- 圧倒的なノイズキャンセリング
- 臨場感・迫力あふれるBoseサウンド
- 極上の装着感
- マルチポイントには非対応
総合評価 |
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9.5/10 |
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*2023年1月27日 情報更新
TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはBose QuietComfort Earbuds II。
ノイズキャンセリング世界最高を掲げてリリースされた完全ワイヤレスイヤホンです。
前作にあたるQuietComfort Earbudsには当時かなり批判的なレビューをしました。
実際ノイキャン以外は微妙な出来栄えだったと思います。
では新作QuietComfort Earbuds IIのほうはどうなのか。
先に結果を言ってしまいますと、今作は全体的にレベルアップしていて非常に出来の良いイヤホンに仕上がっています。
前作からどのような進化を遂げたのか、その違いを実機比較しながらお伝えします。
- Bose QuietComfort Earbuds IIの外観チェック
- Bose QuietComfort Earbuds IIのスペックと測定結果
- Bose QuietComfort Earbuds IIを前作と比較しつつレビュー
- Bose QuietComfort Earbuds IIの使い方と注意点
- 総合評価
Bose QuietComfort Earbuds IIの外観チェック
イヤホン本体
gif動画で雰囲気をチェック
イヤホンケース
前作とのサイズ感比較
付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 固定バンド
- 充電用ケーブル
Bose QuietComfort Earbuds IIのスペックと測定結果
前作QuietComfort Earbudsとのスペック比較表
QuietComfort Earbuds II | QuietComfort Earbuds | |
連続再生時間 | 6時間(ANC利用時) 24時間(ケース込) |
6時間(ANC利用時) 18時間(ケース込) |
Bluetooth ver | 5.3 | 5.1 |
コーデック | SBC・AAC | SBC・AAC |
防水機能 | IPX4 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ○ | ○ |
マルチポイント | ✕ | ✕ |
専用アプリ | ○ | ○ |
その他の機能 | 急速充電(20分→2時間) イコライザー機能 CustomTuneテクノロジー ActiveSenseテクノロジー |
急速充電(15分→2時間) イコライザー機能 |
取扱説明書 | QCE 2説明書(PDF) |
スペックだけみると進化しているのか退化しているのかわかりませんね。
でもちゃんと進化しているのでご安心ください(笑)
CustomTuneテクノロジーとActiveSenseテクノロジーについては後述します。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 65.8mm×59.2mm×26.3mm |
重さ | イヤホン7.0g ケース59.7g |
遅延測定結果
- SBC:183ms
- AAC:239ms
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
動画を観る程度なら問題ないくらいの遅延です。
なるべく遅延を少なくしたい場合はSBCで接続した方が良いでしょう。
追記
ファームウェアバージョン1.3.26で測定し直したところ、
- SBC:292ms
- AAC:351ms
になっていました。
数値としてはかなり悪化していますが、『元々ゲームをするのは厳しい。動画はYoutubeやNetflixなどアプリで遅延補正されるものは大丈夫。』という感じだったので使い方に変化はない感じです。
(交換候補)汎用イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
✕ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
✕ | final TYPE E(M) |
✕ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
✕ | Spinfit CP360(M) |
✕ |
NUARL Magic Ear+(M) |
✕ |
(自分がよく使うTWS用イヤーピース+SONYイヤピ2種との対応表です)
楕円形のノズルで付属のイヤーピースがカチッとはまるタイプ。
ほとんどのイヤーピースがはまらないorはまってもケース内で干渉してしまって収納できません。
ただSednaEarfit Crystalだけはちょっと強引気味ですが装着でき、ケースにも問題なく収まりました。
楕円形にイヤーピースが変形するのでCrystalの密着感あるつけ心地は若干失われますが、個人的には装着感は快適でした。
Bose QuietComfort Earbuds IIを前作と比較しつつレビュー
音質評価
ノイズキャンセリングに注目が集まりがちですが、音質面の進化も見逃せません。
前作は低音はBoseらしさが出ていたものの、高音域が暗くぼんやりした印象が拭えませんでした。
しかしQuietComfort Earbuds IIと前作を聴き比べると明らかに高音域の明瞭感が改善しています。
低音も深みとキレが更に増し、全体としての音場感も良くなったと感じます。
総じて迫力が前作とは段違い。
音のバランスよりも音楽を楽しく聴けることを優先したBoseらしい音楽表現が出来ています。
ノイズキャンセリング評価 - Quietモード
前作もノイズキャンセリングの効き目に関しては文句のつけようのない出来でした。
今作はそれにさらなる磨きがかかっています。
特にSONY WF-1000XM4に劣っていた中音・高音ノイズに対するノイズキャンセリング効果。
この部分の進化は目覚ましいものがあります。
