- 安価なながらしっかりと低音が出るので“ながら聴き”が楽しめる
- 優秀な装着感とゲームモードでスポーツもゲームも動画も快適
- ビルドクオリティが高く、値段よりかなり高価に見える
- マイクの性能はイマイチ
総合評価 |
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9/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは2023年11月22日発売の耳掛け式オープンイヤー型ワイヤレスイヤホン、SOUNDPEATS GoFree2。
定価は7,880円と1万円以下で購入できる完全ワイヤレスイヤホンに分類されます。
オープンイヤー型は周囲の音を自然に取り込める“ながら聴き”イヤホンとして骨伝導イヤホンに取って代わる人気を獲得しつつある型ですね。
2台同時接続可能なマルチポイントに対応し、ハイレゾ相当の再生が可能なLDACでの接続も可能。
低遅延モードや専用アプリも用意されており、機能的にはこの手のイヤホンに欲しい機能をほぼすべて網羅していると思います。
今回は同じオープンイヤー型でほぼ同程度のスペック・機能を持つTREEFREE O1と比較しながらGoFree2を評価をしていきます。
*本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
- SOUNDPEATS GoFree2のスペック・外観チェック
- SOUNDPEATS GoFree2 測定データ
- SOUNDPEATS GoFree2 詳細レビュー
- GoFree2とTRUEFREE O1の違いまとめ
- 総合評価
SOUNDPEATS GoFree2のスペック・外観チェック
スペック表と特徴
GoFree2 | |
価格 | 7,880円 |
連続再生時間 | 9時間 35時間(ケース込) |
ドライバー | 16.2mm |
コーデック | SBC/AAC/LDAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | - |
マルチポイント | ○ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ○ |
その他の機能 | - |
説明書 | SOUNDPEATS GoFree2 取扱書 |
『特徴』
- ラムダ型音響空間2.0:進化した『ラムダ型音響空間』により音の伝播経路を変えることで、U型構造内を音が伝播した後に迫力と量感のある低音再生を実現。
- 究極のフィット感:耳掛け型のオープンイヤーデザインだから耳に優しく、しかもしっかりフィット。軽快な装着感にくわえて耳への負担を軽減。
- 快適な“ながら聴き”性能:オープンイヤー型で周囲の音が自然に耳に入ってくるので好きな曲を聞いている時でも周りの声を聞き逃さない。
- Hi-Res認証取得:GoFree2は日本オーディオ協会の「Hi-Res Wireless」ロゴを取得。深く響く重低音から優しく包み込む中高域まで、全体の調和がとれたサウンドを実現
- ロングバッテリー:イヤホン単体で最大9時間、充電ケースを併 用すると最大35時間の音楽再生が可能
(公式サイト:GoFree2 – SOUNDPEATS JAPANより)
外観・内容物のチェック
イヤホン本体
つや消しのきいたマットな質感。
イヤホン・ケース共に値段を考えたらびっくりするくらいクオリティが高いです。
1万円以上と言われても全然おかしくないように思います。
イヤホンケース
外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用ケーブル
- 説明書類
SOUNDPEATS GoFree2 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:65.1mm 横:84.0mm 高さ:29.5mm 三辺合計:178.6mm |
重さ | イヤホン:8.7g ケース:55.8g |
一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比較すればケースもイヤホンもかなり大きめですが、オープンイヤー型としてはそこまでではないでしょう。
比較としてTRUEFREE O1のデータも紹介します。
三辺合計値は197.7mm。
重さを見比べてもかなり軽量となっています。
遅延測定結果
<クリックで拡大表示>
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 195ms(SBC) 244ms(AAC) 327ms(LDAC) |
244ms(AAC) |
低遅延時 | 86ms(SBC) 172ms(AAC) 322ms(LDAC) |
172ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
- Androidでの最小遅延=約0.086秒
- iPhoneでの最小遅延=約0.172秒
専用アプリまたはイヤホン操作でゲームモードを起動すると低遅延化します。
SBC接続×ゲームモード時の低遅延っぷりが凄まじく、ガチ勢でなければ音ゲーもある程度楽しめるくらいに低遅延です。
動画視聴ももちろん問題ありません。
iPhoneでは音ゲーは厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は許容範囲。
