- 低音偏重ではない、中音・高音も綺麗に鳴るバランスの良い音
- 低遅延モードで動画やゲームも問題なく楽しめる
- 超コンパクトで持ち運びに便利
- イヤホンをケースから取り出しにくい
- ノイキャンなどの便利機能は無し
総合評価 |
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8/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは2023年10月13日発売の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)、EDIFIER X3 Lite。
定価は4,990円、同社のエントリーモデルTWSとなります。
対応コーデックは基本のSBCのみ。
低遅延モードと専用アプリに対応。
かなりシンプルな構成のイヤホンですが、ワイヤレスで音楽や動画が楽しめれば良いという方には十分な機能とも言えそうです。
音質や使い勝手について僕なりの感想をお伝えします。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
EDIFIER X3 Liteのスペック・外観チェック
スペック表と特徴
X3 Lite | |
価格 | 4,990円 |
連続再生時間 | 6時間 24時間(ケース込) |
ドライバー | 6mm |
コーデック | SBC |
防水性能 | IP55 |
ノイキャン | - |
マルチポイント | - |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ○ |
その他の機能 | - |
説明書 |
Edifier X3 Lite Manual |
特徴
- 6mmダイナミックドライバー搭載:重厚で力強い低音を表現。その強力な低音は包み込まれるような別次元のサウンド体験をもたらす
- AI搭載のスマートノイズキャンセリング:AIアルゴリズムはバックグラウンドノイズと人の声を正確に識別・分離し、不要なノイズを排除し、常にクリアで安定した通話を実現
- ゲームモード:驚異的な60msの低遅延を実現。これまでにない速さで音声データを送信し、ゲームモード下での臨場感あふれるプレイが可能に
- EDIFIERアプリを通じて4つのプリセットイコライザを選択可能。音楽のジャンルや気分に合わせて最適な音質に瞬時に調整することができる
(公式サイト:EDIFIER公式 | X3 Liteより)
便利機能 | S・A・B・C・D |
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外観・内容物のチェック
イヤホン本体
イヤホンケース
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
- 説明書類
EDIFIER X3 Lite 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:25.0mm 横:54.1mm 高さ:40.8mm 三辺合計:119.9mm |
重さ | イヤホン:3.8g ケース:25.7g |
イヤホン・ケースともに非常に軽量です。
サイズ感も優秀で、特にイヤホンケースは僕の100以上持っている完全ワイヤレスイヤホンの中でももっともコンパクトな部類。
手で握るとほぼ全体が隠れてしまうくらいの小ささとなっています。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 384ms(SBC) | 384ms(SBC) |
低遅延時 | 121ms(SBC/ゲームモード) | 121ms(SBC/ゲームモード) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Androidでの遅延=約0.121秒
- iPhoneでの遅延=約0.121秒
コーデックがSBCにしか対応していないのでAndroidでもiPhoneでもSBCで接続されます。
専用アプリ・またはボタン操作でゲームモードを起動することで低遅延化することが可能です。
通常モードではやや遅延多めですが、ゲームモード時の遅延はかなり優秀。
ストレスを感じずにゲームや動画視聴を楽しむことが出来るでしょう。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
◯ |
(自分がよく使うイヤーピースとの対応表です)
普段チェックに使っているイヤーピースは全て入りました。
イヤホンケースの底の部分にかなりゆとりがあるので大抵のイヤーピースは収納出来ると思います。
EDIFIER X3 Lite 詳細レビュー
音質評価
中低音にややボリュームのある、バランスの良い音だと思います。
若干の暖色寄りで音場感はそこそこ。
重低音はあまり出ませんが、5000円以下の完全ワイヤレスイヤホンとしては高音がかなり明瞭に鳴ります。
この価格帯のTWSは低音ごりごりのイヤホンが多いのでそれらと比較すると相対的に低音部分はおとなしめに聴こえるかもしれません。
ただ全体を下支えするだけの十分な量感はあります。
中音域はやや温もりを感じる柔らかい鳴らし方で、刺激的にならず聴きやすいです。
高音は刺さりやすいシンバルなどはやや刺激感がありますが、全体としては元気に鳴らしつつもそれほど刺激を感じにくい、この価格帯のTWSとしてはかなり明瞭なものとなっています。
過剰な低音が苦手な方、バランス良く中音、高音も聴きたい方におすすめです。
アプリのサウンドエフェクトで4種類の変化をつけることができます
音質 |
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7.3/10 |
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装着感評価
耳のくぼみに収めてイヤーピースで固定するという普通の装着感なのですが、イヤホンがコンパクトなためか耳に当たる部分は少なめで圧迫感は感じません。
イヤーピースだけで支えているに近い感覚です。
非常に軽量で耳疲れも起きにくく、着け心地は良好といえます。
装着感 |
|
8/10 |
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マイク性能・通話品質について
やや緩めな音声。
静かな所では問題なく通話できました。
周囲のノイズも結構カットする印象なのですが、ノイズカット中かなり音声が途切れ途切れになっていました。
あまり騒がしい場所での通話には向かないかもしれません。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
L側 | R側 | |
1クリック | - | - |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | 曲戻し | 曲送り |
長押し | ゲームモード | ボイスアシスタント |
【設定可能な項目】
左右の2クリック・3クリック・長押し、それぞれに操作割り当て可能です
誤操作に繋がりやすい1タップ目が無効化されています。
デフォルトでは音量調節が入っていませんが、アプリでカスタマイズして入れることが可能です。
個人的には「長押し」に音量UP/DOWNを入れて、ゲームモードを2クリックのどちらかに移すのがおすすめ。
普通、音量が「長押し」だと使いにくいものですが、このイヤホンでは「長押し」し続けることで音量がUP/DOWNし続けます。
調節したいボリュームまで一気に飛ぶことが出来て使いやすいです。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【Edifier Connect】の主な機能
主な機能一覧
- サウンドエフェクト
- ゲームモード
- 操作方法のカスタマイズ
ホーム画面
サウンドエフェクト
ゲームモード
設定画面
使って気付いた注意点まとめ
- イヤホンを取り出しにくい問題
- 音量調節の操作はカスタマイズして入れる
1.
シンプルで使いやすいイヤホンなのですが、取り出すのにちょっと苦労します。
イヤホンケースの磁石が強い上にイヤホンが滑って取り出しにくいのです。
↓写真のように奥側に押し出すようにして少し浮かせてやってから摘むと多少取り出しやすくなります。
2.
デフォルトでは音量調節がイヤホン操作に入っていません。
アプリで操作方法をカスタマイズして音量調節できるようにしましょう。
「長押し」にセットすれば使い勝手が大幅UP。
総合評価
メイン機能評価
音質 |
|
7.3/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
-/10 |
外音取り込み |
|
-/10 |
装着感 |
|
8/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評
EDIFIER X3 Liteはこんな方におすすめです。
- 低音偏重で無く、バランス良く中音高音も鳴るイヤホンが欲しい
- 極小サイズのコンパクトなTWSが欲しい
- ゲームや動画視聴用としても使いたい
X3 Liteは値段的にもサイズ的にも手軽に持ち出せる丁度いい完全ワイヤレスイヤホンといった感じです。
低価格帯のTWSにありがちなゴテゴテの低音イヤホンではなく、バランスのとれた明瞭なサウンドが楽しめます。
流行り機能のノイズキャンセリング機能や2台同時接続可能なマルチポイントには対応していませんが、割り切った機能な分音質とサイズ感に振ったという感じですね。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。