- 音質・ノイキャン共に前作を上回る出来
- 高級感あるデザイン
- マルチポイント+クリアなマイク性能
- 装着感は前作の方が良かった
総合評価 |
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9.5/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはAnkerのSoundcore Space Q45。
ノイズキャンセリング・LDAC・マルチポイント対応の全部入りながら1万円台という割安感の強いワイヤレスヘッドホンですね。
前作Soundcore Life Q35は非常にコストパフォーマンスの良いヘッドホンでした。
Space Q45は前作以上のコスパヘッドホンとなっているのでしょうか。
実際に使って比べてみるとスペックだけではない違いが結構ありました。
順を追って解説していきます。
- Anker Soundcore Space Q45の外観チェック
- Anker Soundcore Space Q45のスペックと測定結果
- Anker Soundcore Space Q45を前作Q35と比較しつつレビュー
- Anker Soundcore Space Q45の使い方と注意点
- Space Q45がLife Q35から進化した点
- Space Q45よりLife Q35の方が良い点
- 総合評価
Anker Soundcore Space Q45の外観チェック
ヘッドホン本体
細部のチェック
収納ハードケース
付属品
付属品リスト
- 有線ケーブル
- 充電用ケーブル
- クイックスタートガイド
- ヘッドホン収納ケース
前作Life Q35との比較
Anker Soundcore Space Q45のスペックと測定結果
スペックを前作と比較
Space Q45 | Life Q35 | |
連続再生時間 | 65時間 50時間(ANC) 37時間(ANC+LDAC) |
60時間 40時間(ANC) 38時間(ANC+LDAC) |
急速充電 | 5分→4時間再生可 | ✕ |
ノイズキャンセリング | ○ | ○ |
マルチポイント | ○ | ✕○ |
専用アプリ | ○ | ○ |
有線接続 | ○ | ○ |
Q45から2台同時接続が可能なマルチポイントに対応。
Q35もマルチポイントに対応していました。
コメントでご指摘ありがとうございますm(_ _)m
連続再生時間が少しパワーアップ。
その他、5分で4時間再生できる急速充電も地味に追加されています。
重さ実測値
前作Life Q35は268gだったので10%程度重量アップしています。
装着感への影響は後述しますが、デザインも相まって重厚感が増してチープさが無くなったと感じます。
遅延測定結果
- SBC接続時:266ms
- LDAC接続時:406ms
100ms=0.1秒です。
この測定環境では有線接続で50ms程度遅延を測定します。
なので結果から-50msすると実際の遅延に近づくと思います。
SBC接続時の方が遅延が少なく、Youtubeなどの動画視聴程度なら問題ないでしょう。
Anker Soundcore Space Q45を前作Q35と比較しつつレビュー
音質評価
低音が豊かで迫力がある点は前作の良さを引き継いでいます。
Life Q35と聴き比べして一番違いを感じるのはSpace Q45の方が圧倒的にボーカルが近く、そして力強くなった点。
前作はわかりやすいドンシャリヘッドホンでボーカルは聴きやすくも少し距離を感じるポジションでした。
Space Q45は豊かな低音に負けずボーカルの力強さを感じることが出来ます。
中音域の表現力はかなりアップしたと思います。
また、高音域の明瞭感も増していて後ろで鳴っている楽器もしっかり立って聴こえます。
音質面ではかなりの進化が見て取れます。
進化したノイズキャンセリング機能 - ウルトラノイズキャンセリング2.0
ウルトラノイズキャンセリング2.0にバージョンアップしている今作。
実際にこちらも使い比べてみました。
低音ノイズはLife Q35もよく消しますが、高音はかなり残ってしまうところがあります。
Space Q45はQ35よりも高音部分も効果的にカット。
もちろん完全に消去はできませんが、かなり騒音を低減できています。
この値段のノイズキャンセリングヘッドホンとしては非常に強力な部類に入ると思います。
