- 値段の割にデザイン・質感が良く、付属品も豪華(黒のみ)
- 低価格帯では珍しいすっきりしたボーカル重視のサウンド
- 低音の迫力はそれほど無い
- 低遅延モードやイコライザー無し
総合評価 |
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8/10 |
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更新日:2023年3月27日 値下がりを考慮して再評価
完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのは1MOREのComfoBuds Pro。
ノイズキャンセリング機能搭載の完全ワイヤレスイヤホンです。
2021年発売で元々は約1万のTWS。
それが最近はAmazonのクーポン込だと5000円台まで下がっているようです。
1MOREといえばスペックの高さの割にコスパが良くて人気の高い中華メーカー。
他の中華メーカーよりデザインにこだわっているところが個人的には好きです。
少し古いものなので低遅延モードやイコライザーはありませんが‥
半値となればまだまだ可能性あるんじゃないかな?
ということで簡単に再チェックしていきます。
1MORE ComfoBuds Proの外観チェック
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用USB Type-Cケーブル
- 説明書類
- 収納ポーチ
- イヤホンケース
(カラーブラックのみ付属)
収納ポーチだけでなくイヤホンケース保護のためのシリコンカバーまで付属しています。
説明書も丁寧です。
イヤホンケース
部屋のライトのせいで赤みがかってる部分があるように見えますがブラックです。
イヤホン
イヤホンはスティックタイプのカナル型。
質感はかなり良く、中々に高見えします。
スペックと測定結果
スペック表と白・黒カラーの違いについて
1MORE ComfoBuds Pro | |
ドライバー | ダイナミック(13.4mm) |
連続再生時間 | 8時間/28時間(ケース込) |
対応コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 |
USB | Type-C |
付加機能 | ノイズキャンセリング 外音取り込み機能 赤外線センサーによる脱着感知 急速充電(15分/2時間) 専用アプリ |
ComfoBuds Proにはカラーが2種類あって、それぞれ値段が違います。
- ホワイト→9,980円
- ブラック→11,990円 (それぞれ定価)
問い合わせてみたところ、ブラックのほうはイヤホンの材質が特別でさらにブラックのほうにだけイヤホンケースの保護用シリコンカバーが付属するとのこと。
【音質的な差はない】そうです。
追記:現在は新色ブルーが追加されていて白・黒の値段差は無くなっている模様
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:36.7mm 横:78.9mm 高さ:30.1mm |
重さ | イヤホン:5.4g ケース:39.7g |
イヤホンは重さ・サイズ共に標準的。
ケースは2023年基準でみても軽量でコンパクトな部類に入ります。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 239ms (SBC) |
291ms (AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
Android・iPhone共に動画やゲーム中の遅延が気になる数値です。
ただYoutube・Netflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは遅延を気にせず楽しめます。
(iPhoneはYoutubeアプリの遅延補正が効かないのでブラウザから観る必要があります。)
詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
✕ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
△ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
△ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
△ |
(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
楕円形でノズルが非常に浅いのが特徴。
△にしたものは装着できたもののやや緩いです。
1MORE ComfoBuds Pro 詳細レビュー
音質評価
中域にボリュームのある音ですね。
厚みがあり、ボーカルも前面で主張します。
高音域は1万円クラスなら今では普通かな?と思いますが5000円クラスなら明瞭な方でしょう。
変な刺激もなく非常にナチュラルな鳴り方だと思います。
低音はそれほど量感がないため全体としての印象はさっぱりとした雰囲気になります。
スカスカになるような低音ではなく最低限の量感といったところ。
低音の迫力が欲しい方には物足りないと思いますが‥
この価格帯のTWSは低音重視のものが圧倒的に多いのでさっぱりしたサウンドが好みの方には数少ない選択肢となりそうです。
歌モノをメインに聴く方におすすめといえます。
ノイズキャンセリング機能の比較
低音の消音力が強く、ゴォォと大きめなファンの騒音も無音近くまで消します。
中高音にはマイルドな効き目。
公称では-40dBのノイズキャンセリング性能とされています。
ただ、数値だけでは実際どうなのかわからないので実際に聴き比べてみました。
色々と使い比べてみると-38dbのEdifier W240TNやEarFun Air Proと比べて大体同じくらいの効き目でした。
-40dbのSOUNDPEATS Mini Pro HSなどと比べると若干劣るかなと。
-38db相当のノイズキャンセリング効果といえそうです。
詳しいノイキャンの比較データ記事は以下の記事を御覧ください。
⇒ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表
外音取り込み機能の評価
外音を取り込む量は充分。
イヤホンをしていないときと同程度に外音が聞こえます。
ただマイクで拾ったサーっという音や強調感があります。
自然な外音とは少し違うかなと。
“ながら聴き”よりはちょっとした会話時や駅でのアナウンスを拾う時に使うほうが向いています。
装着感・使い勝手について
赤外線センサでイヤホンの脱着を感知。
イヤホンを外すと音楽停止、つけると音楽再生再開する機能です。
キチンと動作して実用的に使える精度になっています。
専用アプリから機能をON/OFFすることもできるのも◎。
装着感はスティック部が支えの役割を果たし安定感抜群。
装着感軽めなイヤホンが多い2023年基準でみるとやや密閉感は強めといえます。
しっかりホールドされる付け心地のほうが好みという方には最近のTWSよりこちらのほうが好みかもしれません。
専用アプリ【1MORE MUSIC】の主な機能
ホーム画面
お客様の設定=操作方法のカスタマイズ
シングルタップは設定不可です。
なので
↑の4種類の中から3種類を割り当てることになります。
左右別々の操作を設定することもできません。
落ち着くサウンド=ヒーリングソング
雨音など数種類のヒーリングサウンドが再生できるようになっていました。
ただ、寝ホンに使えるような装着感ではないのでいつ使うのか不明です。
アプリ総評
余り機能らしい機能がなく、脱着検知のON/OFFをいじりたい場合以外はインストールしなくてもいいかな?というのが正直な感想です。
2021年くらいだとこのくらいの価格帯では専用アプリが用意されている事自体が珍しかった記憶。
なので機能が少ないのも仕方ないかもしれません。
総評
メイン機能評価
音質 |
|
7.3/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
7/10 |
外音取り込み |
|
8/10 |
装着感 |
|
7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
非常にすっきりした、ボーカルの聴き応えあるサウンドが特徴です。
ノイズキャンセリングの効き目は-38db相当。
元値の1万円だとそれ以上のものも出ていますが5000円くらいなら上等といえます。
また、この価格帯の中ではデザイン・質感もかなり良い方でしょう。
付属品もやたらと豪華です。
低遅延モードやイコライザーこそありませんが、低音はそんないらないという方・歌モノを良く聴く方には良い選択肢だと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。