- 中高音重視のスッキリしたサウンド
- 超コンパクトでデザイン・質感ともに良し
- 2台同時接続可能なマルチポイントに対応
- 低音の迫力はそれほど出ない
- イヤホンのボタンを押したときに少し耳に圧迫感がある
総合評価 |
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7.5/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはTranyaの完全ワイヤレスイヤホン、T6。
ピンクが映えるかわいらしいデザインのイヤホンですね。
接続状況に応じて高音質モードと低遅延モードが自動で切り替わるaptX Adaptiveに対応。
2台同時接続可能なマルチポイントにも対応していて、Amazonでのお値段は実質約6,500円でエントリークラスのTWSとなります。
(2023/7/24 現在の値段)
見た目の良さだけでなくスペック的にもなかなか見どころのある感じになっています。
そんなT6についてチェックしていきます。
*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
- 公式サイト:https://tranya.jp/products/t6
- 公式Twitter:https://twitter.com/tranya_japan
Tranya T6のスペック・外観チェック
スペック表
Tranya T6 | |
価格 | 6,480円 |
連続再生時間 | 9時間 34時間(ケース込) |
ドライバー | 6mm |
コーデック | SBC AAC aptX aptX Adaptive |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ✕ |
マルチポイント | ○ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ◯ |
その他の機能 | 物理ボタン式 |
タッチセンサ式ではなく誤操作の少ない物理ボタン式完全ワイヤレスイヤホン。
物理ボタン式でaptX Adaptiveとマルチポイントに対応したTWSというのはかなりレアですね。
値段も比較的安価なので見た目や物理ボタン式が好みという方には結構魅力的に映るのではないでしょうか。
Amazon販売ページにある『ノイズキャンセリング』の表記は通話時に周囲のノイズをカットするノイズリダクション機能のことだと思います。
通常時にノイズをカットする機能は備えていません。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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イヤホンケース
イヤホン本体
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用USB Type-Cケーブル
- 説明書類
Tranya T6 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:26.1mm 横:61.8mm 高さ:33.3mm |
重さ | イヤホン:4.2g ケース:36.1g |
完全ワイヤレスイヤホンの中でTOPクラスにコンパクトなケースです。
かわいらしいデザインも相まって女性にはかなり刺さりそうな予感がします。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 224ms(SBC) 253ms(aptX Adaptive/高音質モード) |
286ms(AAC) |
低遅延時 | 115ms(SBC) 213ms(aptX Adaptive/ゲームモード) 100ms前後(aptX Adaptive低遅延モード) |
175ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- iPhone接続時=0.175秒の遅延
- Android接続時=0.1~0.115秒の遅延
ややこしいですが、aptX Adaptive接続時の低遅延モードとゲームモードは別物です。
aptX Adaptive低遅延モードは接続状況が悪い時、ゲーム中・動画再生中と判定された時に自動で切り替わります。
任意に切り替えることができません。
なので任意に遅延を少なくしたいときはSBCで接続してゲームモードに切り替えると良いです。
どのコーデックで接続してもゲーム・動画再生はある程度問題ないくらいの遅延です。
音ゲーは厳しいです。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
◯ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
◯ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
◯ | final TYPE E(M) |
◯ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
◯ | Spinfit CP360(M) 後継→OMNI |
◯ |
NUARL Magic Ear+(M) 後継→Magic Ear+7 |
◯ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
