- デュアルドライバーらしい厚みにあるサウンド
- お値段以上のビルドクオリティ。かなり高見えする
- 2台同時接続可能なマルチポイントに対応
- ノイズキャンセリング機能は無し
- イヤホンを掴む時滑って落としそうになる
総合評価 |
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8.5/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはSOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン、Engine 4。
ダイナミックドライバーを2基搭載したEngineシリーズの最新作となります。
デュアルドライバー搭載ながらかなり安価に手に入るとあって注目度の高いシリーズではないでしょうか。
- Truengine
- Truengine SE
- Truengine 3SE
- Engine 4
のリリース順で今作が4作目なのでEngine 4ということで合ってますかね。
上記の通りならこれまでのシリーズは一通り触ってきたと思います。
(Truengine 3SEはレビュー書き忘れていたような気もしますが‥)
最新作のEngine 4はどのように進化したのか。
サウンドピーツのフラッグシップモデルであるOpera05との音の違いについてもチェックしていきます。
*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
SOUNDPEATS Engine 4のスペック・外観チェック
スペック表比較表
Truengine 3SE (Amazonリンク) |
Engine 4 (Amazonリンク) |
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価格 | 6,280円 | 6,784円 (20%クーポン適応時) |
連続再生時間 | 6.5時間 30時間(ケース込) |
12.5時間 43時間(ケース込) |
ドライバー | デュアルダイナミックドライバー | デュアルダイナミックドライバー (10mm+6mm) |
コーデック | SBC・AAC・aptX・aptX Adaptive | SBC・AAC・LDAC |
防水性能 | IPX5 | IPX4 |
ノイキャン | - | - |
マルチポイント | - | ○ |
専用アプリ | ○ | ○ |
低遅延モード | ○ | ○ |
前作のデュアルDDドライバー搭載TWS、Truengine 3SEとのスペック比較表です。
今作は2台同時接続可能なマルチポイントに対応し、連続再生時間が大幅にUP。
ハイレゾ再生可能なコーデックLDACにも対応。
デザインや質感も良くなっている一方、実売価格は据え置きに近い値段となっています。(2023/06/26 時点ではAmazon販売ページに20%オフクーポン有)
あとは音質や装着感をチェックしてみて進化がみられれば大幅にコストパフォーマンスがアップしたと言えそうです。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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イヤホン本体
イヤホンケース
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
- 説明書類
SOUNDPEATS Engine 4 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:45.1mm 横:61.2mm 高さ:28.2mm |
重さ | イヤホン:6.4g ケース:30.9g |
イヤホンケースは非常にコンパクトで軽量。
ポケットにもすんなり収まって持ち運びに便利です。
イヤホンは重厚感ある見た目通り?そこそこの重さがあります。
(参考:レビューした完全ワイヤレスイヤホンをケースが小さい順に並べてみました)
携帯性 | S・A・B・C・D |
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遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 197ms(SBC)・378ms(LDAC) | 276ms(AAC) |
低遅延時 | 130ms(SBC)・122ms(LDAC) | 216ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Androidでは約0.12~0.13秒の遅延
- AACで接続されるiPhoneでは約0.216秒の遅延
Androidでの接続時はゲーム・動画共にストレスなく使えるくらい低遅延です。
iPhoneの場合、Netflixなどのサプスク系動画アプリではアプリ側で遅延補正が入るので問題なく楽しめると思います。
遅延補正が入らない動画やゲームはちょっとストレスを感じるくらいの遅延です。
参考⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) 後継→OMNI |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) 後継→Magic Ear+7 |
○ |
(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
ノズルは結構太めです。
ただ、どのイヤーピースも問題なく装着できました。
デフォルトのイヤーピースは結構スベスベしていて耳に合わないと落ちやすいと思うのでその場合は換装してみてください。
SOUNDPEATS Engine 4 詳細レビュー
音質評価
独自のデュアルクロスオーバー技術と2wayサウンドチャンネルでバランスの取れたサウンドを実現したそうです。
前作Truengine 3SE・ハイブリッドドライバーのOpera05、2つのサウンドピーツTWSと視聴比較していきます。
