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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

【EarFun Air S レビュー】Air Pro 2と使用比較!安いのに2台同時接続可能な全部入り完全ワイヤレスイヤホン

Author:猫居こうた

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EarFun Air S review

  • 安いのにマルチポイントに対応
  • 高解像で平均以上の音質
  • 高級機並の多機能ぶり
  • ノイキャン重視なら同社Free Pro2などの方が高コスパ
総合評価
 
8.5/10

更新日:2023年1月2日 評価の見直し

完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。

コレクターならではの『比較』を意識した視点でイヤホンの特徴をお伝えしていきます。

今回レビューするのはEarFunのAir S(Amazonリンク)

定価6999円、セール中には5000円台になることもある破格の値段ながらマルチポイントに対応した完全ワイヤレスイヤホン。

その他ノイキャン・外音取り込み・専用アプリ・低遅延モード・ワイヤレス充電‥

と高級機さながらの多機能全部入りTWSです。

通常これだけの機能を搭載していたら最低でも1万円は出さないとって感じですが‥

きちんとマルチポイントできるのか、音質や機能の仕上がりも値段以上の価値があるのか。

早速結果からみていきましょう。

メイン機能評価

音質
 
7.5/10
ノイキャン
 
4.5/10
外音取り込み
 
8.5/10
装着感
 
8/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
携帯性

S・A・B・C・D

便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

まず目玉のマルチポイントは問題なく機能。

これだけでコストパフォーマンスが良いのは確定ですね。

ただちょっとクセがあるのでその点については後述します。

音質はEarFunらしい高解像でメリハリのきいたサウンド。

価格帯平均はゆうに超える出来でしょう。

ノイズキャンセリングは公称通り-30dbくらいの効き目でした。

屋内など静かな場所で使用するには充分な効果が実感できますが、ノイズが激しいところではやや力不足。

ノイキャンのコストパフォーマンスを重視するなら前作Air Pro2Free Pro2をオススメします。

(前作Air Pro2もFree Pro2と同等のノイキャンですがAir Pro2はややホワイトノイズが乗るのでFree Pro2のほうがオススメ)

マルチポイント対応なら通話品質も気になるポイントですが、クリアにはっきりと音声が聞こえました。

安いマルチポイント対応完全ワイヤレスイヤホンを狙っていた方にとっての最適解となりそうなおすすめ多機能イヤホンです。

詳細な評価については目次より各項目をご覧ください。

EarFun Air Sと前作Air Pro2比較・違い

左:Air S 右:Air Pro2
  Air S Air Pro2
連続再生時間 5時間(ANC使用時)
25時間(ケース込)
6時間(ANC使用時)
30時間(ケース込)
コーデック SBC・AAC・apt-X SBC・AAC
防水性能 IPX5 IPX5
機能 ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
低遅延モード
急速充電(10分→2時間)
ワイヤレス充電
ノイズキャンセリング
外音取り込み機能
急速充電(10分→2時間)
ワイヤレス充電
マルチポイント -
専用アプリで出来ること イコライザー
操作の割り当て
各種モード切り替え
-
ノイズキャンセリングの効果 -30db -40db

 

Air SとAir Pro2の大きな違いは

  • マルチポイントと対応しているかどうか
  • ノイズキャンセリングの効果差

他にも専用アプリ対応かどうかなどありますが大きな違いはこの2つです。

この違いによってどちらが優れているかではなくそもそもタイプの違うイヤホンになっているからです。

前述したようにマルチポイント対応イヤホンを探しているならAir S、ノイズキャンセリングにコストパフォーマンスを求めるならAir Pro2(or Free Pro2)の方が良いです。