従来は人の声などの高い音は中々カットできなかったのですが、QuietComfort Earbuds IIはそういった音も圧倒的に遠ざけます。
ノイキャン2倍を謳うApple AirPods Pro 2とのノイキャン比較でもQuietComfort Earbuds IIのノイキャンの方が強力でした。
もちろんWF-1000XM4よりも上です。
このブログの【ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめ・最強がわかる比較ランキング】でも現在1位。
まさに最強・最高のノイキャンです。
本当にものすごく効きます。
CustomTuneテクノロジーの長所
QuietComfort Earbuds IIはBoseが独自開発した『CustomTuneテクノロジー』という機能を搭載しています。
イヤホンを装着するたびに耳に合わせてノイズキャンセリングをパーソナライズというもの。
似た機能を搭載したイヤホンは他にもありますが、そのどれもが専用アプリから耳への最適化を行うものでした。
QuietComfort Earbuds IIはイヤホンの起動音で耳への音響反応を測定するそうなのでスマホ以外で利用する際もパーソナライズが有効になります。
どんな端末で利用しても最高のパフォーマンスが期待できるというわけです。
Awareモード(外音取り込み機能)の使い心地
イヤホンをしていない時に聞こえる外音とほぼ変わりない、自然な外音を取り込めます。
Awareモードにすればイヤホンをしたまま会話も充分可能。
外音を取り込みながらの“ながら聴き”もできます。
ただ、外音取り込み時に若干ホワイトノイズがあります。
環境音が全くない時にAwareモードにすると気付く程度の僅かなもの。
個人的には特に気にはならないです。
ActiveSenseテクノロジーの効果・使用感
ActiveSenseテクノロジーとは外音取り込み中に大きな騒音を感知すると、それをそのまま耳に届けるのではなく騒音を軽減してから届けるというもの。
外音取り込みとノイズキャンセリングを組み合わせたような機能ですね。
こう言うとものすごく便利な機能に聞こえますが‥
実際は大半のノイズはそのまま透過して聞こえます。
電車の通過時とか本当に大きな騒音にのみ効果ありといった感じ。
実際の使用感は普通の外音取り込み機能と大差無いなぁというのが本音です。
改善された装着感
QuietComfort Earbuds IIは装着感も相当改善されています。
極上の装着感もウリの1つであるQuietComfortシリーズにふさわしい出来かなと。
装着方法はアプリでも説明がありますが‥
画像のようにクルッとイヤホンを回した瞬間に耳への圧迫感が一気になくなる感覚。
非常に快適に長時間着用していられます。
通話機能・マイクの性能
前作では合計4マイクだったものが左右に4ずつマイクが設置されています。
声は前作より明瞭になり、通話に使用するには問題ないクリアさ。
ただ周りの人の声なども大きく拾ってしまう傾向があり、ガヤガヤしたところではちょっとそれが気になる印象です。
専用アプリ『Bose Music』の機能
イコライザー機能
装着テスト
脱着検知
操作カスタマイズ
「Find My Buds」機能
イヤホンを使用した最後の場所がアプリ上に記録されます。
万が一、イヤホンを失くした際に探すのに重宝します。
Bose QuietComfort Earbuds IIの使い方と注意点
ペアリング方法
- イヤホンをケースに収納したままケースを開ける
- ケース背面のボタンをインジケーターが青く点滅するまで長押しする
- スマホなどの接続機器のBluetooth画面からQuietComfort Earbuds IIを選択
リセット方法
- ペアリング時と同様にイヤホンをケースに収納したままケースを開ける
- ケース背面のボタンをインジケーターが白く点灯するまで(15秒間)長押しする
充電方法
Qiワイヤレス充電には非対応
前作では対応していたワイヤレス充電。
今作ではなぜか非対応になっています。
操作方法と使用感について
操作方法 | QC Earbuds II (左右共通) |
1クリック | 再生/停止 |
2クリック | 曲送り |
3クリック | 曲戻し |
長押し | モード切替 ・ノイキャン ・外音取り込み |
スワイプ | 音量上下 |
注意点1:初回アップデートが終わらない問題
QuietComfort Earbuds IIの専用アプリをインストールすると初回アップデートをするよう促されます。
指示に従ってイヤホンのアップデートを行ったのですが、進行ゲージがMAXになってもアップデートが終わりませんでした。
20分ほど待っても上の画像のような状態になってしまったので仕方なくアプリを強制終了。
その後アプリを再起動してみたところ問題なくアップデートを完了していました。
注意点2:マルチポイントには非対応
2台の機器と同時接続できるマルチポイントには対応していません。
ペアリング先を記憶できるマルチペアリングには対応しています。(最大7台まで記憶可)
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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8.7/10 |
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ノイキャン |
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10/10 |
外音取り込み |
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9.5/10 |
装着感 |
|
9.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
QuietComfort Earbuds IIは前作から完全ワイヤレスイヤホンとしてのレベルがものすごくアップしました。
ノイズキャンセリングが本当に素晴らしいので是非試していただきたいです。
1にも2にもノイズキャンセリングがすごい。
音質もだいぶ進化して楽しくリスニングできるものになりましたし、装着感も良好です。
ノイキャン一辺倒だった前作と違い、総合的に満足できると思います。
非常にオススメです。