僕は猫だった

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Xiaomi Openwear Stereo レビュー|β版機能でノイキャンが使えるオープンイヤー型イヤホン

Author:猫居こうた

*当ブログではアフィリエイト広告を利用しています

Xiaomi Openwear Stereo

  Xiaomi Openwear Stereo
発売日 2024年7月4日
価格
(発売時)
14,980円
連続再生時間
(単体/ケース込)
7.5時間/38.5時間
コーデック SBC/AAC/LHDC
ドライバー 17mm×12mm楕円形ドライバー
10mm音漏れ低減ドライバー
防水性能 IP54
Bluetooth Ver. 5.3
機能 イコライザー・マルチポイント・専用アプリ・急速充電(10分→1.5時間)・Google Fast Pair・ノイズキャンセリング(デモ機能)
資料 公式サイト
  • オープンイヤー型ながら質感の良い低音が楽しめる
  • 高級感のあるデザイン
  • 柔らかい着け心地で長時間着けっぱなしにできる
  • やや距離を感じるボーカル
  • 商品画像よりも実物はやや淡い色合い
総合評価
 
8/10

こんにちは、猫居です。

今回レビューするのはXiaomiのオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン、Openwear Stereo。

快適な装着感とパワフルな低音を実現したという、流行りの耳を塞がないイヤホン。

値段の割に高級感があり、デザインが良い所も魅力ですね。

先に総評から紹介します。

より詳細な内容は目次以降をご覧ください。

総評

8/10点

アピールポイント通りにとても快適な着け心地と豊かな低音を実現したイヤホンです。
オープンイヤー型に求められる快適性を確保しつつ、オープンイヤー型で損なわれがちな低音をしっかり質の高いものに仕上げています。
ウォームな雰囲気で音の重心が低域にあり、高域は天井が低め。ボーカルにやや距離を感じるので、気になる場合はアプリのプリセットから「高音強調」を選択すると中域がぐっと前に出て高域の見通しも良くなります。

音漏れ低減効果は通話時に有効なもので、リスニングでは他のオープンイヤー型と音漏れにそれほど差はありませんでした。大音量では音漏れしてしまうので電車などではある程度音量を抑えたほうが良いでしょう。
β版機能としてノイズキャンセリング機能が使えますが、オープンイヤー型なので消音力は弱め。ノイキャンの圧がコロコロ変わるので不快な場合はOFF推奨。
また、商品画像よりイヤホン、ケース共に少し淡い色合いかなと感じました。
オープンイヤー型でもしっかりと豊かな低音を味わいたい方、装着感やデザインも大事という方におすすめです。

Xiaomi Openwear Stereoとは

https://www.mi.com/jp/product/xiaomi-openwear-stereo/specs

『特徴』

音質面のアピールポイント
・17×12mm楕円形ドライバー:高音質な高音域、パワフルな低音域。DLCダイアフラムにより、生成される音の精度と品質が向上。
・低周波数オーディオ拡張アルゴリズム:ウーファー性能をさらに最適化。より強烈なバイブレーションを体験。
・ダイナミックレンジコントロール:高、中、低周波数をリアルタイムで調整。バランスの取れたナチュラルなサウンドを実現。
・LHDCコーデック:最大96kHzのHDオーディオをサポートするとともにHi-Res AUDIO WIRELESS認証を取得し、高い音質を実現。

機能面のアピールポイント
・一日中快適でしっかりフィット:長時間の使用を想定し、肌に優しいシリコン素材を採用。耳のカーブにフィットするシンプルな一体型デザイン。
・通話時の音漏れ低減設計:音漏れを低減するダイナミックドライバー構造に加え、独立した10mmの音漏れ低減ドライバーを搭載。逆位相音波を発して通話のプライバシーを強化し、安全な通話が可能。
・通話時AIノイズリダクション:デュアルマイク構造とビームフォーミングアルゴリズムの組み合わせにより、発話内容を正確に取り込み、環境ノイズを低減して、よりクリアな通話品質を実現。
・2台同時接続可能なマルチポイントに対応。

