完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回のテーマは【寝ホン】として使える完全ワイヤレスイヤホン。
【寝ホン】とは寝る時に使うイヤホンのことですが、一口に【寝ホン】と言っても色々と種類があります。
使い心地もそれぞれ随分違います。
実際に使ってみないと中々わからない【寝ホン】の特徴や使い心地、そしておすすめについて紹介していきます。
寝ホンを選ぶ際のポイント
寝ホンとして使うための重要な要素【装着感】
【寝ホン】と謳われているかどうかに関わらず【寝ホン】として使えるかどうかは以下のポイントが重要となります。
- 寝返りをうってもイヤホンが耳から外れない
- 耳を下にして寝た時に耳が痛くならない・異物感が少ない
1をクリアしていることが【寝ホン】としての最低条件。
2は異物感が少なければ少ないほど優れた【寝ホン】といえます。
例えばag COTSUBUなどは【寝ホン】と謳われているわけではありませんが、イヤホンをしたまま寝返りをうつことができるので【寝ホン】として使うことが出来ます。
寝ホンにも種類あり
これまで【寝ホン】と呼ばれるイヤホンをいくつか試しましたが、メーカーによって【寝ホン】の定義が違うといいますか…
同じ【寝ホン】でも2つの種類があると感じました。
- 睡眠時の利用を想定。イヤホンで周囲のノイズをマスク。雑音・騒音が気になる人のための【寝ホン】
- 寝っ転がりながら動画や音楽を楽しむための【寝ホン】
分類【1】の寝ホンはイヤホン内にヒーリングサウンドを内蔵。
ヒーリングサウンドで周囲のノイズをマスクして寝ることに集中する!という使い方がメインとなります。
また、朝までつけっぱなしにしていても問題ないくらい軽い装着感のものが多いです。
一般的なイヤホンの基本性能ともいえる音質面は二の次なところがあり(マイルドな暖色系サウンドが多い)、BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSのように音楽再生機能が無いヒーリングサウンド専用のものもあります。
分類【2】の場合は寝返りをうったり多少横向きに寝ても問題ないくらいの装着感でそれ以外は一般的な完全ワイヤレスイヤホンとしての性能(音質)を備えています。
内蔵ヒーリングサウンドなどはなく、朝までつけっぱなしにすると少し耳が疲れます。
普段使い用の完全ワイヤレスイヤホンとしても使いたいかどうか
寝る時に雑音・騒音が気になっていて寝ホンを探しているなら分類【1】の寝ホンが良いです。
ただ、音質やケースサイズの観点から普段使い用として併用するにはあまり向いていません。
分類【2】の寝ホンは寝ながらコンテンツを楽しむことも出来ますし、普段使いも出来ます。
しかしイヤホンをつけたまま寝ると耳が痛くなるので“寝っ転がりながら動画などを楽しんで眠くなったら外して寝る”くらいの感じがおすすめとなります。
分類【1】・【2】、両方の性質を持った寝ホンも一応存在しています。
ノイズマスクしてつけたまま寝たいし普段使いもしたいという場合はこちらを選ぶのが良いでしょう。
おすすめの寝ホン3選
Anker Soundcore Sleep A10
Anker Soundcore Sleep A10 | |
価格 | 約13,000円 |
音質 | ★★☆☆☆ |
装着感 (寝ホンとしての) |
★★★★★ |
ヒーリングサウンドの心地良さ | ★★★★☆ |
機能 | 睡眠データを記録 |
入眠補助用寝ホンとして手頃な値段+睡眠データの記録
分類【1】のノイズマスク用の寝ホンとしておすすめなのがこちら。
このタイプの元祖ともいえるBOSEの睡眠用イヤープラグ『NOISE-MASKING SLEEPBUDS』が約3万円するのに対してSleep A10は半値以下の約13,000円。
実際に両方を使ってみた感想としては装着感の良さは同等。
非常に柔らかい付け心地で朝までつけっぱなしにしても耳は全然疲れません。
またNOISE-MASKING SLEEPBUDSは好きな音楽を聴くことはできませんが、Sleep A10は音楽再生も可能。
ヒーリングサウンドで眠るのが基本でも時には音楽を聴きながら寝たいときもあり、やはり音楽再生は出来たほうが良いと感じます。
その他、レム睡眠・ノンレム睡眠の時間を測定できるなどスマートウォッチのような機能も搭載されています。
手頃な値段でとても使いやすい寝ホンです。
- メリット:抜群の装着感。種類が豊富で心地良いヒーリングサウンド。睡眠測定機能。
- デメリット:イヤホンケースが大きめで持ち運びにはあまり向かない。
【Anker Soundcore Sleep A10の詳細レビュー】
ag PITA
ag PITA | |
価格 | 約7,000円 |
音質 | ★★★★★ |
装着感 (寝ホンとしての) |
★★★☆☆ |
ヒーリングサウンドの心地良さ | - |
機能 | - |
横向きに寝ても痛くならない構造+final監修の高音質イヤホン
分類【2】にあたる寝っ転がりながら音楽や映画視聴をするタイプの寝ホンとしておすすめなのがこちら。
イヤホンが耳介に沿ってはまるような構造になっていて耳を下にして寝ても負担が少ないのが特徴。
寝っ転がりながら長時間コンテンツを楽しむことができます。
