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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

SOUNDPEATS Opera05とOpera03を聴き比べ!その違いをレビューします

Author:猫居こうた

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SOUNDPEATS Opera05 & Opera03 Review

  • お値段以上の優れたサウンドクオリティ
  • 高級感溢れるデザイン・質感
  • 人を選ぶ?ややフィットしにくい装着感
  • ノイズキャンセリングはマイルドな効き目

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのはSOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホン、Opera05とOpera03。

以前Makuakeで購入したことをTwitterで報告したものとなります。

1万円以下ながら強力ノイズキャンセリングを搭載したCapsule3 Proやインナーイヤー型でハイレゾ+マルチポイントに対応のAir 4など、高コスパなラインナップを多数揃えるSOUNDPEATS。

そんなSOUNDPEATSが音にこだわって作ったという1万円超えのフラッグシップモデル兄弟機。

どちらもハイブリッドドライバーを搭載し、ハイレゾ相当で聴けるLDAC対応しています。

Opera05とOpera03の違いについて、スペック違いから実際の使い勝手や音質の違いまで詳しくチェックしていきます。

SOUNDPEATS Opera05・Opera03 スペック・外観チェック

Opera05・Opera03 スペック比較表

https://jp.soundpeats.com/products/opera-05
主な違いはBAドライバーの数
(Opera05=BA×2、Opera03=BA×1)
  Opera05
(Amazonリンク)
Opera03
(Amazonリンク)
価格 13,999円 10,999円
連続再生時間 9時間
33時間(ケース込)
9時間
33時間(ケース込)
ドライバー BAドライバー×2
12mm DDドライバー×1
BAドライバー×1
12mm DDドライバー×1
コーデック SBC
AAC
LDAC
SBC
AAC
LDAC
防水性能 IPX4 IPX4
ノイキャン
マルチポイント - -
専用アプリ
低遅延モード - -

Opera05とOpera03の違いはドライバーの搭載数・値段、そしてカラー。

したがって性能面では音質以外の部分は同等ということになります。

Opera05にはBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーが1基多く搭載され、代わりに値段が3,000円お高いと。

値段差に見合った音質があるのかどうかがポイントとなりそうです。

詳細はこの後チェックしていきます。

便利機能 S・A・B・C・D

Opera05・Opera03 外観比較

Opera05

Opera05はブラック×ゴールド
溢れ出る高級感
見た目だけでなく質感も非常に良い仕上がりです

Opera03

Opera03はガンメタルグレー
高級感はありつつ落ち着いた色味
個人的にはこちらの方が好みです

並べて比較

外箱・付属品

付属品リスト(共通)

  • イヤーピース
  • 充電用ケーブル
  • 説明書類

SOUNDPEATS Opera05・Opera03 測定データ

重さ・サイズ実測値

  Opera05 Opera03
ケースサイズ 縦:45.0mm
横:69.3mm
高さ:31.4mm
三辺合計:145.7mm
重さ イヤホン:7.3g
ケース:45.2g
イヤホン:7.2g
ケース:45.0g

ケースサイズはどちらも同じでした。

安っぽさがまるでない重厚感あるケースで厚みもそれなりにあります。

重さはほんの僅かにOpera03の方が軽かったです。

ただ体感的な差は感じませんでした。

(参考:完全ワイヤレスイヤホンのイヤホンケース|サイズ・重さ・厚み)

携帯性 S・A・B・C・D

遅延測定結果

  Opera05 Opera03
SBC 236ms 244ms
AAC 309ms 304ms
LDAC 228ms 232ms

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

遅延に関してもOpera05・Opera03で大きな違いはなく、ほぼ同程度という結果でした。

約0.23秒くらいの遅延ですね。

低遅延モードがないので他のSOUNDPEATSのTWSと比べると遅延は大きめです。

【参考:Air4=115ms,Capsule3 Pro=168ms(SBC接続・低遅延モード時)

