- 実用的なノイキャン付き寝ホンという希少性
- 耳からはみ出さず寝っ転がりながら使えるコンパクトサイズ
- フィット感良く普段使い用のTWSとしても有用
- ノイキャンは起動毎にONにする必要あり
- ノイキャン『強』時、若干ホワイトノイズあり
総合評価 |
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8.5/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのは1MOREの完全ワイヤレスイヤホン、ComfoBuds Mini。
世界三大デザイン賞の1つである「iF DESIGN AWARD 2023」を受賞。
コンパクトサイズで寝ながら使用できる『寝ホン』に最適としてテレビなどでも取り上げられているやつですね。
個人的には『寝ホン』と呼ばれる完全ワイヤレスイヤホンの中では珍しいノイズキャンセリング機能搭載モデルである点が気になっておりました。
ノイキャン寝ホンというだけでかなり貴重な存在だと思いますが、実際の使い心地はどうなのか。
音質やノイキャン、寝ホンとしての使い勝手などチェックしていきます。
*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
- 1MORE ComfoBuds Miniの外観チェック
- 1MORE ComfoBuds Miniのスペックと測定結果
- 1MORE ComfoBuds Mini 詳細レビュー
- 1MORE ComfoBuds Miniの使い方と注意点
- 総合評価
1MORE ComfoBuds Miniの外観チェック
イヤホン本体
イヤホンケース
付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
- 説明書類
1MORE ComfoBuds Miniのスペックと測定結果
スペック表
ComfoBuds Mini | |
価格 (2023/05/09 Amazon) |
10,990円 |
連続再生時間 | 6時間 24時間(ケース込) |
ドライバー | グラフェンダイナミックドライバー |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ○ |
マルチポイント | ✕ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ✕ |
その他の機能 | 急速充電(10分⇒90分再生) ワイヤレス充電 聴力テストによる音質最適化機能 ヒーリングサウンド |
ノイズコントロールに関する機能は、ノイズキャンセリングの他に風切り音防止モード・外音取り込みモードも搭載。
加えて寝ホンらしくヒーリングサウンドをダウンロードして再生できる機能も備えています。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:56.5mm 横:50.0mm 高さ:24.5mm 三辺合計:131.0mm |
重さ | イヤホン:3.8g ケース:34.8g |
イヤホンは完全ワイヤレスイヤホンの中で最高クラスのコンパクトさ・軽量さです。
イヤホンケースも非常にコンパクトな部類に入ります。
寝ホンというと寝室にどかっと置いておくことを想定したような平べったく大きめなケースのものが多いですが、ComfoBuds Miniは通常TWSとしても便利に運用できるコンパクトさです。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 350ms (SBC) |
400ms (AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
SBC接続のAndroidなどでは約0.35秒の遅延。
AAC接続のiPhoneでは約0.4秒の遅延という結果。
かなりはっきりと遅延するのでゲームなどで使用するのはやや厳しいかなという感じです。
動画視聴はアプリ側で遅延補正してくれるもの(YoutubeやNetflixなど)は大丈夫です。
(iPhoneはYoutubeアプリの遅延補正が効かないのでブラウザから観る必要があります)
詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
✕ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
△ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
✕ | final TYPE E(M) |
✕ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
✕ | Spinfit CP360(M) |
✕ |
NUARL Magic Ear+(M) |
△ |
(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
専用のイヤーピースを採用しており、ほとんどの汎用イヤーピースは入らないorケースに干渉するという結果に。
入った2つに関してもケース内で少し浮いてしまい、ケースを閉じるとなんとか収まるといった感じなので△としてあります。
1MORE ComfoBuds Mini 詳細レビュー
音質評価
グラミー賞を4度獲得したサウンドエンジニアLuca Bignardi氏によるサウンドチューニング。
ウォーム系のサウンド。
寝ホンを謳うイヤホンは刺激が少ない暖色系の音が多いですが、ComfoBuds Miniも同様のようです。
聴き触りの悪いところが無いマイルドな仕上がりといえます。
デフォルトではやや中低音寄りでやや高音域の暗さが気になるところ。
寝ながらリラックスして聴くのに適したサウンドと言った感じでノリ良く聴きたいときには物足りなさを感じると思います。
日常使いもいけるコンパクトさ、使用感なだけにイコライザーで切り替えができるとなお良かったかなと感じますね。
アプリでSoundIDという音質最適化テストを実行するとある程度バランスが良くなります。
音質 |
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7/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
1MORE独自のQuietMaxデュアルフィードインテリジェントノイズキャンセリングテクノロジーを搭載。
-40dbのノイズ低減効果を謳っています。
実際に試してみると豆粒サイズのイヤホンながらかなり実用的なノイキャン効果を感じられます。
低音ノイズはしっかりカット、大きめのノイズでも無音に近いくらいまで抑えてくれます。
ノイキャンが効きにくい中音・高音ノイズに対してもある程度遠ざけるくらいの効果を実感。
使い比べてみると-38dbと評価した1MORE ComfoBuds Proよりノイズカットできています。
