- 多機能TWSとしては中華イヤホン並に安価
- 外音取り込み機能が優秀
- 高音域の暗さ
総合評価 |
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7/10 |
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更新日:2023年2月15日
2023年基準で評価し直しました
完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのは11月26日に発売されたGLIDiCの新作完全ワイヤレスイヤホン、TW-6100。
GLIDiCはソフトバンクのオーディオブランドでカスタムイヤホンメーカーであるカナルワークスの監修を受けていることでも知られています。
3年前、完全ワイヤレスが機能的に実用性を確立し出した頃に出たGLIDiCのTW-7000は非常に良い出来だったので個人的に当時イチオシのイヤホンでした。
それもあって今回のTW-6100にはかなり期待して購入。
しかし、結論から言いますと思ったより微妙でした。
メイン機能評価
音質 |
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6.5/10 |
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ノイキャン |
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6/10 |
外音取り込み |
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9/10 |
装着感 |
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7/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
音は前回レビューした同価格帯のEarFun FreePro2と比べるとこもりが気になります。
ノイキャンも弱めでANCのオンオフで音が激変するのもよくありません。
非中華系でノイキャンやゲームモード付きの多機能TWSが6000円台というのは中々のコスパなのですが‥。
装着感もTW-7000から劣化しており、なんとも中途半端な出来に収まってしまったという印象です。
この先は
- 外観チェック
- 測定データ(遅延の値など)
- 詳細レビュー
- 代替候補
の順で紹介していきます。
GLIDiC TW-6100の外観チェック
外箱・付属品
Amazonでシンプルパッケージ版を購入したので付属品に充電用ケーブルは付かず、この内容となっています。
シンプルパッケージ版は通常版と比べて1000円くらい安く購入できます。
パッケージなんて簡素で充分ですし、USBは有り余っている人も多いでしょうから
こういった試みは嬉しいですね。
イヤホンケース
イヤホンケースは中々のコンパクトさ。
TW-7000と比べて少しチープな質感になりましたがその分値段も下がっているので仕方ないですかね。
イヤホン
イヤホンはかなり大きめです。
TW-7000と比べても一回り以上大きくなっていました。
GLIDiC TW-6100のスペックと測定データ
GLIDiC TW-6100のスペック表
GLIDiC TW-6100 | |
価格 | 6,500円 |
連続再生時間 | 10時間 35時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ○ |
マルチポイント | ✕ |
専用アプリ | ✕ |
低遅延モード | ○ |
発売当時は全部入りと言える多機能TWSでした。
最近の基準でみると専用アプリが無いのは残念ですが、ノイキャン・外音取り込み・低遅延モードと揃っているので機能面は充分でしょう。
連続再生時間が地味に長いのも良い点ですね。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:28.1mm 横:73.9mm 高さ:35.6mm |
重さ | イヤホン:6.7g ケース:45.8g |
イヤホンケースはいま基準でもコンパクトな方で重さもさほどありません。
イヤホンは大きめ&重めです。
遅延測定データ
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考えます。
- 通常時=286ms
- 低遅延モード時=167ms
167-52=115ms。
低遅延モード時で約0.115秒の遅延です。
音ゲーは少し厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は快適に行える数値です。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
✕ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
✕ |
(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)
全てのイヤーピースが入り、ケースにも干渉しませんでした。
ただ、TG-200 トゥルーグリップとMagic Ear+はゆるくてすぐに抜けてしまうので✕としています。
GLIDiC TW-6100の詳細レビュー
音質評価
低音重視の音ですね。
解像度は高くはないです。
音場も狭め。
前回レビューしたEarFunのFreePro2と同時期購入・同価格帯なので2つを聴き比べながらこのレビューを書いていますが解像度の差は歴然です。
圧を感じる低音は良いものの高音が遠いのが気になります。
ボーカル域もやや鮮明さに欠けるところがあります。
ただ今の値段(6000円台)の完全ワイヤレスということを考慮すればお値段なりなのかな?という評価です。
ノイズキャンセリング評価
ハイブリッドノイズキャンセリングとしては最低限の効き目。
-35db相当といえるでしょう。
低音ノイズはそこそこ消しますが人の声などはほとんど消せないといった感じ。
高コスパな中華TWSにはかないませんが‥
TW-6100も発売から少し経って値下がりしているので、中華系に拒否感がある人には数少ない安価なノイキャン機として価値があります。
しかしANCを切り替えると音が激変するのはいただけませんね。
低音重視で音楽を聴きたい場合は良いですが、そうではない人はやめたほうがいいかもしれません。
ノイキャン重視でTWSをお探しの場合はこちらの記事をチェックしてみてください。
外音取り込み機能評価
かなり自然な取り込み音です。
TW-7000のときも外音取り込みモードは使いやすかったので順当に進化していると思います。
ほんの僅かに高音がカサつく感じはありますが、充分な使い勝手で“ながら聴き”も可能です。
Tileを搭載
アプリでイヤホンを探せる、探し物トラッカー「Tile(タイル)」機能を搭載しています。
イヤホンをよく失くす人には神機能ですね。
イヤホンから音を出したり最後にBluetooth接続した場所を地図上で確認することができます。
装着感・使用感評価
TW-7000と比べてノイキャンなど機能性が増しているからかイヤホンがかなり大きくなりました。
装着感もゴツゴツしたイヤホンの感触が耳にダイレクトに来るので長時間つけていると疲れます。
フィット感もそこまでではなく、激しく頭を動かすとズレそうになる感じ有。
操作性に関しては物理ボタン式なので誤操作がないのは良い点。
ボタンがイヤホン上部に設置されているのでイヤホンが耳に押し込まれる不快感もありません。
操作性に関しては中々良いかと思います。
マイク性能・通話品質について
比較的クリアな音声でした。
周囲のノイズもそこそこ抑えてくれるので雑音もそれほど気にならず。
ただ、音声のボリュームが少し小さめ。
聞き取れないほど小さい声になるわけではないですが、はっきりめに話したほうが良いと思います。
TW-6100の操作方法一覧
L側 | R側 | |
1クリック |
モード切替 |
再生/停止 |
2クリック | 音量DOWN | 音量UP |
3クリック | 低遅延モード | 音声アシスタント |
長押し(2秒) | 曲戻し | 曲送り |
全ての操作をイヤホンから行えます。
物理ボタン式なので誤操作や押し間違いもなく快適です。
GLIDiC TW-6100の説明書
TW-6100がおすすめな人と代替候補
SoftBankブランドのGLIDiC TW-6100は多機能TWSとしては中華系のコスパに敵わないものの大手ブランドよりは安価なのが魅力。
音質は今ひとつの出来ですが、中華系以外で安価な多機能TWSを探している人には数少ない選択肢。
そういう意味で価値のある存在といえそうです。
代替候補について
日本メーカーで音質の良い多機能TWSが欲しい場合はもう少し予算はかかりますがVictor HA-A30Tがおすすめ。
非常にコンパクトで扱いやすい高音質イヤホンです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。