まずは前作Truengine 3SEと聴き比べ。
低音の量感が多めなのは同様。
ドシンと重みを感じる低音で、ゆったりとした響きも感じられます。
中音域もかなりの厚みがあり、前作と比較して非常にクリアになりました。
ボーカルにもツヤ感を感じられます。
高音のクリアさもUPしていますが、低音・中音に比べると癖のないニュートラルな鳴りと言えるでしょう。
最近のサウンドピーツはバランス重視の音作りを目指しているのかな?という傾向がありましたが、本作は従来のサウンドピーツらしい濃厚な低音です。
前作はちょっと全体の明瞭感に不満がありましたが、今作はその点が大幅に改善。
熱気を感じつつも見通しの良いサウンドが心地良いです。
次にOpera05との比較。
Opera05はバランスの良い弱ドンシャリでレスポンス良く鳴るタイプ。
特に高音域の明瞭感はこれまでのサウンドピーツイヤホンの中でも随一。
対するEngine 4は低音~中音が非常に前のめりかつ量感多め。
低~中音がかなり派手に鳴るので高音は相対的に地味に感じます。
一言で言い表すとOpera05は最近のサウンドピーツサウンドを洗練させたような音であり、Engine 4は従来のサウンドピーツサウンドを進化させたような音といったところでしょうか。
解像度や音のバランスなど考えると個人的にはOpera05のほうが良いかなと思いますが、音の方向性が随分違うので好みに合いそうな方を選ぶと良いと思います。
音質 |
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8/10 |
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装着感評価
装着感は前述のTruengine 3SEやOpera05より随分良いです。
Engine 4も最近のTWSではそこそこの重量・サイズ感なのですが、着けてみるとそれほど圧迫感はありませんでした。
意外にも耳のくぼみに上手くフィットしてそれなりに長時間つけていても苦になりません。
逆にOpera05はあまり装着感が良いとは言えないのでサウンドピーツの多ドラTWSで装着感も重要視するならEngine 4のほうが良いかもです。
装着感 |
|
8/10 |
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マイク性能・通話品質について
音声はややこもり感はありますが、音量は十分。
はっきりと声が相手に届いていました。
ただノイズにはやや弱く、周囲が騒がしいとそういった音も結構拾ってしまいます。
あまり騒がしいところでの通話には向きませんが、通常使用には十分といった感じです。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
L側 | R側 | |
1クリック | 音量DOWN | 音量UP |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | ゲームモード | 音声アシスタント |
長押し(1.5秒) | 曲戻し | 曲送り |
全ての基本操作をイヤホンから操作可能です。
ゲームモードもイヤホンから起動できます。
専用アプリがありますが、操作方法のカスタマイズは不可。
タップ感度はちょうど良いくらいで操作にストレスは感じません。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【SOUNDPEATS】の主な機能
ファームウェアアップデートとイコライザーが主な機能となります。
主な機能一覧
- イコライザー
- ファームウェアアップデート
- マルチポイントの切り替え
- ゲームモード
ホーム画面&カスタマイズ画面
イコライザー機能
複数のプリセット+カスタムイコライザーが使えます。
アダプティブイコライザー
聴力テストをして音質を個人に最適化する機能です。
自分はサウンドピーツのデフォルトのほうが好みなので使っていません。
使って気付いた注意点
- マルチポイント時はLDACでは接続できない。
- 初回に結構重要そうなファームウェアアップデートあり。
- LDAC接続時のBluetooth安定性について:高音質モードだと屋外では音切れが気になる。ベストエフォートモードだとそれなりに安定。
- ケースからイヤホンを取り出す時に滑りやすい。コツ有り
1.
2.
3.
『開発者向けオプション』でモード変更します。
4.
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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8/10 |
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ノイキャン |
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-/10 |
外音取り込み |
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-/10 |
装着感 |
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8/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
Engine 4はデュアルドライバーらしい音の厚みを楽しめる完全ワイヤレスイヤホン。
量感のある低音はもちろんのこと、中音域の明瞭感も高くて中々の聴き応えです。
マルチポイント対応のU1万TWSでは現状TOPクラスの音質と言えるでしょう。
またビルドクオリティもこれまで以上に高く、とても1万円以下のものには見えません。
安価にデュアルドライバーTWSを試してみたい方にはうってつけかと思います。
せっかく見栄えの良いイヤホンなので落として傷をつけないように注意したいです。
(本当に滑りやすいです)
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。