猫居のイヤホン (旧:僕は猫だった)

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Oladance OWS Pro レビュー|OWS 2と使い比べて違いをチェック

Author:猫居こうた

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Oladance OWS Pro

  Oladance OWS Pro
発売日 2023年8月21日
価格
(発売時)
34,800円
連続再生時間
(単体/ケース込)
16時間/58時間
コーデック SBC/AAC
ドライバー 23×10mm
ダイナミックドライバー
防水性能 IPX4
Bluetooth Ver. 5.3
機能

マルチポイント・イコライザー・専用アプリ・急速充電(15分→6時間)

資料  -
  • オープンイヤー型らしからぬ密度の濃い低音
  • イヤホン単体で超ロング再生が可能
  • 感圧式のセンサーで物理ボタンのように誤操作なく扱える
  • 最近のものと比べればサイズがあり、着けた時の存在感は大きめ
  • やや音漏れしやすいので音量に注意が必要
  • ノイキャン効果の集中モードに過度な期待は禁物
総合評価
 
8/10

こんにちは、猫居です。

趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。

今回レビューするのはOladanceのオープンイヤー型イヤホン、OWS Pro。

以前レビューしたOladance OWS 2の上位版ですね。

どちらも発売は2年くらい前なんですけど、OWS 2の低音は今聴いても全然いけるなと感じる質感でした。

上位版にあたるOWS Proはどんな音を鳴らすのか。

使い勝手はどうなのか。

OWS 2と使い比べて違いをチェックしてみます。

OWS Pro vs OWS 2

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

Oladance OWS Pro 外観・付属品チェック

イヤホン本体

OWS 2はタッチセンサー式でしたが、OWS Proは感圧式のセンサーを採用。

イヤホン上部のボタンのような部分に指で圧をかけるとカチっと鳴って反応。物理ボタンのように扱えます。

デザイン面もOWS 2よりかなり洗練されており、鏡面仕上げが美しいです。

フラッグシップモデルに相応しいクオリティかと思います。

フック部分は柔らかくしなります

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

イヤホンケース

イヤホンケースはイヤホン以上に差を感じる所。

OWS 2のケースは標準ではバッテリー非搭載なのですが、OWS Proはバッテリー搭載なのでケースでイヤホンを充電することができます。

質感自体もOWS Proの方がかなり上質です。

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

外箱・付属品

Oladance OWS Pro 外箱・付属品

付属品リスト

  • 充電用 USB Type-C ケーブル
  • 説明書類

Oladance OWS Pro 測定データ

重さ・サイズ実測値

Oladance OWS Pro 重さ・サイズ 実測値

ケースサイズ 縦:59.5mm
横:79.6mm
高さ:30.5mm
三辺合計:169.6mm
重さ イヤホン:9.1g
ケース:56.4g

イヤホン・ケースともに最近のコンパクトなものと比べると重さもサイズも結構あります。

OWS 2にもいえることですが、このあたりは少し前にリリースされたイヤホンなので仕方ないですね。

(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)

遅延測定結果

Oladance OWS Pro 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 290ms(SBC)
313ms(AAC)
313ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

ゲームモードなどの低遅延化機能はありません。

したがってそれなりに遅延は大きいです。

ゲームをするのに使うにはちょっと厳しい数値ですね。

動画の視聴については、Netflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものなら問題なく楽しめるでしょう。

音漏れ測定結果

音量何%まで音漏れしないのかチェック。

パーソナルスペース(45cm)分の距離をあけて家族にイヤホンを装着してもらい、自分の耳と計測器で確認しました。

音漏れチェック

結果、18%から極小ながら音漏れを確認。

やや音漏れしやすいですかね。

音漏れ具合に関してはOWS 2と OWS Proで大きな違いは感じられませんでしたが、パワーがある分だけOWS Proの方が注意が必要です。

12%までに抑えれば静かな図書館などでも問題なく使えると思います。

音漏れしない音量でも静かな場所でなら“ながら聴き”出来る音量を確保できます。

Oladance OWS Pro 詳細レビュー

音質評価

OWS 2は低音の質感が魅力のイヤホンでしたが、OWS Proと聴き比べてみるとどうでしょう。

まず実感するのが全体的に音の滑らかさがアップしているという点。

解像度もOWS 2より高く、流石に上位機だけあるなと。

音の傾向も違っていて、特に違いを感じるのは低音でしょうか。

OWS 2の時点で良質な低音でしたが、それがさらに迫力のあるものとなっており、みっしりと詰まった質量のある低音。深さはそこまでありませんが、ドンッと張りのあって空気が振動する感覚を覚える、イヤホンというよりはスピーカーライクな低音ですね。