-40dbの他のTWSと比べると僅かに高音ノイズが残るように感じますが、ほぼ同程度。
公称値通り-40dbのノイキャン効果といえそうです。
少し気になった点も紹介。
イヤホンの電源を切るたびにノイキャンがOFFになるのがちょっと面倒でした。
また、ノイキャン強時にはややホワイトノイズがのります。
普通に使う分には気にならない程度ですが寝ホンとして使うときにはホワイトノイズが気になる可能性があるかなと。
寝ホンとして使用するときはノイキャン弱で運用すると良いかもしれません。
(参考:1MORE ComfoBuds Miniのノイズキャンセリングの強さを他社ANCイヤホンと相対比較|ノイキャン強度ランキング)
ノイキャン |
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8/10 |
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外音取り込み機能の評価
サーというマイクで拾った音が少しします。
また、やや強調感のある聞こえ方も自然な聴き心地とは少し違うかなといった印象。
ただ外音を取り込む量は充分。
駅のアナウンスだけでなく人の声などもイヤホンをしたまま聞き取ることができます。
外音取り込み |
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8/10 |
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装着感評価
寝ホンを謳うイヤホンなだけに装着感は抜群。
耳から全くはみ出さないコンパクトなイヤホンなので耳を下にして横になっても耳が痛くなりません。
ただ寝ホンとしては密閉感はある方です。
なので朝までつけっぱなしにすると少し耳が疲れるかなという印象でした。
その分フィット感は良いので寝るときだけでなく普段使いも充分できます。
装着感 |
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9.5/10 |
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マイク性能・通話品質について
非常にクリアな音声です。
周囲の雑音もかなり的確に抑えてくれます。
風切り音もある程度抑えて通話可能でした。
寝ながらの通話、移動中など外での通話どちらも快適にこなせます。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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寝ホンとしての使い勝手
イヤホンをしたまま充分に眠れる装着感です。
ただ装着感の項目でも書いたように朝まで着けたままにすると少し耳が疲れるかなという感じ。
(Anker Soundcore Sleep A10やBose noise masking-sleepbudsといった寝るとき専用、またはそれに近い性能の寝ホンのほうが軽いつけ心地)
ヒーリングサウンドが内蔵されているのでヒーリングサウンドを聴きながら入眠できるほか、他の寝ホンとは違いノイズキャンセリング機能があるのが大きな強みといえます。
他の寝ホンはヒーリングサウンドでノイズをマスクするという考えで作られていますが、ComfoBuds Miniはノイズをカットできるので騒音が気になる場合には他の寝ホンより有用でしょう。
専用アプリ【1MORE MUSIC】の主な機能
ホーム画面
リスニングモード(ノイズコントロール)
スマート再生(着脱検知)
お客様の設定(操作カスタマイズ)
SoundID(聴力テスト)
落ち着くサウンド(ヒーリングサウンド)
スマートバーンイン(自動エージング機能)
アプリ総評
シンプルで操作しやすく寝ホンらしい機能があるのも◎。
ただ、
- 音質最適化機能はあるのにイコライザーは無い
- 操作カスタマイズは2・3タップのみ
この辺は少し拡張性に欠ける残念ポイントではありますね。
1MORE ComfoBuds Miniの使い方と注意点
【クリックで表示】
ペアリング方法
リセット方法
充電方法
付属の充電用ケーブルで充電できます。
その他、Qi規格のワイヤレス充電にも対応しています。
(Qi規格の充電パッドは別売り)
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | - | - |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | 音声コントロール | 音声コントロール |
長押し(1.5秒) | ノイズコントロール | ノイズコントロール |
2クリックと3クリックのみ操作カスタマイズ可能です。
左右を別々に設定したりもできないので3クリック目を曲送り/戻しor音量調節に当てると良いと思います。
操作性 | S・A・B・C・D |
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注意点1:ファームウェアアップデートで問題点の修正を
注意点2:横向きになった時に勝手にノイキャンが切り替わってしまう問題の対処法
横向きになったときにイヤホンのタッチセンサーに枕などが触れてノイキャンが勝手に切り替わってしまうことがあります。
これはアプリから操作を無効化することで回避することが可能です。
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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7/10 |
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ノイキャン |
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8/10 |
外音取り込み |
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8/10 |
装着感 |
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9.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
1MORE ComfoBuds Miniは万能タイプのノイズキャンセリング機能付き寝ホンといった印象です。
寝ホンとしてはノイキャン効果で周囲の雑音・騒音が気になる場合に他の寝ホンより大きな効果を期待できます。
また、他の寝ホンとは違い、ケース・イヤホン共に非常にコンパクトなので普段使い用の完全ワイヤレスイヤホンとしても使えます。
寝るとき用も普段使い用も1つのイヤホンで済ませたい!という方には非常に良い選択肢ではないかと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。