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
- AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
- final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
Spinfit
CP360(M)
-
NUARL
Magic Ear+(M)
- 日本ディックス
COREIR BRASS(M)
-

(自分がよく使うイヤーピースとの対応表です)

写真にTG-200を入れ忘れていますが入ります。

金属製のノズルを採用。

これがかなり太い楕円形なのでハマるイヤーピースは少なそうです。

個人的にはクラファンのおまけでついてきたメモリーフォームとTG-200が一番良く馴染みました。

Operaのクラウドファンディングで付いてきたおまけ

SOUNDPEATS Opera05・Opera03 比較レビュー

音質比較

https://jp.soundpeats.com/products/opera-03
Opera05・Opera03共にDDとBAのハイブリッド構成
  • Opera05は12mmのダイナミックドライバー1基+バランスド・アーマチュアドライバー2基
  • Opera03は12mmのダイナミックドライバー1基+バランスド・アーマチュア1基

BAの数に違いはあれどどちらもハイブリッドドライバーとなっています。

Opera05とOpera03で音の傾向は結構違いますね。

まずOpera05ですが、こちらはハキハキと鳴る弱ドンシャリ。

明るい元気な音です。

一方、Opera03は低音の主張が強めなサウンドとなっています。

クール系の雰囲気で音場が広いのは共通。

Opera05の低音はかなり深みがあり、締まりもあって量感も程よい印象。

Opera03の低音は強調感強めでかなりゴリゴリと押し出してきます。

こちらもしっかりと深みがあってボワつくことなく押し出してくるので非常に迫力のある低音となっています。

中音域はどちらもクセは少なめ。

多ドラらしい厚みが感じられ、ボーカルの輪郭もしっかり捉えることができます。

同じようなバランス・強調感ですが、聴き比べるとOpera05の方がやや明瞭ですね。

高音はそこそこ強調感があり。

艷やかで気持ちよく伸びます。

中音域同様にOpera05の方が明瞭感があり、粒立ちの良さも感じられます。

総じて価格に対する音質的な満足度はどちらも高いと言えるでしょう。

特にOpera05はハイブリッドらしい情報量の多さを持ちつつ刺激的になりすぎないバランス感覚が秀逸です。

Opera03との値段差3,000円分の価値は十分に感じられました。

ただ音の傾向自体が結構違うので、どちらの音が好みにあいそうかで考えたほうがよさそうです。

なので低音重視の方にはOpera03の方がおすすめです。

Opera05は比較的バランスを重視した鳴らし方なので、値段の割に高解像かつ迫力の低音が楽しめるOpera03の方が低音好きな方にはコスパ良く映るのではないかなと思います。

Opera05

音質
 
8.6/10

Opera03

音質
 
8.3/10

ノイズキャンセリング機能の評価(共通)

Opera05・Opera03共に-30dbを謳うノイズキャンセリング機能を搭載。

-30dbといってもよくわからない方も多いかもしれませんが、同社製品で強力ノイキャンがウリのCapsule3 Proは-43dbのノイキャンを搭載しています。

この2つの数字上でもだいぶ差があることからOperaシリーズがノイキャン重視のイヤホンでないのは明確。

実際に使ってみてもノイキャンの効き方はマイルドな印象でした。

大きなノイズや人の声などの中音以上のノイズへの効果は限定的。

ある程度ノイズを遠ざけるくらいの効果です。

エアコンの音など、小さいノイズなら効果的にカットしてくれます。

(参考:SOUNDPEATS Opera05とOpera03のノイズキャンセリングの強さを相対評価で確認|ノイキャン強度ランキング)
コスパの良さがわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
4.5/10

外音取り込み機能の評価(共通)

違和感の少ないヒアスルーです。

イヤホンをしていないときの外音を10とすると、ヒアスルー時は8くらいの音量で聞こえます。

変な強調感やカサつきもなく自然に外音を取り込めます。

これまでのSOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンはややマイクで拾ったような感のあるヒアスルーでした。