後継機というよりは別の選択肢としてリリースされた新しいイヤホンと見るべきでしょう。

EarFun Air Sの付属品

付属品リスト

  • 説明書類
  • USB給電ケーブル
  • イヤーピース各サイズ
  • クリーニング棒
  • 充電ケース

EarFun Air Sの音質評価

音質総合
 
7.5/10

EarFunらしい切れの良いドンシャリサウンドが少し低音寄りになったという印象。

低音の量感はかなりのものです。

前作Air Pro2との聴き比べ

ほぼ同じような傾向にありますが、若干高音の強調感が抑えられています。

また低音の量感が増しています。

その分やや低音の輪郭が緩くなったように感じますね。

全体的に明瞭感を出しつつもきつくなりすぎないようややマイルド方向に調整が入ったという感じです。

なお、Free Pro2と比較するとやや中音の凹むところがあるFree Pro2に対してAir Sはぐいぐいと前に出てくるのが印象的です。

Air Sはアプリのイコライザで音の傾向をいじることが出来るので音質面での幅はかなり広がったと言えます。

ノイズキャンセリング評価

ノイキャン
 
4.5/10

当然ながら前作Air Pro2Free Pro2の-40dbと比べると効果はかなりマイルドです。

初代Free Proの-28dbよりは効果があるのを確認。

概ね数値通りの-30dbのノイズカット効果があると言えそうです。

屋内では換気扇の音やPCのファンの音をかなり和らげてくれるので効果を実感できます。

しかし、電車の騒音など強いノイズに対してはFree Pro2やAir Pro2のような力強い消音効果は望めません。

参考:ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較表

外音取り込み機能評価

外音取り込み
 
8.5/10

従来のEarFunの外音取り込み機能と同等の使用感です。

イヤホンをしていない時に近い自然に近い取り込み音ですが、高音にややカサつきと強調感があります。

扇風機の音や服がこすれる音を強調して拾ってしまうので常時ONでのながら聴きには向かない場面もあります。

ただ人の話し声などは普通にイヤホンをしたまま聞けるので駅でのアナウンス音取り込みやレジ等でのちょっとした会話に利用するのには十分です。

価格帯的には優秀な部類に入ります。

装着感評価

装着感
 
8/10

かなりしっかりしたフィット感です。

スティックタイプなのでフィット感の割に圧迫感もそれほどなく良好な付け心地。

ある程度長時間つけていても耳が疲れません。

より装着感の軽さを求めるならイヤーフィンタイプのFree Pro2の方がオススメ。

マルチポイント切り替え時の注意ポイント

デバイス【A】とデバイス【B】に同時接続しているとします。

◆自動で切り替わるマルチポイント対応イヤホンの場合

【A】で音楽再生中に【B】の音楽を流したり着信があったりすると【A】の音楽は自動停止。

【B】の音に自動で切り変わってイヤホンから音が流れます。

◆Air Sのマルチポイントの場合

同様のシチュエーションで【A】の音楽再生が自動停止してくれません。

手動で【A】の再生を止めてから【B】で音を流す必要があります。

 

この違いに注意する必要があります。

それだけの手間ともいえますし、それが面倒とも言えます。

逆に自動切り替えじゃないほうがいいときもありますしね。

Air Sと同様のタイプの切り替え方法のイヤホンも少なくありません。

いずれにしてもマルチポイントがあるとないとではやはり大違い。

非常に便利な機能です。

専用アプリ『EarFun Audio』の機能・使い方

ダウンロード先

各モードをタップするとON/OFFが切り替わります。

モード切替はイヤホン操作でも可能なのでアプリで行う必要は特にないです。

 

・イコライザー機能

非常に簡易的にですが、イコライザーが用意されています。

バンドを自分で調整するかプリセットを選択すると音に変化がつきます。

 

・操作の割り当て

画像のような範囲で操作方法を割り当てることができます。

シングルタップとダブルタップは対象外なのが残念。

EarFun Air S 操作方法

  L側 R側
1タップ 音量ダウン 音量アップ
2タップ 再生/停止 再生/停止
3タップ 低遅延モード 曲送り
長押し(2秒) モード切替
・ノイキャン
・外音取り込み
・ノーマル
音声アシスタント起動

デフォルトでは曲戻しがイヤホンから操作できません。

アプリで操作方法を変更すれば全ての基本操作を割り当て可能です。

自分の場合、音声アシスタントは使わないので

低遅延モードを<R側長押し>に変更。

空いた<L側3タップ>を曲戻しに変更。

これで左右バランスの取れた操作が可能になります。

*以前は上画像のようにトリプルタップと長押しにしか操作割当できませんでしたが、アップデートですべての箇所に割当可能となりました。

使い勝手についての実感メモ

重さは標準的

・操作性

基本的にはスムーズに操作可能。

ただダブルタップ時の反応がイマイチな時がある。

・携帯性

コンパクトなケースで持ち運びが楽。

ケースが傷つきやすそうなのが気になる。

・便利機能

アプリは会員登録を求められるが登録しなくても使える。

総評 <こんな人におすすめ>

安かろう悪かろうではない、値段に見合わぬ高機能ぶり。

どの機能もきちんと動作しますし、音質も良好です。

しかし、何度も言うようですがこれだけ安いのにマルチポイントに対応しているというところがAir S最大のメリットです。

マルチポイント不要なのに全部入りの新作だからといって手を出すと、旧作の方がノイキャン強いぞ‥とか微妙な気持ちになってしまうので気をつけましょう。

(リンクはAmazon販売ページへのリンク)

安くマルチポイント対応イヤホンが欲しい人にとって最適解なイヤホンです。

少し前まで高級イヤホンの特権みたいな機能だったマルチポイントがもうこの値段で買えることには驚かされますね。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。