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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

【QCY H3 レビュー】ノイキャン・マルチポイント・ゲームモード…安価で多機能なワイヤレスヘッドホンを試す

Author:猫居こうた

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QCY H3 Review

  • 安価で多機能(ノイキャン・マルチポイント等)
  • ゲームモードが優秀でかなり低遅延になるのでゲームにも使える
  • 値段の割に造りが良く、安物感が無い
  • 有線接続中はノイキャンなどの機能が使えなくなる
総合評価
 
8/10

こんにちは、猫居です。

今回レビューするのは2023年10月27日発売のワイヤレスヘッドホン、QCY H3。

定価6,980円ながらANC(アクティブノイズキャンセリング)機能を搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントにも対応。

割引機会も多いので実際はもっと安く購入できるでしょう。

値段の割に高性能なHT05ArcBudsといったコスパ高な完全ワイヤレスイヤホンを多数リリースしているQCYですが、ヘッドホンの方の出来は如何ほどか。

詳しくチェックしていきます。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

QCY H3のスペック・外観チェック

スペック表と特徴

  QCY H3
価格 6,980円
連続再生時間 ANC OFF
60時間
ANC ON
35時間
ドライバー 40mm
PETチタン振動板
コーデック SBC
AAC
有線接続
防水性能 IPX5
ノイキャン
マルチポイント
専用アプリ
低遅延モード
その他の機能

 

QCY H3の特徴

  • シネマグレードの3Dサウンド:40mmチタン・コンポジット振動板を採用
  • -43dBのノイズキャンセリング:Adaptive ANCモードで周囲の騒音に自動で適応
  • 有線接続時ハイレゾ再生可能
  • 外音取り込み機能でヘッドホンを外さず会話ができる
  • 2台同時接続可能なマルチポイントに対応
  • ゲームモードを使えば超低遅延に

(公式サイト:https://www.qcyjp.com/lang-jp/productview/1287.htmlより)

外観・内容物のチェック

ヘッドホン本体

癖のないシンプルなデザイン。

造りもしっかりしていて質感は良いです。

低価格帯なヘッドホンにありがちなおもちゃっぽさと言いますか、ガタがきそうなチープさは感じません。

外箱・付属品

付属品リスト

  • 3.5mmオーディオケーブル
  • 充電用USB-Cケーブル
  • 説明書類

QCY H3 測定データ

重さ・サイズ実測値

サイズ 縦:19.8cm
横:16.0cm
重さ 261.8g

多機能bluetoothヘッドホンとしては比較的コンパクトなサイズ感です。

重さは軽めで折りたためばコンパクトになるので持ち運びやすいと思います。

遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 346ms(SBC) 393ms(AAC)
低遅延時 76ms(SBC) 160ms(AAC)

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

  • iPhone接続時の遅延=0.16秒
  • Android接続時の遅延=0.076秒

ゲームモード時の遅延の値が素晴らしく優秀。

特にSBC接続時は0.1秒を切る低遅延っぷりなのでゲームや動画も問題なく楽しめるでしょう。

音ゲーはスコアとかにこだわらなければって感じですかね。

QCY H3 詳細レビュー

音質評価

低音盛り盛りで熱気溢れるサウンドです。

低音は量感多めで力強く、響きの良さが特徴的といえます。

中音域はかなり緩めの雰囲気でボーカルは俯瞰的な立ち位置。

音場はそれほど広くはないですが、3Dサウンドを謳うだけあって立体的に聴かせようとしている感じでしょうか。

高音はお値段なりとも言えますが、主張が強めな低音の影に隠れがち。

個人的には低音がやや出過ぎな印象が強いです。

イコライザーで少し抑えてあげたほうが聴きやすいのかなと感じました。

数種類のプリセットとカスタムイコライザーで調整することも出来ます

音質
 
7.2/10

ノイズキャンセリング機能の比較

低音ノイズを中心に効果的にノイズカット。

小さなノイズは無音に近いところまで低減し、大きめのノイズは半減させるくらいの効果。

数万円するような高級機ほどの強力なノイズキャンセリングではないですが、値段を考えれば充分な効き目でしょう。

大きなノイズも確実に低減しれくれるのでしっかり効果は実感できます。

手持ちのノイキャンイヤホンと比較してみるとAnker Life P3(8,990円)と同じくらいのノイキャン効果でした。

(参考:ノイズキャンセリングイヤホンのノイキャン強度ランキング)