Operaシリーズは従来機よりもワンランク上、ハイエンドらしい仕上がりになっています。

外音取り込み
 
8.5/10

装着感評価(共通)

Operaシリーズ正しい装着方法

装着感は他のSOUNDPEATSイヤホンと比べるとシビアですね。

耳での存在感が大きめで長時間着けていると耳が疲れてきます。

また、フィットさせるのが難しく安定感もいまいち。

実際に外れたことはありませんが外れないか不安になるといった感じです。

個人的にはクラファンのおまけでついてきたメモリーフォームがよく馴染んでくれました。

コンプライのトゥルーグリップ TG-200でも同じような装着感が得られたのでデフォルトのイヤーピースで合わなかった場合は試してみてください。

装着感
 
7/10

マイク性能・通話品質について(共通)

音声はクリアにはっきりと相手に届いていました。

しかし、ノイズもかなり鮮明に相手に届いてしまうようです。

風切り音にも弱め。

静かな部屋の中などではストレスなく通話できましたが、あまりガヤガヤした場所での通話には向いていないかもしれません。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価(共通)

  L側 R側
1クリック 音量DOWN 音量UP
2クリック 再生/停止 再生/停止
長押し(1.5秒)

モード切替
・ノイキャン
・外音取り込み
・ノーマル

曲送り

Opera05とOpera03の操作方法は共通です。

専用アプリを通して操作方法を割り振ることはできません。

タップ感度は問題なし。

基本操作はほぼイヤホンから行うことが出来ますが、曲戻しの操作だけはスマホなど端末側から操作する必要があります。

操作性 S・A・B・C・D

専用アプリ【SOUNDPEATS】の主な機能(共通)

Opera05・Opera03共に同様の機能が用意されています。

主な機能一覧

  • アダプティブイコライザー
  • イコライザー機能
  • 外音コントロール

メニュー画面

アダプティブイコライザー

聴力テストを通じて音質の最適化をはかります。

自分はデフォルトのSOUNDPEATSクラシックで聴いています。

イコライザー機能

複数のプリセット+カスタムイコライザー。

かなり自由に設定できるので好みの音に合わせやすいと思います。

使って気付いた注意点(共通)

  1. ややケースからイヤホンが取り出しにくい
  2. 極太楕円ノズルのためイヤーピースの選択肢は少なめ

1.

イヤホンをつまむ部分が滑りやすく、磁石も強め。

滑って落っことさないように気をつけたほうが良さそうです。

2.

イヤーピース対応表でも触れましたが、極太楕円系ノズルのため適合するイヤーピースはあまり多くないと思います。

総合評価

Opera05

メイン機能評価

音質
 
8.6/10
ノイキャン
 
4.5/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
7/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

Opera03

メイン機能評価

音質
 
8.3/10
ノイキャン
 
4.5/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
7/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評

Operaシリーズは

  • 他社ハイエンドTWS並、あるいはそれ以上に高級感あるデザイン・質感
  • ハイブリッドらしい明瞭感

この辺は他の同価格帯TWSより随分優れている点だと思います。

どちらを選ぶかのポイント

Opera05はこんな方におすすめです。

  • 明瞭でハキハキと鳴る元気系サウンドが好み
  • ゴージャスな見た目が好み

Opera03はこんな方におすすめです。

  • 迫力の低音を重視しつつも高域が暗くならないイヤホンが欲しい
  • ガンメタルグレーのおしゃれなカラーに惹かれる

色の好みと音の傾向の差ですね。

音の傾向が随分違うので、どちらが好みにあいそうかが特にポイントです。

値段の差はあまり考えないほうが良いかと思います。

注意点はイヤホンが結構大きめでフィットさせるのがやや難しいところ。

耳穴が小さい人は苦労するかもしれません。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。