- 空間オーディオで臨場感抜群!
- 明瞭で力強いサウンドと細かく調整可能なイコライザー
- 非常に質感が良く高級感のあるデザイン
- コンパクトスピーカーと比べてそれなりのサイズ・重量がある
- スピーカーの電池残量の確認がスマホからしか出来ない
総合評価 |
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9.5/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのはAnkerのBluetoothスピーカー、Soundcore Motion X600。
ポータブルスピーカーとしては世界初の空間オーディオに対応したAnkerスピーカーのフラッグシップモデルとなります。
この空間オーディオはAnkerの独自技術によるもので全ての音源を立体音響として再生することができるようです。
また、LDACに対応しているためハイレゾ音源の再生も可能。
スピーカーデザイン的にも暴力的な低音よりは洗練された良い音が期待されるところです。
そんなMotion X600をチェックしていきます。
- Anker Soundcore Motion X600のスペック・外観チェック
- Anker Soundcore Motion X600の詳細レビュー
- Anker Soundcore Motion X600の使い方・注意点
- 総評
Anker Soundcore Motion X600のスペック・外観チェック
スペック表
Motion X600 | |
価格 | 19,990円 |
連続再生時間 | 12時間 |
出力 |
50W |
コーデック | SBC・LDAC |
防水性能 | IPX7 |
有線接続 | ○ (AUX) |
完全ワイヤレスステレオモード | ○ |
機能 | ハイレゾ再生 空間オーディオ Proイコライザー |
価格に対して出力はそれほど抜けているわけではありませんが、目玉の空間オーディオ・ハイレゾ再生可能・優秀なイコライザーなどAnkerらしい高機能さで勝負のBluetoothスピーカーです。
またビルドクオリティが非常に高いのも特徴的かなと感じました。
詳細はこのあと写真にて。
外箱・開封
Bluetoothスピーカー本体
ハンドルを手に持つとアルミのひんやりとした質感が伝わってきます。
一般的なBluetoothスピーカーは割りとダサいというか‥プラ感丸出しのでっかいペットボトルみたいな見た目のものが大半ですが、Motion X600は非常に高級感のあるデザインです。
付属品
付属品リスト
- 説明書類
- 充電用USB Type-Cケーブル
Anker Soundcore Motion X600の詳細レビュー
サイズ・重量 実測値
サイズ | 縦:81mm 横:310mm 高さ:170mm |
重さ | 1,946g |
Soundcore3とサイズ感比較
コンパクトサイズのBluetoothスピーカーSoundcore3と並べてサイズ比較してみました。
こうしてみると安価でコンパクトなBluetoothスピーカーよりはかなり大きいのがわかります。
ミドルクラス~ハイクラスのパワーの出るタイプのBluetoothスピーカーと比較するとやや薄くてコンパクトかなと思います。
遅延測定結果
遅延 | |
SBC | 249ms |
LDAC | 254ms |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
SBC・LDACどちらでも約0.25秒の遅延。
ゲームをするには遅延が気になると思います。
YoutubeやNetflixなどのサブスク系のアプリは遅延補正が入るのでこの程度の遅延なら問題なく視聴できます。
(iPhoneでYoutubeアプリを使う場合を除く)
詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策
音質評価
どの帯域も力強く明瞭に鳴ります。
Bluetoothスピーカーでは雑味が強くなりがちな高音も無理なく伸びやかであり、かなり明瞭です。
高音のレベルはU2万円Bluetoothスピーカーの中でもかなりハイレベルではないかと思います。
中音はSoundcore スピーカーシリーズの得意分野。
フラッグシップモデルのMotion X600も当然のように良い音なんですが、LDACでハイレゾ再生できることもあってかさらに厚みと情感が感じられます。
低音に潰されることなく芯の通ったボーカルがすっと入ってきます。
