- マグネットでネックレスように首からさげておけるので紛失の心配が無い
- スポーツにも使いやすい安定感抜群のフィット感
- 同じ値段で買える完全ワイヤレスイヤホンより音が良い
- ノイキャンなどの便利機能は無し
- 完全ワイヤレスイヤホンに比べて利便性は劣る
総合評価 |
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8.5/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのはEDIFIER W210BT。
久々のネックバンド型/左右一体型のワイヤレスイヤホンです。
定価は4,999円。
ハイレゾ相当の再生が可能なLDACに対応。
低遅延モードやイコライザー機能も搭載されています。
左右一体型がワイヤレスイヤホンの主流だった頃はLDACはSONYの高級機くらい、低遅延モードやイコライザーが使えるイヤホンなんてほぼありませんでした。
なのでW210BTは今どきの機能にアップグレードしたネックバンド型という感じですね。
ネックバンド型なので連続再生時間が18時間と一般的な完全ワイヤレスイヤホン(TWS)よりかなり長いです。
また、首からぶら下げておけるのでTWSに比べて失くしにくい、置き忘れしにくいというメリットも。
実際の使用感や音質についてチェックしていきます。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
EDIFIER W210BTのスペック・外観チェック
スペック表と特徴
W210BT | |
価格 | 4,999円 |
連続再生時間 | 18時間 |
ドライバー | 10mm |
コーデック | SBC / LDAC |
防水性能 | IP55 |
ノイキャン | - |
マルチポイント | - |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ○ |
その他の機能 | - |
説明書 | W210BT ユーザーマニュアル (日本語7P目/PDF) |
特徴
- ハイレゾワイヤレス認証:LDACによる通常のコーデックの約3倍となる最大990kbpsの高音質オーディオ伝送。微細な音色や階層感を再現し、没入感のある音楽体験を提供
- 深く太い中低音と高感度でクリアな高音を実現した、DAIKOKUコイルワイヤーとチタン振動板による優れた音響効果
- 人間工学的な設計を採用したイヤーピースとイヤーフックの組み合わせにより耳に圧力や刺激を与えません。長時間着用しても不快感がなく、通勤やスポーツ、アウトドアなどあらゆる場面で快適な音楽体験が可能
- AI通話ノイズキャンセリング技術:通話時にAI通話ノイズキャンセリングアルゴリズムが背景雑音をスマートにフィルタリング。まるで対面で話しているかのように人の声をクリアに伝える
- ゲームモード時、80msという低遅延を実現。さらに特別なゲーム サウンド エフェクトによって足音や銃声のリアルさが向上し、より魅力的なゲーム体験を提供
(公式サイト:Wireless Neckband Headphones | W210BT -【Edifier】より)
外観・内容物のチェック
イヤホン本体
左右のイヤホンがマグネットでくっつくようになっています。
首から下げておけばネックレスのように輪になるので失くす心配がありません。
柔らかくしなるので首元に馴染みます。
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- イヤーフック
- 充電用ケーブル
- 説明書類
EDIFIER W210BT 測定データ
重さ・サイズ実測値
ネックバンド部のサイズ | 縦:16.8cm 横:11.9cm |
重さ | 26.0g |
完全ワイヤレスイヤホンは片方5g、両方合わせても10gくらいのものが多いのでそれと比べるとサイズ・重量ともに多少存在感があります。
とはいえ26g。
手で持ったり肩にかけたりして重いと感じるような重量ではありません。
ネックバンド型の中では軽量でコンパクトな部類に入ると思います。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 237ms(SBC) 318ms(LDAC) |
237ms(SBC) |
低遅延時 |
123ms(SBC) 309ms(LDAC) |
123ms(SBC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Androidでの最小遅延=約0.123秒