Xiaomi Openwear Stereoの外観・付属品チェック

イヤホン本体

タッチセンサー式。

柔らかくて良くしなるので耳に馴染みます。

商品画像でみたときより実物の色味は少し淡いように思いました。

Xiaomi Openwear Stereo

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

イヤホンケース

ケースはお値段以上以上の質感。

かなり高級感があります。

こちらも商品画像より色味が少し淡いように思います。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

外箱・付属品

Xiaomi Openwear Stereo 外箱・付属品

付属品リスト

  • 充電用USB Type-Cケーブル
  • 説明書類

Xiaomi Openwear Stereo 測定データ

重さ・サイズ実測値

Xiaomi Openwear Stereo 重さ・サイズ

ケースサイズ 縦:55.6mm
横:105.7mm

高さ:26.1mm
三辺合計:187.4mm
重さ ケース:69.4g
イヤホン:9.6g

横長なケースです。

眼鏡ケースをものすごく薄く平べったくした感じといいますか。

イヤホンは耳に着けていて重さを感じない程度の重量です。

遅延測定結果

Xiaomi Openwear Stereo 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 298ms(SBC)
285ms(AAC)
285ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

低遅延モードはありません。

そこそこの遅延があり、ゲームに使うのは厳しいと思います。

動画の視聴についてはYoutubeやNetflixなどのアプリ側で遅延を補正してくれるものは大丈夫です。

音漏れ測定結果

測定器とパーソナルスペース(45cm)分の距離を開けて、イヤホンを装着。

音量を変えて数回測定しました。

無音時の測定値

Xiaomi Openwear Stereo 音漏れ測定結果

音量別の測定結果

  • 無音時→36.7dB
  • 音量40%→39.1dB 少し音漏れあり
  • 音量67%→41.6dB 音漏れあり
  • 音量80%→45.9dB 音漏れ大
  • 音量100%→49.4dB 音漏れ特大

このイヤホンでは多くの人にとって適当な音量は50%~60%前後くらいだと思います。

このままだと音漏れしてしまうので、電車の中などでは少し物足りないくらい(30%程度)の音量まで落としたほうが良いです。

図書館など静かな場所でも近くの人に音漏れしないよう配慮するなら20%以下の音量が無難でしょう。

静かな場所なら小音量でも充分リスニング出来ます。

Xiaomi Openwear Stereo 詳細レビュー

Xiaomi Openwear Stereo

音質評価:質感の良い低音が特徴的

Xiaomi Openwear Stereo イコライザー プリセット

アプリの「オーディオ効果」から3種類の音質モードを選択できます。

オープンイヤー型ながら質感の良い低音を鳴らすイヤホンで、刺激感も少なく長時間のリスニングにも向いています。

暖色系で低音に重心のあるサウンドです。

低音が課題になりやすいオープンイヤー型でもしっかりと低音が出ます。

最近は1万円以下の低価格帯でも低音の出るオープンイヤー型が出てきていますが、それらと比べても解像度が高く、自然な量感でしっかりと圧のある「豊かな低音」といった感じ。