そして低音。
十分な迫力と広がりのある低音で、このサイズ・この値段のBluetoothスピーカーとしては低音の深みも合格点と言えるでしょう。
程よい重低音具合で個人的には満足です。
ただBluetoothスピーカーにど派手な低音を求める層には少し物足りないかもしれません。
ゴリゴリの低音が欲しいという場合はイコライザーで持ち上げて上げると良いと思いますが‥
あくまでMotion X600の最大の特徴は空間オーディオ。
低音だけを追求するなら他の選択肢もあるかなぁという感じです。
空間オーディオの効果
ON/OFFで明らかな差を実感できます。
ものすごく広がりがあり、上方向への伸びもかなりのもの。
通常のBluetoothスピーカーとはまるで違います。
音に包まれるような感覚があり、サラウンドテスト音源で後方からの音を流すと本当に後ろから音が来ているかと錯覚するくらい。
空間オーディオをOFFにしたり、他のBluetoothスピーカーに切り替えると物足りなく感じてしまいます。
空間オーディオによる臨場感、かなり中毒性高いです。
Proイコライザーが秀逸
一般的なBluetoothスピーカーはイコライザーがなかったり、あってもあまり自由にいじれないものが多いです。
しかしAnkerのBluetoothスピーカーはイコライザーが優秀なのが強み。
特に今回からの新機能Proイコライザーは帯域を細かく指定して調整できるため、かなり自由度の高い調整が可能になっています。
これは非常に大きなメリットといえるでしょう。
Motion X600の使い勝手メモ
- 浴室でも問題なく使用できた(防水性能IPX7)
- 持ち上げると結構ずっしりと重たい(約2kg)
- 空間オーディオのON/OFFがスピーカー側でしかできない
(アプリでON/OFFしたい) - バッテリー残量がスピーカーをみてもわからない
(スマホで確認)
専用アプリ『Soundcore』の主な機能
ホーム画面
イコライザー機能
3つのプリセットに低音を独立して増強できるBass UP機能がついています。
またカスタムで好みに調整をすることが可能です。
サウンドモード
LDACで接続するかSBCで接続するかをアプリから選択できます。
Anker Soundcore Motion X600の使い方・注意点
Soundcore Motion X600 操作方法一覧
Bluetooth接続・ペアリング方法
Bluetoothボタンを1回押すとペアリングモードに入ります。
完全ワイヤレスステレオペアリング(TWS)モード
- 1台目のMotion X600とBluetooth接続しておきます
- 2台のMotion X600、両方のBluetoothボタンを2秒間長押しすればTWSペアリングモードに移行します
完全ワイヤレスステレオペアリングモードの解除
Bluetoothボタンを2秒間長押しでTWSモードを解除できます。
リセット方法
Bluetoothボタンと音量UPボタンを同時に4秒以上長押しでリセット完了です。
注意点1:LDAC接続するにはファームウェアアップデートが必要
開封直後はSBCで接続されます。
LDAC接続するには専用アプリからファームウェアアップデートが必要です。
注意点2:AUXケーブルは別売り
Motion X600はAUXケーブルで有線接続することができます。
ただAUXケーブルは付属していません。
なので手持ちがない場合は別途購入する必要があります。
説明書
Anker Soundcore Motion X600 オンラインマニュアル
総評
Ankerの空間オーディオは完全ワイヤレスイヤホンではSoundcore Liberty 4にも搭載されており、かなり良い出来でした。
なのでMotion X600も使う前から結構期待していましたが思った通り良い感じです。
ON/OFFで違いを確かめるとぶわっと音が広がって降り注ぐ感覚がしっかりとわかります。
隣に普通のBluetoothスピーカーを置いて聴き比べてみてもその臨場感はまるで別物。
ハイレゾ再生が可能なこともあって高音の雑味も少なく綺麗に伸びるので色々な音源を臨場感たっぷりに楽しめます。
この他、デザイン・質感の良さはもっと上の価格の高級機以外では圧倒的ではないでしょうか。
イコライザーで細かい調整が可能な点も他社製品より優秀です。
不満に感じた点は電池残量がスピーカーを見てもわからない事と持った時にちょっと重たいかなーというくらいですね。
空間オーディオ対応のBluetoothスピーカーに惹かれた方は買って損のない一品だと思います。
とてもおすすめです!