ノイズキャンセリングも順当にパワーアップしているといえます。
外音取り込み機能も5段階調整で進化
外音取り込み量が調整ができるようになった以外に、取り込む音の質も良くなっています。
Life Q35はややマイクで強調したような感じが強く出ていましたが、Space Q45ではその強調感が抑えられています。
特にノイズに近いような高音を取り込むと音割れしてしまうような雑味がありましたが、そういった雑味がなくなりました。
ヘッドホンをしていない時と変わらないくらい自然かというと‥
まだ高音部分に少しカサつきを感じますが。
ヘッドホンをしたままでもさほど違和感なく外音を取り込むことができます。
やや硬さを感じるようになった装着感
装着感はレベルダウンしたかなというのが正直な感想です。
ヘッドホンの硬さ・重みが頭に伝わりやすくなったと感じます。
画像のように比較するとヘッドバンドのパッドが薄くなっているんですよね。
重量が10%アップしたこともありますが、こちらの影響の方が大きそうです。
イヤーパッドのクッション性はそれほど変わりないと思います。
側圧はLife Q35と同様に軽めで頭痛は起きていないです。
ヘッドホンとしての装着感は良い部類ですが前作の方がさらに良かったという評価ですね。
クリアさ増したマイク性能で通話は快適
前作も通話時の音量は充分で通話に困ることはありませんでしたが、Space Q45のマイク性能はさらに良くなっています。
明瞭で音声が非常にクリア。
マルチポイント対応を活かすには音声通話の質が重要になってきますが、非常にマイク性能のレベルが高いです。
このヘッドホンで快適に通話ができます。
Anker Soundcore Space Q45の使い方と注意点
ペアリング方法
マルチポイント接続の方法
リセット方法
操作方法
【説明書:Soundcore Space Q45 マニュアル(PDF)】
専用アプリ『Soundcore』の機能
注意点1:LDACを利用するには専用アプリでヘッドホンのアップグレードが必要
最初の接続時はSBCで接続されます。
LDACで接続したい場合は専用アプリからヘッドホンをアップデートする必要があります。
【手順】
注意点2:マルチポイント中はLDACで接続できない
マルチポイントで2台同時接続中はLDACで接続できずSBCで接続することになります。
Space Q45がLife Q35から進化した点
強化された音質
ボーカルの表現力があがり、音に関する満足度はかなり上がったと感じました。
全部入りのBluetoothヘッドホンということでいろいろな角度から評価されますが、やっぱり音質が1番大事な要素。
この点がしっかりパワーアップしていたのは大きいです。
ノイズキャンセリングのパワーアップ
次点で大切なノイズキャンセリングもしっかり強化されています。
同価格帯の他社製品ノイキャンよりかなり強力です。
ヘッドホンの高級感アップ
見た目の高級感は随分アップしました。
機能的にも見た目的にも1万円そこそこのヘッドホンに見えないのではないでしょうか。
Space Q45よりLife Q35の方が良い点
タッチでモード切り替え
ヘッドホン側面を1秒ほどタッチするだけでノイキャンと外音取り込みを切り替えることが出来る機能。
Life Q35にあった便利機能ですがSpace Q45では無くなっています。
装着感の柔らかさ
装着感の項目で言及したとおり、ヘッドバンドのパッドが薄くなり装着感の柔らかさが若干落ちたと感じます。
側圧は軽いままなので装着感自体は悪いわけではないです。
コストパフォーマンス
値段も上がっているので少し割安感が減りました。
音質やノイキャンのパワーアップを考慮すればイーブンかなと思います。
総合評価
Soundcore Space Q45はヘッドホンとしての基本能力は順当に進化。
(音質・ノイキャン・マイク性能)
一方で装着感や割安感はやや減少といった感じでしょうか。
Life Q35が完成された高コスパBluetoothヘッドホンだっただけにものすごい機能の追加とかはありませんが堅実な進化がみられます。
個人的には音質やノイキャンの進化を考えるとSpace Q45を推したいですね。
ただ、コスパ重視でLife Q35を選んでも全然いいと思います。
旧作といえど今買っても満足度は非常に高いヘッドホンです。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。