
| Aircuff F306 |
Sound Clip F308 |
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| 発売日 | 2025年5月16日 | 2025年1月5日 |
| Amazon価格 (2025/6/26時点) |
5,980円 | 9,979円 |
| 連続再生時間 (単体/ケース込) |
12時間/36時間 | 12時間/48時間 |
| コーデック | SBC/AAC | SBC/AAC |
| ドライバー | 13mmダイナミックドライバー | 12.8mmダイナミックドライバー |
| 防水性能 | IPX5 | IPX5 |
| Bluetooth Ver. | 5.4 | 5.4 |
| 機能 | マルチポイント |
マルチポイント |
| 資料 | 公式サイト | 公式サイト |
こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはEarakuのイヤーカフ型イヤホン、 AircuffとSound Clip。
価格差のある2つですが、型番的にはAircuffがF306・Sound ClipがF308と兄弟機にあたるみたいです。
エントリーモデルといえる価格のAircuffはどんな特徴のイヤホンなのか、上位機Sound Clipは下位モデルと比較してどんなところが優れているのか。
使い比べて違いを確かめていきます。
Earaku Aircuff F306とSound Clip F308の比較 / 外観・データ
ビルドクオリティはどちらも良好
AircuffもSound Clipも値段の割にビルドクオリティは良好。
他のコスパ系の中華メーカー製品と比べて引けを取らないビルドクオリティに仕上がっているかと思います。
イヤホン本体

(左)Aircuff:Boseのイヤーカフイヤホンのような形状
(右)Sound Clip:今人気のイヤーカフ型の形状
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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Aircuff
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Sound Clip
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イヤホンケース

どちらも傷がつきにくい加工がされていているのが◎
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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Aircuff
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Sound Clip
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外箱・付属品


付属品リスト
- 充電用USBケーブル
- 説明書類
付属品はどちらも同様。
Earaku製品は説明書とかパッケージ表記はきちんと日本語で書かれていますね。

多言語表記でごちゃごちゃしたものも多いので、初めての方には優しいかなと感じました。
サイズ・重さを実測値で比較


| ケースサイズ |
Aircuff / Sound Clip |
| 重さ | イヤホン:5.3g / 5.2g ケース:34.7g / 37.8g |
重さにはそれほど差はありませんでした。
ただ、イヤホンケースはAircuffの方がコンパクト。
手が大きめな人なら握って隠れるくらいのサイズ感です。
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果

| Aircuff F306 |
Sound Clip F308 |
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| 通常時 | 328ms(SBC) 410ms(AAC) |
316ms(SBC) 358ms(AAC) |
| 低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
低遅延モードはありません。
数値上はSound Clipの方が遅延が少ないのですが、実用上はほぼ変わりないです。
どちらもゲームに使うにはやや厳しい値。
動画視聴はどのコーデックでもNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく試聴できます。
音漏れ測定結果
音量何%まで音漏れしないのかチェック。
パーソナルスペース(45cm)分の距離をあけて家族にイヤホンを装着してもらい、自分の耳と計測器で確認しました。

音漏れチェック
結果、
- Aircuff→音量13%
- Sound Clip→音量6%
から音漏れを確認。
Sound Clipは3%だと音が鳴らなかったので、実質的に静かな環境では音漏れなしで聴くことができませんでした。
ただ、6%でもある程度ながら聴きできるくらいの音量はあります。
音漏れも時計の針の音よりも小さいくらいなので、よほど静かな場所でなければ問題はなさそうです。
逆にAircuffの方は音漏れしないように聴くと本当に“ながら聴き”にはギリギリの音量といった感じなので、どちらも静かな場所で使うのにはそこまで適しているとは感じませんでした。
Earaku Aircuff F306とSound Clip F308の比較 / 性能
音の傾向の違い
まずAircuffですが、中域にボリュームのあるサウンドですね。オープンイヤー型ながらボーカルが引っ込まずにしっかり主張するのが良いと思います。
音自体は加工感強めであり、特に低音は地力がそこまで無いものを無理やり持ち上げている感が強く、低音成分の多い曲だとやや粗が目立つかなと。
ボーカルをメインとしたすっきりした曲との相性の方が良いと感じました。
一方、Sound Clipの方はかなり低音が出るイヤホン。こちらは低音の量感多めのドンシャリサウンドといった感じです。
ボーカルはかなり引き気味なので、ボーカルに関してはAircuffの方が明瞭で聴きやすいと思います。
AircuffとSound Clipでは音の傾向に大きな違いがある点に注意です。
装着感の違い

