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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Nothing、スケルトンデザインのイヤホン「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」を発表。気になった点をピックアップ

Author:猫居こうた

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「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」

(左:「Nothing Ear(a)」 / 右:「Nothing Ear」

4月18日、イギリスのブランドNothingより2つの新しい完全ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear」・「Nothing Ear(a)」が発表されました。

  • 公式サイトにて4月22日より発売 (一部店舗*では4月19日から先行発売)
  • 「Nothing Ear」は22,800円(税込)
  • 「Nothing Ear(a)」は14,800円(税込)

*Kith Tokyo、ビームス 原宿、ビームス 梅田、ビームス 銀座、ビームス 六本木ヒルズ、ユナイテッドアローズ 丸の内店、ユナイテッドアローズ 名古屋店、ユナイテッドアローズ 心斎橋店

新製品となる「Nothing Ear」はデザインは前作そのままに、性能を大きく向上させたものだそうです。

発表された資料をもとに、2つのイヤホンの特徴や違い、個人的に気になった点について見ていきます。

追記:実機を比較レビューしました

www.goodgoodlife.jp

「Nothing Ear」とは

「Nothing Ear」

  1. オーディオ製品ではめったに使用されないセラミック素材を使った振動板を採用。鮮明な高音を実現。
  2. Ear (2)に備わっていたデュアルチャンバーを進化させ、2つの通気孔を追加。各イヤホン内の空気の流れが10%改善し、歪みが軽減され、より鮮明なオーディオ体験を可能とした。
  3. ハイレゾコーデックLHDC 5.0とLDACをサポート。
  4. Bassエンハンス:音楽に含まれる低周波数をリアルタイムで強化し、重低音を強調。Nothing Xアプリでオンとオフを切り替え可能。
  5. Mimiとの提携により、パーソナルサウンドプロファイルを開発。個人の聴こ方に応じて音質を最適化する。
  6. 最大45dBのノイズキャンセリング:Ear (2)と比較して13%向上した45dBによって、最大1.8倍のノイズ除去を実現。
  7. スマートANCアルゴリズム:外耳道の密閉性を自動的に確認し、ノイズキャンセリング強度を最適化。このプロセスはイヤホンを装着するたびに実施される。
  8. アダプティブANC:周囲のノイズに応じて、ノイズキャンセリングレベル「高、中、低」のいずれか1つを自動的に適用する。
  9. 低遅延モード:通常の使用に比べて驚くほど音声ラグを減らすことができる。Nothing Phoneユーザーの場合、ゲームモードでイヤホンを接続すると低遅延モードが自動的に起動。エンドツーエンドの遅延は120ミリ秒未満。
  10. 2台同時接続可能なマルチポイントに対応。
  11. ピンチコントロール:曲のスキップ、ノイズキャンセリングモードの切り替え、ボリュームの調整、すべてをピンチ操作で行うことが可能。
  12. クリアボイステクノロジー:3つのマイクとAIノイズリダクションアルゴリズムが不要な背景ノイズをリアルタイムで除去。Ear (2)と比較して通話の妨げとなるノイズを60%低減。

「Nothing Ear(a)」とは

「Nothing Ear(a)」

  1. 出力を犠牲にすることなく、ドライバーを以前よりもさらにコンパクト化。Ear (a)の新たなドライバーは前世代よりも2.5倍のトランジェント出力を供給する。この出力強化によって、さらに深く、より力強い低音パフォーマンスを実現。
  2. 強力な新ドライバーに加えて、振動板の音波が振動するスペースをより広く確保。(Ear (2)の0.26mmに対して0.55mm)。これにより出力が向上し、さらに豊かなサウンドを生み出す。
  3. 振動板のドームは、透き通った高音を実現するのに最適なPMI素材、振動板の周辺部分は力強い低音域を再生するのに理想的なTPU製が使われている。
  4. Ear (2)に備わっていたデュアルチャンバーを進化させ、2つの通気孔を追加。各イヤホン内の空気の流れが10%改善し、歪みが軽減され、より鮮明なオーディオ体験を可能とした。

  5. ハイレゾコーデックLDACをサポート。

  6. Bassエンハンス:音楽に含まれる低周波数をリアルタイムで強化し、重低音を強調。Nothing Xアプリでオンとオフを切り替え可能。

  7. 最大45dBのノイズキャンセリング:Ear (2)と比較して13%向上した45dBによって、最大1.8倍のノイズ除去を実現。

  8. スマートANCアルゴリズム:外耳道の密閉性を自動的に確認し、ノイズキャンセリング強度を最適化。このプロセスはイヤホンを装着するたびに実施される。

  9. アダプティブANC:周囲のノイズに応じて、ノイズキャンセリングレベル「高、中、低」のいずれか1つを自動的に適用する。

  10. 低遅延モード:通常の使用に比べて驚くほど音声ラグを減らすことができる。Nothing Phoneユーザーの場合、ゲームモードでイヤホンを接続すると低遅延モードが自動的に起動。エンドツーエンドの遅延は120ミリ秒未満。