中音はやや凹み気味。特にボーカルは音場感のあるオープンイヤー型で俯瞰的な立ち位置なので、曲によっては物足りないと感じることもあるかもしれません。

高音は低価格帯のオープンイヤー型と比べてザラつきが少なく聴きやすいものの、若干天井の低さを感じます。

これらの部分が気になる場合はプリセット「高音強化」を選択すると良いかもしれません。

中音~高音がぐっと前に出て明るくなります。

ただ、刺激も結構強くなるので曲によって切り替えるような使い方が良いかなと思います。

ノイズキャンセリング機能(β版)について

Xiaomi Openwear Stereo ノイズキャンセリング機能

アプリでベータ版機能をONにするとノイズキャンセリング機能が使えるようになります

Openwear Stereoの販売ページや公式ページでは触れられていませんが、ベータ版機能としてノイズキャンセリング機能が提供されています。

効果の程はオープンイヤー型なので過度な期待は禁物ですが、エアコンの音など小さなノイズなら割とカットしてくれる印象です。

逆に人の声や大きなノイズには全然効きません。

また、このノイキャンはアダプティブに作用しているようで、周囲の環境音に変化があるとノイキャンの強度が自動で変わり、耳への圧のかかり方にも変化があります。

静かな部屋(エアコンとパソコンの音くらいしかしない)でも結構ころころとノイキャンの圧が変わるので、ちょっと煩わしく感じるかもしれません…。

装着感について:柔らかい着け心地で長時間つけっぱなしOK

Xiaomi Openwear Stereo 装着時の見た目

装着時の見た目

個人的にはこれまで使ってきたオープンイヤー型の中でも装着感はかなり良好な部類。

肌に触れる部分が柔らかいシリコンなので耳疲れが起きず、長時間着けっぱなしにしていても大丈夫でした。

フィット感も良く、走ったりしてもブレずに安定した装着感です。

防水防塵性能も高いのでスポーツでも使えそうかな?と思いますが、公式サイトの注意書きには『(防水防塵性能は日常的な摩耗や損傷によって経時的に劣化する可能性があるので)激しい運動中にイヤホンを使用しないでください。』とあります。

マイク性能・通話品質:風切音には注意

若干のザラつきがあるものの、比較的クリアな音声です。

騒音にもある程度耐えられます。

声が籠もりはしますが、大きな騒音下でもノイズを抑えて通話できました。

ただ、風には弱いようでした。

風を浴びると声が乱れてよく聞こえない状態に。

強風時は屋内に入るなどしたほうが良さそうです。

操作方法と操作性について:

  L側 R側
1タッチ - -
2タッチ 再生/停止 再生/停止
3タッチ 曲送り 曲戻し
長押し

音声アシスタント
(ノイズコントロール)

音声アシスタント
(ノイズコントロール)

タッチの感度などは適切で快適に操作できる印象です。

1クリック目は誤操作防止の為か無効化されていますが、1~3タッチまではアプリで好みの操作を割り当てることができます。

デフォルトでは音量調整ができないので、どこかに入れてあげると良いでしょう。

また、ノイズキャンセリング機能をONにすると長押し操作にノイキャンのON/OFFを入れることができます。

専用アプリ【Xiaomi Earbuds】の主な機能

主な機能一覧

  • 操作方法のカスタマイズ
  • イコライザー
  • ノイズキャンセリング機能のON/OFF
  • マルチポイントのON/OFF
  • ファームアップデート

ホーム画面

Xiaomi Openwear Stereo アプリ ホーム画面

使って気付いたその他の注意点

ファームウェアアップデートするにはXiaomiアカウントへのログインが必要

Xiaomi Openwear Stereo ファームウェアアップデートに関する注意点

ファームウェアアップデートするのにXiaomiアカウントが必要となります。

正直面倒くさいのでサインインなしでアップデートさせて欲しいです…。

マルチポイントはデフォルトではOFF

Xiaomi Openwear Stereo マルチポイント使用時の注意点

アプリの「追加設定」からデュアル接続をONにするとマルチポイントできるようになります。

マルチポイントは割り込み可能だが…

<端末Aと端末Bで2台同時接続>

端末Aで音を出している最中に端末Bで音を出すと自動で端末Bの音に切り替わります。

ただ、切り替わっても端末Aの再生は自動で停止しないので手動で止める必要がありました。(普通は切り替わったときに自動で停止する)

Xiaomi Openwear Stereo 総評

Xiaomi Openwear Stereo

総評:8/10

記事冒頭でまとめた通り、Openwear Stereoは長時間着けっぱなしにできる柔らかい装着感と豊かな低音が魅力のオープンイヤー型イヤホンです。

低遅延モードがなかったりイコライザーも簡易的なものだったりと、考えてみればXiaomiにしては機能は控えめですが、オープンイヤー型に求められる基本的なところは抑えている印象。

ノイキャンも現状ではやや不安定な感じですが、正式版で安定したら作業中に気になりがちなエアコンやPCのファンの音といった小さな雑音をカットするのには使えそうです。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。