装着時の見た目
どちらのイヤホンも今まで自分が使ってきたイヤーカフ型とはちょっと違った着け心地でした。
これまでの物はイヤリングのほうに輪っかにしてつまむような着け心地。
今回使った2つはクリップで止めるような感覚に近いかなと。
Aircuffの方は見た目からして耳に挟み込むような構造なのでわかりやすいと思います。

Sound Clipの方は何が違うのかな?と考えてみたのですが、

左右をつなぐジョイント部分の柔軟性があまり無くて硬めなんですよね。
それで耳に着けるとがっしりとフィットするようになっています。
どちらのイヤホンもやや締めつけ感はありますが、その代わりにバチッとハマる感覚があります。
特にSound Clipの方は安定感という観点ではこれまで使った安価なイヤーカフ型の中では1番良いです。
他のイヤーカフ型イヤホンでポロポロ外れてしまってダメだったという方にはこちらのほうが向いているかもしれません。
逆にエアリーな着け心地を求めている方には少し違和感があるかもですね。
マイク性能・通話品質について
どちらのイヤホンもややざらつきは感じるもののこの価格帯では比較的クリアな音声です。
Aircuffは風切音に弱いようで、ノイズが入り、声も乱れてしまっていました。
Sound Clipはある程度の風では問題なく通話可能でした。
周囲のノイズはどちらもある程度は処理してくれますが、完全にはカットできず通話に乗ってしまっていたので、なるべく静かな場所で使うようにしたほうが良いでしょう。
操作方法と操作性について
どちらもタッチセンサー式
指紋マークでタップ位置がわかるようになっています
| L側 | R側 | |
| 1タップ | 音量DOWN | 音量UP |
| 2タップ | 再生/停止 | 再生/停止 |
| 長押し | 曲戻し | 曲送り |
どちらも同じ操作方法となっています。
基本操作はイヤホンから全て操作可能。
タップ位置がマークでわかりやすくなっているのも良いですね。
前側タップだったり後ろ側タップだったり、イヤホンによって結構まちまちなのでこうやってわかりやすくなっているのは意外と助かります。
ただ、専用アプリがないので操作方法をカスタマイズすることはできません。
また、使っていて気付いたのがどちらもタッチセンサーの感度がかなり高めだということ。
ちょっと指が触れただけで反応するので、誤操作で音量が上下してしまうことがあります。
特にAircuffはイヤホンを耳に着けるのにやや手間取ることもあって高確率で誤タップしてしまって、そこらへんはちょっとストレスでしたね。

Aircuffの装着方法
片手では難しいので両手で着けていますが、その際にセンサーに触れてしまいます
その他
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動について。
Aircuff F306とSound Clip F308のマルチポイントはどちらも割り込み再生可能でした。

総評

| Aircuff | Sound Clip | |
| 総合評価 | 7.5 / 10 | 8 / 10 |
Earakuのイヤーカフ型イヤホン、Aircuff F306とSound Clip F308を使い比べてみました。
見た目のまるで違うこの2つ、音の傾向もまるで違っていました。
基本的には上位機にあたるSound Clipの方が当然音は良いです。ただ、ボーカルはAircuffの方が聴きやすいのでそのへんを重視する方にはコスパが良いと言えそうです。
今回始めてEaraku製品を使ってみたのですが、
- イヤホンのアナウンスがちゃんとしたアクセントの日本語
- 説明書もきちんとした日本語
- イヤホンのタップ位置にマークがついていてわかりやすい
この辺りは初心者の方、初めての方に優しい仕様になっていて良いなと思いました。
また、ホールド力の高い装着感は他社製品との差別化要因となっているので、イヤーカフ型イヤホンが耳からポロポロ落ちてしまうという方には良さそうです。
逆に注意点はアプリがないのでイコライザーによる調整や操作方法のカスタマイズは出来ないということ。
そして低遅延モードがないのでゲームには向かないということですね。
今回は以上となります。
本レビューがイヤーカフ型イヤホン選びの参考になれば幸いです。
また次回のレビューでお会いしましょう。





