- iPhoneでの最小遅延=約0.123秒
アプリまたはボタン操作でゲームモードを起動すると低遅延になります。
SBC接続でゲームモードをONにしたときがもっとも低遅延でした。
AACコーデックには対応していないのでiPhoneでも基本コーデックのSBCで接続することとなります。
音ゲーを除く普通のゲームのプレイや動画視聴にストレスのないくらいの遅延です。
問題なくコンテンツを楽しめるでしょう。
1つ注意したいのがLDAC接続中にゲームモードにしても低遅延効果がほとんど得られなかったという点です。
低遅延にしたいときはLDACをOFFにしてゲームモードを使う方がいいでしょう。
EDIFIER W210BT 詳細レビュー
音質評価
わずかに寒色寄りの弱ドンシャリです。
明瞭な音でレスポンス良くハキハキと鳴るのでリスニングが捗ります。
同じくらいの値段で買える完全ワイヤレスイヤホンと比べて音質のコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。
1つ前にレビューした同社のTWS、X3 Liteと比較してもそうです。
小さな個体にバッテリーなど全てを詰め込まなければならない完全ワイヤレスイヤホンに比べて左右一体型/ネックバンド型は構造上の余裕があるというのも一因かと思います。
X3 Liteと聴き比べてみると、W210BTのほうが低音に深みがあり輪郭もくっきり。
レスポンス良く弾むように鳴り、迫力が感じられます。
中音域もX3 Liteよりかなり厚みがあり、高音には艶感が感じられます。
総合的に1ランク、2ランクくらい上の音質と感じます。
アプリのサウンドエフェクトで4種類の変化をつけることが可能
装着感評価
イヤーフックのおかげで非常に安定感のある着け心地です。
運動でネックバンドが揺れてもびくともしない安定感。
完全ワイヤレスイヤホンだと最近は軽い着け心地のものが多いですが、W210BTは完全にがっちりフィットするタイプ。
長時間の着用は耳疲れがおきますが、スポーツで使いたい方・しっかりフィットするほうが好みの方には◎。
マイク性能・通話品質について
やや緩い感じのボイス。
ただ、ノイズはある程度しっかりカットしてくれる印象。
周りに雑音を抑えてつつも人の声はあまり途切れずにちゃんと聞こえていました。
風切り音も苦にしなかったので外での使用もいけそうです。
操作方法と操作性評価
< | ○ | > | |
1クリック | 音量UP | 再生/停止 | 音量DOWN |
2クリック | - | ゲームモード | - |
長押し(3s) | 曲戻し | 電源ON/OFF | 曲送り |
長押し(5s) | - | ペアリング | - |
首から掛けた状態で右側の先端にボタンが3つ配置されています。
ゲームモードもボタン操作で呼び出し可能です。
「<」ボタンを1クリックで音量UPなのに長押しでは曲戻しといった具合に、プラス系操作(音量UP/曲送り)とマイナス系操作(音量DOWN/曲戻し)が入り混じっているのが少し気になります。
統一されている方が個人的には直感的に使いやすいと思うのですが、操作方法をカスタマイズすることは出来ないので慣れるしか無いですね。
専用アプリ【Edifier Connect 】の主な機能
主な機能一覧
- サウンドエフェクト
- ゲームモード
- LDACのON/OFF
ホーム画面
設定画面
使って気付いた注意点
- コーデックの切り替えには再ペアリングが必要
- LDAC接続ではゲームモードの効果が薄い
1.
アプリでLDACをON/OFFすると、再ペアリングを要求されます。
2.
LDACでゲームモードをONにしてもほとんど効果がありませんでした。
低遅延にしたいときはSBC接続でゲームモードをONにするほうが良いです。
総合評価
EDIFIER W210BTはこんな方におすすめです。
- コードのないイヤホンは紛失が怖い
- スポーツなどで使用したい、しっかりとしたフィット感が好み
- ワイヤレスイヤホンでなるべく安く良い音を聴きたい
有線イヤホンと完全ワイヤレスイヤホンの中間のような存在。
完全ワイヤレスだと落としたり失くしたりするから嫌だという方にはとても良いと思います。
同程度の値段で買える完全ワイヤレスイヤホンより音が良いというのもポイントです。
欠点はノイズキャンセリングや2台同時接続可能なマルチポイントなどの便利機能がない点。
有線イヤホンほどではないものの完全ワイヤレスと比べるとやはり利便性は劣るという点ですね。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。