  11. 2台同時接続可能なマルチポイントに対応。

  12. ピンチコントロール:曲のスキップ、ノイズキャンセリングモードの切り替え、ボリュームの調整、すべてをピンチ操作で行うことが可能。

  13. クリアボイステクノロジー:3つのマイクとAIノイズリダクションアルゴリズムが不要な背景ノイズをリアルタイムで除去。Ear (2)と比較して通話の妨げとなるノイズを60%低減。

「Nothing Ear」と「Nothing Ear(a)」のスペック比較

「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」

  Nothing Ear Nothing Ear(a)
価格 22,800円 14,800円
連続再生時間
(ケース込)
ANC OFF
8.5時間(40.5時間)
ANC ON
5.2時間(24時間)
ANC OFF
9.5時間(42.5時間)
ANC ON
5.5時間(24.5時間)
コーデック SBC/AAC/LDAC/LHDC 5.0 SBC/AAC/LDAC
ドライバー 11mmダイナミックドライバー 
(セラミック)
11mmダイナミックドライバー 
(PMIおよびTPU製)
ノイズキャンセリング


(-45dB)


(-45dB)
マルチポイント
ワイヤレス充電 -
音質最適化機能(Mimi) -
低遅延モード
マイク 3つずつ 3つずつ

振動板の素材、対応コーデック、音質最適化機能・ワイヤレス充電の有無。

これらが主な違いとなっています。

音質に関係する項目に違いが集中しており、ノイズキャンセリングは公称値が同じなので違いはなさそうです。

資料を読むと「Nothing Ear」は高音の質に、「Nothing Ear(a)」は低音の質にこだわりがありそうな感じがしますね。

「Nothing Ear」と「Nothing Ear(a)」について気になったポイント

パーソナルサウンドプロファイル「Mimi」の有無

「Nothing Ear」と「Nothing Ear(a)」の大きな違いの1つに振動板の素材の違いが挙げられると思います。

が、個人的には【Mimi*】を通じたリアルタイム聴力補正の有無も大きいのではないかと思っています。

*Mimiは医療機器として認証された聴力検査アプリです(CE Class 1)。これは、病院以外で実施される聴力検査機能としては、現在利用可能な最高レベルとなっています。

Skullcandy Rail ANCという完全ワイヤレスイヤホンにも「パーソナルサウンド By Mimi」という機能があるのですが、これが結構な効果だったんですよね。

かなりの音質UPを体感できました。

なので、Mimiが使えるというのはNothing Earの大きな利点になるのではないかと思っています。

ノイズキャンセリング-45dBという点

「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」共に最大-45dBのノイズキャンセリング機能を搭載しています。

アダプティブANCなどの機能も同じなのでノイキャンについての差はなさそうです。

でも実はNothingのサブブランドTWS、CMF Buds Proもノイキャン-45dBなんですよね。

Buds Proにはノイキャンを環境に応じて最適化するアダプティブANC機能こそありませんが、最大強度は同じということになります。

Buds Proのノイキャンは1万円以下のTWSではもっとも強力な部類に入るので、「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」が同程度のノイキャンでもそれぞれの価格帯で充分上位に入るノイキャンではあると思います。

ただ、ノイキャンにコスパを求めるなら定価7,000円台のBuds Proが1番良さそうです。

遅延の公称値について

「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」、どちらも低遅延モード時の遅延がエンドツーエンドで120ms未満とされています。(NothingPhoneでの接続時)

他社のTWSだと低遅延モード時の遅延40msとか60msとかいう数値を平気で出してくるものが多いので、Nothing Ear遅延大きいじゃんと思う方もいるかもしれませんが、実際には低遅延モードで40msなんて数値みたことがありません。

イヤホン由来の遅延だけでも100msを切ることは中々ないので、エンドツーエンドで120msなら遅延は小さいほうだと思います。

ただ、どっちみち音ゲーは厳しい値ですが。

NothingPhone以外だと遅延はどうなのかも気になるところですね。

(参考:CMF Buds Proの最小遅延は179msでした)

まとめ:両方レビュー予定です

「Nothing Ear」「Nothing Ear(a)」

  • 音質以外のスペックは大体同じ
  • 「Nothing Ear」は高音、「Nothing Ear(a)」は低音にこだわりがありそう
  • 音質の違いは振動板の違いのほか、音質最適化機能にも注目
  • ノイズキャンセリング重視ならサブブランドのCMF Buds Proで良さそう
  • 遅延は音ゲーは無理な値(他のイヤホンも大体無理)

資料からわかることはこれくらいでしょうか。

つい最近レビューしたCMF Buds Proが凄く良かったので、今回の新作2つもレビューする予定です。

実際に使ってみて他にどんな違いがあるのか、どちらがおすすめなのか。

そのへんをレビューしていけたらと思っています。

今回は以上です。

また次回の記事お会いしましょう。