ただ、低音が強烈になった分、よりウォームに感じられますし、OWS 2の低音は程よい響き、質量、見通しの良さを伴っており、イヤホンの低音としてはかなり好ましいものだと思います。スピーカー的な迫力の低音のOWS Proとはまた違った良さがあるかなと。

音のレベル的にはしっかりOWS Proが1ランク上ですが、このシリーズは低音が1番の魅力ですから、低音の鳴らし方の違いに注目して好みに合いそうな方を選ぶと良さそうです。

アプリのイコライザー画面

左)プリセット / 右)カスタムEQ

集中モード(フォーカスモード)について

機能はアプリからON/OFF可能

集中モードをオンにすると周囲のノイズを低減してリスニングに集中できる『集中モード』なる機能があります。

この機能に過度な期待は禁物ですね。

大きなノイズに対してはほとんどノイズカット効果は得られませんでした。

ONにしたときにサーというホワイトノイズが入るのですが、そっちのほうが気になってしまうくらい。

個人的には余り使う機会はなさそうです。

装着感評価

装着感についてはそれほど大きな差は無いという印象です。

肌に触れる部分がシリコンなので長時間着けていても疲れにくく、ほとんど気になることはありませんでした。

OWS 2の方がちょっと重さが軽くて耳に当たる面積も少なめなので、着け心地は若干OWS 2の方が若干軽いですかね。

また、最近のコンパクトなオープンイヤー型と比べるとどちらもサイズ大きめなので着けている感は結構あります。

ワイヤーが太いのでメガネをかけているときにつけるとちょっと邪魔くさく感じるのも同様。

快適な装着感だけど最近のものと比べるとサイズがあるので耳周りでの存在感は大きめといった感じですね。

操作方法と操作性評価

初期設定の操作方法

OWS 2はタッチセンサー式でしたが、OWS Proは感圧式のセンサーを採用。

上の画像のマーク部分、ボタンのような箇所に指で圧をかけるとカチっと音が鳴って反応します。

マーク部分を撫でるようにスライドすることで音量の調整も可能です。

タッチセンサー式だとどうしても誤操作しやすくなってしまうので、この部分の違いは大きいですね。

OWS Proは物理ボタン式のように扱えるので誤操作しにくく、OWS 2と比べて快適に操作できます。

マイク性能・通話品質

聞き取りやすいクリアな音声。

風切音はやや入る印象でしたが、通話自体は成立するレベル。

周囲のノイズは喋っていないときはしっかりカット。喋るときに少しノイズも取り込んでしまうかなと。

また、ノイズ処理中は音声の劣化がそこそこあり、ザラザラした声となっていました。

OWS 2との主な違いはノイズの処理能力ですかね。

OWS 2はノイズ処理中に声がびびってしまって聞き取りにくくなってしまっていたのですが、OWS Proではそこまでの劣化はありませんでした。

専用アプリ【Oladance】の主な機能

主な機能一覧

  • イコライザー
  • 集中モード
  • 操作方法のカスタマイズ
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

 

その他の機能

その他

マルチポイントの挙動について

Oladance OWS Proのマルチポイントは割り込み再生可能でした。

端末Aから端末Bに再生を移した場合、元々再生していた端末Aの再生が自動停止しない点に注意。

総評

総評:8/10

OWS ProとOWS 2の主な違い

  • 密度の濃いスピーカーライクな低音
  • ビルドクオリティが大幅に向上
  • 感圧式の操作方法で操作性UP
  • イヤホンケースでイヤホンの充電が可能に

音のレベルはしっかりUPしていますし、ビルドクオリティや使い勝手の面は大幅に向上しています。

ただ、シリーズの特徴とも言える低音の鳴らし方がOWS ProとOWS 2では結構違うので、低音の質感が好みに合いそうな方を選ぶのが良さそうです。

OWS 2はイヤホンケースがバッテリー非搭載なのが痛いところですが、ピーキーな分だけ音質に関するコストパフォーマンスは高いと思います。

OWS Proはハイエンドだけあって全てがまとまった性能。

低音の迫力は今聴いても相当なものなので、オープンイヤー型でも濃厚な低音が欲しいという方にはうってつけかと思います。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。