また、音質面でも1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンで最高クラスの高音質。
agはオーディオ好きからの信頼厚いメーカーfinalのサブブランド。
音の監修はfinalによってなされています。
普段使いのTWSとしても高音質で音楽を楽しむことができます。
その他、粉雪塗装加工で指紋が付きにくく高み見えする質感の良さも魅力の1つです。
- メリット:寝っ転がりながら使える。通常TWSとしても高音質。質感の良さ。
- デメリット:ノイキャンやヒーリングサウンドは無し。
1MORE ComfoBuds Mini
1MORE ComfoBuds Mini | |
価格 | 約10,000円 |
音質 | ★★★☆☆ |
装着感 (寝ホンとしての) |
★★★☆☆ |
ヒーリングサウンドの心地良さ | ★★★☆☆ |
機能 | ノイズキャンセリング機能 |
普段使いもノイズマスクもいけるノイキャン付き寝ホン
分類【1】と【2】の中間くらいの性能を持った寝ホンがこちら。
寝ホンでは珍しいアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しているのが最大の特徴。
ノイズキャンセリングで周囲の雑音をカット、ヒーリングサウンドを再生することもできます。
イヤホンの遮音性とヒーリングサウンドではマスクしきりれないような騒音に悩まされているとしたらもっとも有力な候補となるでしょう。
持ち運びに便利な極小サイズのイヤホンケースに実用レベルのノイキャンを備えていて普段使い用の完全ワイヤレスイヤホンとしても有用です。
- メリット:ノイキャンで寝るときも電車利用など普段時もノイズカット。超コンパクトなイヤホン&ケース。
- デメリット:装着感も音質も特化型には及ばず中途半端な性能と言えるところ。
その他、レビュー済みの主な寝ホンとその特徴
BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS
BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDS | |
価格 | 約30,000円 |
音質 | - |
装着感 (寝ホンとしての) |
★★★★★ |
ヒーリングサウンドの心地良さ | ★★★★★ |
機能 | - |
抜群の装着感に心地よいヒーリングサウンド‥しかし高い
BOSEなのにノイキャンもなく音楽再生も出来ない、正真正銘ヒーリングサウンドでノイズマスキングすることだけを目的とした専用イヤホン。
音楽の再生はできないので正確にはイヤホンではなく睡眠用イヤープラグというそうです。
生音を聴いているかのようなヒーリングサウンドが非常に心地よく、装着感も抜群です。
ヒーリングサウンドの質はどの寝ホンよりも高いという印象。
しかし、あまりにも高いので人様にはおすすめしにくいですね‥。
【BOSE NOISE-MASKING SLEEPBUDSの詳細レビュー】
ag COTSUBU
ag COTSUBU | |
価格 | 約7,000円 |
音質 | ★★★★☆ |
装着感 (寝ホンとしての) |
★★☆☆☆ |
ヒーリングサウンドの心地良さ | - |
機能 | - |
迫力の低音と非常にコンパクトなケースが人気のTWS
agの人気完全ワイヤレスイヤホン。
PITA同様に分類【2】の寝ながら視聴に向くタイプです。
ケースサイズはPITAよりコンパクトでかわいらしいデザインとなっています。
また、低音が非常に迫力のあるチューニングになっているのがPITAと大きく違う点。
寝返りをうつのは問題のない装着感ですが耳を下にして横になると少し耳が痛くなります。
他の寝ホンより寝ホン性能は一歩劣る印象です。
寝ホンの条件を満たしていないヒーリングサウンド内蔵TWS
ヒーリングサウンドを内蔵しているものの、個人的に寝ホンとして使うには物足りない性能と感じたTWSです。
寝返りをうつとイヤホンが外れてしまったり耳が痛くなるので横になっているときの可動域が狭くなり窮屈に感じます。
Anker Soundcore Life Note 3S
インナーイヤー型イヤホン。
普段使い用として圧迫感の無い装着感と開放的なサウンドが魅力です。
寝返りをうつとイヤホンが外れます。
Anker Soundcore Life P3
ノイキャン付き多機能TWS。
騒がしい店内や飛行機などでノイキャンで消音しつつヒーリングサウンドを流すとリラックスできます。
寝返りをうつと耳が痛くなります。
1MORE ComfoBuds Pro
ノイキャン付きTWS。
デザインが良く、ビルドクオリティも高めです。
ブラックカラーのみ収納ポーチやイヤホンケースカバーまで付属する豪華仕様。
寝返りをうつと耳が痛くなります。
あとがき
一口に寝ホンといっても睡眠時にノイズマスクを目的として使いたいのか、寝っ転がりながらコンテンツを楽しむために使いたいのか目的によって選ぶべきものが違ってきます。
あとはそのイヤホンを普段使いもしたいのかどうかですね。
これらを意識すれば寝ホンの数はそれほど多くはないので自ずと選ぶべき寝ホンが見えてくるのではないかと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。