ノイズキャンセリングはモードが豊富で強度も3段階調整可能。

風切り音カットモードにすれば風切り音も防げます。

ノイキャン
 
7/10

外音取り込み機能の評価

安価なヘッドホンなので正直全然期待していなかったのですが、とても優秀です。

かなり自然な外音取り込み具合。

少しカラッとした聞こえ方になるかなぁという程度で過度な強調感もなし。

ヘッドホンをしたままアナウンスを聞いたりするのはもちろん、ヘッドホンをしたまま会話をすることも余裕で出来ました。

ただ、外側のマイクに指で触れたときにノイズが乗ってしまうのがネック。

詳しくは注意点の項目にて。

外音取り込み
 
8.5/10

装着感評価

側圧は軽めです。

クッションも厚みがあって柔らかく包み込んでくれる感覚があります。

側圧を測ってみると先日レビューした高級機B&W Px7 S2eJBL TOUR ONE M2と大差ないくらいの側圧でした。

ただ、クッション性能の差からか長時間つけっぱなしにしているとやはり多少差は感じます。

値段差が5倍~8倍くらいあることを考えれば全然許容できますし、この値段のヘッドホンとしてはかなり快適な部類だと思います。

10段階の調整が可能

装着感
 
8.5/10

マイク性能・通話品質について

クリアな音声で通話できます。

周囲のノイズもある程度カット。

ただお皿が重なるときの音など、大きなノイズは結構そのまま透過しているような印象でした。

値段を考えれば優秀と言えるでしょう。

通話品質 S・A・B・C・D

操作方法と操作性評価

https://www.qcyjp.com/lang-jp/productview/1287.html

  ANCキー

Fキー

Vol +/-キー
1クリック

モード切替
・ANC ON
・ANC OFF
・外音取り込み

再生/停止 音量
(+/-)
2クリック アダプティブノイズキャンセレーション ゲームモード -
3クリック - 音声アシスタント -
長押し - 電源ON(2秒)
電源OFF(4秒)
曲送り(+/1秒)
曲戻り(-/1秒)

R側に操作ボタンが集約されています。

ゲームモードもボタン操作で呼び出し出来るのでゲームをしたい時や動画を観たいときにもスムーズに移行できます。

曲送り・曲戻しはVol +/-ボタンの長押し1秒で操作しますが、体感としては2秒ほど長押しが必要と感じました。

また、操作方法はアプリでカスタマイズすることも可能です。

操作性 S・A・B・C・D

マルチポイントの挙動について

QCY H3のマルチポイントは割り込み可能でした。

切り替える瞬間に一瞬音が乱れることはありますが、スムーズな切り替えが可能です。

専用アプリ【QCY APP】の主な機能

アプリの主な機能

  • イコライザー
  • ノイキャンモード
  • オーディオバランス
  • 操作方法の割当
  • ゲームモード

ホーム画面

音声画面

設定画面

使って気付いた注意点

  1. 会員登録なしでアプリが利用できるようになった
  2. 有線接続時はノイズキャンセリングなどの機能は使用不可
  3. 外音取り込みモード時の注意点

1.

QCYのアプリは以前は会員登録しないと使えなかったと思うのですが、いつの間にかゲストログインが可能になっていました。

ゲストログインすれば会員登録無しでアプリを使用することが出来ます。

2.

有線接続するとヘッドホンの電源がOFFになりすべての機能が使えなくなります。

純粋に音楽鑑賞用の普通のヘッドホンとして使いましょう。

3.

画像の赤で囲ったところがフィードフォワードマイクなんですが、外音取り込み時にこの部分に触れるとマイクに直接触ったみたいにザザッとノイズが入ります。

結構でっかい音なんで、知らずに不意に触れるとびっくりしちゃうかもしれません。

総合評価

メイン機能評価

音質
 
7.2/10
ノイキャン
 
7/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
8.5/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評

低音の迫力を重視したサウンドとハイエンド並の多機能さ。

ヘッドホンの造りも良く、値段を考えればかなりお買い得な一品といえます。

また、ゲームモード使用時はかなりの低遅延なのでワイヤレスヘッドホンでゲームしたい方にもおすすめです。

迫力のあるサウンドでゲームが楽しめるでしょう。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。