2ランクくらい落ちる印象です。
もちろん個人差はあると思いますけどね。
| 装着感 |
|
8/10 |
|---|
きちんと装着できているかテストしてくれる機能もあります
マイク性能・通話品質
まずまずクリアな音声。
ただ、風切音や周囲のノイズの処理中はかなり音声が圧迫された感じなっていました。
騒がしい場所での通話はちょっと聞き取りにくいかもしれません。
| 通話品質 | S・A・B・C・D |
|---|
操作方法と操作性評価

左)デフォルトの操作方法 / 右)割り当て可能な操作方法
操作を割り振れる箇所がめちゃくちゃ多いです。
誤タップに繋がりやすい1タップ目をOFFにしても必要な操作は全て割り当てられる感じ。
1タップ目をONにしていても誤操作しにくいようにイヤホンを外している間はタッチセンサーが無効化される機能もあり。
ノイズコントロールやサウンドモードも細かく設定できるようになっています。過去作ではこのあたりの出来の悪さから使い勝手の評価がイマイチになりがちでしたが、改善されて良かったです。
デフォルトの操作方法だといつものVictorらしいちょっと癖のある配置になっているで、自分好みに変更したほうが良さそうかなと思います。
ノイキャンOFFをループ設定に含めるかどうかなど、細かい設定が可能

イコライザーも気に入った設定だけチェックをいれておけばイヤホン操作で簡単に切り替え可能

| 操作性 | S・A・B・C・D |
|---|
注意点
LDAC接続中はゲームモードの効果確認できず
ゲームモードを使うときはLDACはOFFにして使ったほうが良いです。
マルチポイントの挙動について
Victor WOOD masterのマルチポイントは割り込み再生可能でした。

まとめ

メイン機能評価
| 音質 |
|
9.8/10 |
|---|---|---|
| ノイキャン |
|
9/10 |
| 外音取り込み |
|
9.5/10 |
| 装着感 |
|
8/10 |
使い勝手評価
| 操作性 | S・A・B・C・D |
|---|---|
| 携帯性 | S・A・B・C・D |
| 便利機能 | S・A・B・C・D |
| 通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:9/10
音質以外は色々問題の多かった旧作HA-FW1000Tと比べると全体的にブラッシュアップされて使いやすくなった印象。
音質もとても良くて、明瞭ながらとても柔らかく聴き疲れしない音なので非常に上質なリスニングが出来ます。
ただ、Woodシリーズ特有の余韻とかは感じにくかった点、重低音はあまり出ないという点は『思っていたものと違う』となりかねないポイントなので注意でしょうか。
また、他社ハイエンドTWSと比べたときにノイキャン、装着感についてはやや見劣りする印象でした。
逆に音質やデザインには唯一無二の個性があるので、ノイキャンより音質重視な方、木のデザインに惹かれるという方には満足感のある買い物になりそうかなと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。