◯ |
(自分がよく使うイヤーピースとの対応表です)
今回からコレイルを追加しています。
手持ちのイヤーピースはどれも問題なく収まりました。
Tranya T6 詳細レビュー
音質評価
イコライザーの設定はデフォルトの『バランス』で視聴。
中高音重視のサウンドです。
比較的すっきりした空気感でハキハキと鳴ります。
女性ボーカルは厚みと明瞭感があってなかなか聴きやすいと思います。
その分、低音の量感は最低限。
EDMなど低音の迫力がほしい曲にはあまり向かないもしれません。
高音はドライバー的に元々それほど出ないところを頑張って持ち上げている感。
音量を上げすぎると潰れます。
専用アプリのイコライザー機能で4種類のプリセットとカスタムEQを使用可能。
『バランス』だと低音が不足気味なのでイコライザーで補いたいところですが、イコライザーで持ち上げてもそれほど出ないです。
プリセットの『低音ブースト』にするとある程度低音の量感を感じられますが…
かなりウォーム寄りでデフォルトの雰囲気と大きく異なる傾向になります。
デフォルト通りスッキリしたボーカル重視のサウンドを楽しんだほうが個人的には良いかなと感じました。
音質 |
|
7/10 |
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装着感評価
あまり他にない感じのデザインとは裏腹にイヤホン形状はものすごくベーシックです。
なので付け心地もベーシックなものです。
カナル型なので多少の密閉感はありますが、安定したフィット感が得られます。
ある程度長時間の装着も問題ありません。
ただ、物理ボタン式なのでボタンを押したときにイヤホンが耳奥に押し込まれるような圧迫感はあります。
装着感 |
|
7.5/10 |
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マイク性能・通話品質について
若干加工したような声質になりますが、クリアなボイスではっきりと相手に声が届いていました。
周囲の騒音もある程度遠ざけてくれるので場所を選ばず通話可能です。
ただ風切り音にはやや弱めな印象を受けました。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
L側 | R側 | |
1クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
2クリック | 曲送り | 曲戻し |
3クリック | 音量DOWN | 音量UP |
4クリック | 音声アシスタント | 音声アシスタント |
すべての操作をイヤホンから操作可能です。
ただ、デフォルトではプラス系操作(曲送り・音量UP)とマイナス系操作(曲戻し・音量DOWN)がごっちゃになってしまっています。
専用アプリで自由に操作方法をカスタマイズ可能なので使いやすいように設定してあげると良いでしょう。
自分は以下の画像のように変えてみました。
L側にプラス系操作を集めて、R側にマイナス系操作を当てました。
また、長押しでゲームモードの起動も追加。
物理ボタン式で誤操作もないのでかなり使いやすいです。
T6の操作方法カスタマイズ機能はとても優秀だと思います。
デフォルトでは設定されていない5回タップや長押しにも設定可能ですし、無効化を含む全ての操作を各項目に割当可能。
自由度は極めて高いと言えます。
これは他社も見習ってほしいですね。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【Tranya Audio】の主な機能
【Tranya Audio】の主な機能一覧
- イコライザー機能
- 操作方法のカスタマイズ
- ゲームモードのON/OFF
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
使って気付いた注意点
- 専用アプリは会員登録なしでも使用可能
- 初回ファームウェアアップデートあり
1.
2.
総合評価
メイン機能評価
音質 |
|
7/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
-/10 |
外音取り込み |
|
-/10 |
装着感 |
|
7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評
Tranya T6は実用性とデザイン性を両立した完全ワイヤレスイヤホンと言えそうです。
- マルチポイントで仕事用端末と個人用端末の両方と同時接続可能
- ストレスの無い操作性(誤操作の無い物理ボタン式+自由度の高いカスタマイズ機能)
- 遅延に強い(aptX Adaptive対応。aptX Adaptive非対応機種でもゲームモードを利用すれば低遅延に)
- 超コンパクトなケースは持ち運びに便利
普段使いでひっかかりやすいポイントをきちんとクリアした使いやすいイヤホンです。
アルミのケースなので指紋がつきにくく傷に強いというメリットもあります。
男性向けといいますか無骨なデザインが多いTWSにおいては中々レアなかわいげのあるデザインですし、以下の点に問題がなければ見た目買いしても満足できる買い物になると思います。
- 低音の迫力はそこまで出ない
- ノイズキャンセリング機能は無い
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。