猫居のイヤホン (旧:僕は猫だった)

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

EarFun OpenJump レビュー|ブランド初のOWSは音質も装着感もとても優秀!他のオープンイヤー型イヤホンとの違いとは

Author:猫居こうた

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EarFun OpenJump

  EarFun OpenJump
発売日 2025年4月25日
価格
(発売時)
8,990円
連続再生時間
(単体/ケース込)
11時間/42時間
コーデック SBC/AAC/LDAC
ドライバー 14.2mmダイナミックドライバー
防水性能 IPX7
Bluetooth Ver. 5.3
機能

マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・3Dオーディオ・専用アプリ・急速充電(10分→2時間)・Google Fast Pair

資料  公式サイト
  • 1万円以下のオープンイヤー型とは思えないほど厚みのあるサウンド
  • 装着感も抜群!軽さと安定性を両立
  • 操作ミスしないよう慣れが必要
  • イヤホンケースに傷がつきやすそう
総合評価
 
9/10

こんにちは、猫居です。

趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。

今回レビューするのはEarFunのオープンイヤー型イヤホン、OpenJump。

完全ワイヤレスイヤホンではコスパの高さで人気を博しているEarFunですが、オープンイヤー型イヤホンは今作が初となるようです。

一体どのような出来栄えなのか。

手持ちのオープンイヤー型イヤホンとも比較しつつ違いをチェックしていきます。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

EarFun OpenJump 外観・付属品チェック

イヤホン本体

タッチセンサー式。

EarFunらしくビルドクオリティは良好です。オープンイヤー型イヤホンにしてはハウジング部分がかなりコンパクトでシュッとしています。

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

イヤホンケース

イヤホンケースの質感はEarFunの現ハイエンドTWSのAir Pro 4より前世代のAir Pro 3に近いです。

やや傷がつきやすそうなのが気になりますかね。

 

【画像6枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

外箱・付属品

EarFun OpenJump 外箱・付属品

付属品リスト

  • 充電用 USB Type-C ケーブル
  • 説明書類

EarFun OpenJump 測定データ

重さ・サイズ実測値

EarFun OpenJump 重さ・サイズ 実測値

ケースサイズ 縦:66.6mm
横:76.0mm
高さ:27.5mm
三辺合計:170.1mm
重さ イヤホン:7.9g
ケース:57.2g

普通の完全ワイヤレスイヤホンと比べれば大きめですが、オープンイヤー型イヤホンのケースとしてはそこそこコンパクトな部類です。

重さはイヤホン・ケース共に標準的でした。

(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)

遅延測定結果

EarFun OpenJump 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 268ms(SBC)
313ms(AAC)
185ms(LDAC)
313ms(AAC)
低遅延時 148ms(SBC)
203ms(AAC)
122ms(LDAC)
203ms(AAC)

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

アプリまたはイヤホン操作で低遅延モードに切り替えることができます。

Androidでは音ゲーこそ厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は問題ないでしょう。

AAC接続となるiOSに関してはややゲームをするには遅延が気になるかもしれません。

動画視聴はNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。

音漏れ測定結果

計測器とパーソナルスペース(45cm)分の距離を開けて、イヤホンを装着。

音量何%まで音漏れしないのかチェックしました。

音漏れチェック

音量26%から僅かな音漏れを確認。

静かな環境でも全く音漏れしたくない場合には音量23%までに抑えると良さそうです。

音量23%でも喧騒の中でなければ“ながら聴き”するには充分な音量が出ると思います。

実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移

EarFun OpenJump バッテリーチェック

LDAC・音量40%で再生

  • 1時間再生⇒電池残量90%
  • 2時間再生⇒電池残量70%
  • 3時間再生⇒電池残量60%
  • 4時間再生⇒電池残量50%
  • 5時間再生⇒電池残量30%
  • 6時間再生⇒電池残量20%
  • 7時間再生⇒電池残量10%
  • 7時間26分再生⇒電池残量0%

7時間26分再生することが出来ました。

公式ではLDAC接続時の公称連続再生時間は8時間となっていたので、概ねそれに近い数字。

1日使うには十分な再生時間ではないでしょうか。

EarFun OpenJump 詳細レビュー

EarFun OpenJump

音質評価

ウォーム寄りで低音が主張するサウンド。

安価なオープンイヤー型イヤホンは低音がスカスカになりがちだとよく言われますが、最近レビューしたものはどれも割としっかり低音が出るイヤホンが多かった印象です。

しかしながら、量は充分でもちょっとボワついたり解像感がイマイチだったりというのは値段的にも仕方のないところでした。

ところがOpenJumpの低音は量感だけでなく深度もそこそこあり、引き締まってかなり良い低音です。

中音も割と厚みがあって同価格帯の他のオープンイヤー型イヤホンと比べてボーカルの力感・情感を感じられますね。

ただ、高音は一歩下がった位置で鳴るような感じで少し暗めな印象。

安価なオープンイヤー型では低音同様に高音も強調感強めの調整がされたイヤホンが多いので、刺激少なめという意味ではこれもまた良しと言う感じもします。

同価格帯のSOUNDPEATS GoFree21MORE Open Earbuds S31とも聴き比べてみましたが、OpenJumpの方が明らかに厚みのある音で好印象でした。