1つ注意点として、LDAC接続時はゲームモードにしても遅延はほぼ変化がありませんでした。
ゲームプレイや動画視聴の際にはLDAC以外で接続したほうが良いでしょう。
SOUNDPEATS GoFree2 詳細レビュー
音質評価
GoFree2、TRUEFREE O1共に16.2mmのドライバーを採用していますが、音の傾向は結構違いました。
TRUEFREE O1は低音~中音にかけて厚みがある、暖色系のサウンド。
低音が不足しがちなオープンイヤー型ながら、かなりしっかりと低音が出るので低価格ながらきちんと“ながら聴き”が出来るイヤホンです。
それに対してGoFree2は低音の量感はほんの僅かに抑え気味ですが、明瞭感やキレはこちらが上。
GoFree2もオープンイヤー型とは思えないしっかりとした低音が出ます。
中音はボーカルはしっかりと主張し、それ以外は割とすっきりとした聴かせ方。
低~中音域にかけてややダダ漏れ感のあるTRUEFREE O1に対して、メリハリが効いていて聴きやすいと思います。
中高音~高音にかけてはどちらも結構ザラつきを感じる音なのですが、LDACで接続するとそこそこ改善されます。
総合的にはきっちり値段分はGoFree2の方が良い音という印象です。
複数のプリセットとカスタムイコライザーを搭載
さらに聴力テストを通して最適なイコライザー設定にしてくれるアダプティブイコライザー機能もついています
装着感評価
装着感はめちゃくちゃ良好。
耳に挟むように装着するのですが、軽くて柔らかくしなるので長時間着けっぱなしにしても耳が挟まれて痛くなることがありません。
着けている感覚が自体がかなり薄いです。
TRUEFREE O1も軽くて非常に付け心地の良いイヤホンなのですが、それ以上。
比べるとTRUEFREE O1の方が挟む部分が少し太く、触ったときの質感もGoFree2はサラサラして柔らかい触り心地なのに対してTRUEFREE O1はプラスチッキーな質感。
この辺の差が僅かな違いに繋がっているのかなと思います。
マイク性能・通話品質について
通話品質はちょっと悪い目。
ビリビリとノイズが入ってしまい、声も小さめです。
通話できないほど乱れるわけではありませんが、声が小さいとちょっと聞き取りにくいので声は大きめにしたほうが良さそうでした。
TRUEFREE O1はかなりクリアな通話が可能なので通話品質に関してはTRUEFREE O1の方が上かなと思います。
操作方法と操作性評価
L側 | R側 | |
1クリック | 音量DOWN | 音量UP |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | ゲームモード | 音声アシスタント |
長押し(1.5秒) | 曲戻し | 曲送り |
ゲームモードを含む全ての基本操作をイヤホンからコントロールできます。
装着時にタッチ部分に触れてしまい、音量が上下してしまうことがたまにありますが…
気をつけていれば問題ない程度でご愛嬌といえる範囲でしょう。
慣れてしまえば快適に操作可能です。
専用アプリ【SOUNDPEATS】の主な機能
主な機能一覧
- イコライザー
- アダプティブイコライザー
- マルチポイント
- ゲームモード
ホーム画面
カスタマイズ画面
アダプティブイコライザー
使って気付いた注意点
- マルチポイント接続を利用するには専用アプリが必要
- LDACとマルチポイントは併用できない
- ゲームモードはSBC/AAC接続で利用を
1.
初期状態ではマルチポイント機能はOFFになっていて、同時接続できません。
専用アプリからマルチポイントをONにすることで利用できます。
2.
マルチポイントをONにするとLDACがOFFになります。
併用すると接続が非常に不安定になるのでそういう設定になっているのだと思います。
3.
遅延測定結果に載せた通りですが、LDAC接続中にゲームモードにしてもほぼ効果を得られませんでした。
低遅延にしたい場合はSBCかAACで利用しましょう。
GoFree2とTRUEFREE O1の違いまとめ
GoFree2の方が優れている点
- サイズ・質感・デザイン性に優れる
- 音質は値段なりの差がある
- 装着感はGoFree2の方が柔らかくて○
TRUEFREE O1の方が優れている点
- とにかく安く購入できる
- 音声通話はTRUEFREEの方がクリア
マイク性能以外は基本的にGoFree2の方が優秀です。
ただ、TRUEFREE O1はとにかく安い。
通話をよくする方はもちろんですが、家の中でしか使わないとか、使う機会が少ないようなら安価なTRUEFREE O1も全然アリだと思います。
総合評価
SOUNDPEATS GoFree2はこんな方におすすめです。
- 安価に“ながら聴き”を楽しみたい
- デザイン性や質感も重要と考える方
- マルチポイントや低遅延モードなど、オープンイヤー型でもTWSの定番便利機能を使いたい
安価なオープンイヤー型イヤホンとは思えないくらいの充実した機能性とデザイン・質感の良さ。
特にその質感の良さには驚きました。
お値段2倍くらいと言われてもさほど違和感ない気がします。
音質面もオープンイヤー型ながらしっかり低音は出ますし、音量をあげすぎなければ音漏れは心配なさそうでした。
軽い装着感でスポーツにも使え、低遅延モードも優秀なのでゲームや動画視聴でも活躍。
あらゆる場面で使える非常にコストパフォーマンスの高いイヤホンです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。