2万円以上の良いオープンイヤー型イヤホンで感じられる“耳を塞いでないのにこんなに厚みのあるサウンドが鳴るのか”となるあの感覚まではいかないけれど、同価格帯のものよりは明らかに1ランク上という感じ。

これまで使ってきた1万円以下のオープンイヤー型で個人的には1番良かったです。

アプリのイコライザー画面

聴力テストを通じて最適なイコライザー設定に設定してくれる機能も

シアターモードについて

アプリからシアターモードをONにすることができます。

違和感も少なく、ちゃんと広がりのあるサウンドになりました。

ただ、他のオープンイヤー型イヤホンのレビューでも同じようなことを書いた気がしますが、元々開放的な聴き心地なので普通のイヤホンの時ほどブワッと音が広がる感じはないです。

ライブ音源やオーケストラとの相性が良いと思います。

装着感評価

長時間着けていられる軽い着け心地です。

装着感は手持ちのオープンイヤー型の中でもかなり良いほうだと思います。

ただ軽い装着感というだけでなくフィット感が良いんですよね。

OpenJumpは一般的なオープンイヤー型イヤホンより耳の内側に少し差し込むようにフィットする感じになっています。

よくわからないと思うので、写真で見比べたほうがわかりやすいかな…。

上がOpenJump、下が普通のオープンイヤー型です。

普通のオープンイヤー型イヤホンは耳の入口に乗っているだけという感じですが、OpenJumpは少し斜めに、内側に入り込んでいますよね。

耳のくぼみが支えになって頭を動かしたりしたときもブレたりせずに安定。

音質的にもこっちのポジションの方が良いと思うんですよね。

オープンイヤー型イヤホンを使っていて、もう少し中に入ってくれればもっといい音がするのになぁと思ったことはないでしょうか。(指でイヤホンを内側に押し込んだりして)

OpenJumpは自然と少し内側に配置されるので音質的にも有利になっているんじゃないかなと思います。

操作方法と操作性評価

音質や装着感の面ではメリットとなっていた耳の内側に差し込むような装着方法ですが、操作性の面ではちょっとデメリットとなっています。

普通のオープンイヤー型の場合は真横からトントンとするだけで操作することができるのですが…

OpenJumpの場合は斜めに入り込んでいるので、真横からトントンしても大体タップミスになります。

耳の後ろから前に向かってトントンとする感じでやるとうまくいくんですが、慣れるまでは結構タップミスしましたね。

慣れてからもミスしないように操作するのにちょっと気を使う感じはあります。

 

アプリの操作カスタマイズ画面

割り当て可能な操作方法一覧

赤で囲った部分はトリプルタップと長押しにのみ割り当て可能です

マイク性能・通話品質

比較的クリアな音声。

ただ、風切音は結構入りますね。

周囲のノイズも喋っていないときはしっかりカットしてくれますが、喋ると声といっしょにノイズも拾ってしまうようでした。

また、ノイズ処理中は声もかなりデジタル処理したような感じになります。

なるべく悪環境は避けて使ったほうが良さそうです。

専用アプリ【EarFun Audio】の主な機能

主な機能一覧

  • イコライザー
  • シアターモード
  • ゲームモード
  • マルチポイントのON/OFF
  • LDACのON/OFF
  • 操作方法のカスタマイズ
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

使って気付いた注意点まとめ

LDACとマルチポイントは排他の関係

↑画像のアプリの説明文にある通り、LDACとマルチポイントを両方ONにすることはできません。

しないでください、だと無理矢理はできるように読めますが実際は片方がONだともう片方はONにできません。

マルチポイントの挙動について

マルチポイントの挙動について。

OpenJumpのマルチポイントは割り込み再生不可でした。

総評

EarFun OpenJump

総評:9/10

1万円以下で買えるオープンイヤー型イヤホンとしては自分が今まで使ってきた中で音質・装着感共に1番良かったです。

“ながら聴き”でもちゃんと厚みの感じられる音が聴けるので楽しくリスニング出来ます。

ただ、真横からトントン出来ない操作性についてはちょっと気を使うので、そこらへんは次回作があれば改善していただけると嬉しいかなと。

予算控えめでもなるべく良い音で“ながら聴き”したいという方にはとても良い選択肢となると思います。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。