1MORE Open Earbuds S31 | |
発売日 | 2024年6月25日 |
価格 (発売時) |
8,980円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
8時間/30時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | 14.2mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.3 |
機能 | イコライザー・専用アプリ・スマートバーンイン |
資料 | 公式サイト / 説明書 |
- U1万円オープンイヤー型としてはかなりクリアなボーカル
- 軽くて柔らかい着け心地
- 他のオープンイヤー型より音漏れが少なかった(大音量では音漏れする)
- 機能は少なく、アプリも動作が不安定
- 操作方法をカスタマイズ出来る範囲が狭い
総合評価 |
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9/10 |
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こんにちは、猫居です。
今回レビューするのは1moreのオープンイヤー型ワイヤレスイヤホン、Open Earbuds S31。
1万円以下、エントリー帯に属する耳を塞がないタイプのイヤホンとなります。
個人的に1more製品は赤や青の差し色が入った製品が多い印象があって、そこがおしゃれで好きです。
S31はブラックに青の差し色が入っています。
先に総評から紹介します。
より詳細な内容は目次以降をご覧ください。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
総評 |
9/10点 音良し、装着感良し、音漏れ比較的少なめというOWSとしての基本性能を重視したイヤホンです。 |
- 1MORE Open Earbuds S31とは
- 1MORE Open Earbuds S31の外観・付属品チェック
- 1MORE Open Earbuds S31 測定データ
- 1MORE Open Earbuds S31 詳細レビュー
- 1MORE Open Earbuds S31 総評
1MORE Open Earbuds S31とは
https://1morejp.com/products/1more-s31
『特徴』
1MORE Open Earbuds S31の外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
良くしなってしっかり耳にフィットします。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
⇠⇠⇠
イヤホンケース
S31のイヤホンケースは交差するようにイヤホンを収納するようになっています。
最初収納するとき「どうやって入っていたんだっけ?」と一瞬戸惑いましたが、慣れれば問題なくスムーズに収納できました。
(どちらのイヤホンから入れてもOK。イヤホンの向きを縦にしてLは左に・Rは右に、と普通に入れる)
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
⇠⇠⇠
外箱・付属品
付属品リスト
- 説明書類
充電用ケーブルは付属していませんでした。
今どきどこのご家庭にもケーブルはあると思いますが、一応お気をつけください。
1MORE Open Earbuds S31 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:61.7mm 横:84.3mm 高さ:27.6mm 三辺合計:173.6mm |
重さ | ケース:63.1g イヤホン:8.5g |
オープンイヤー型イヤホンのイヤホンケースとしてはコンパクトな部類です。
ただ、普通の完全ワイヤレスイヤホンと比べればやはり大きいのでポケットに入れたりするとだいぶかさばりますが。
イヤホンもオープンイヤー型としては比較的軽めです。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 268ms(SBC) 237ms(AAC) |
237ms(AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
低遅延モードはありません。
0.2秒以上の遅延があるので、ゲームに使うのは厳しいでしょう。
動画の視聴についてはYoutubeやNetflixなどのアプリ側で遅延を補正してくれるものは大丈夫です。
音漏れ測定結果
測定器とパーソナルスペース(45cm)分の距離を開けて、イヤホンを装着。
音量を変えて数回測定しました。
無音時の測定値
音量別の測定結果
- 無音時→36.7dB
- 音量40%→37.9dB 僅かに音漏れあり
- 音量67%→39.1dB 少し音漏れあり
- 音量80%→40.7dB 音漏れあり
- 音量100%→46.1dB 音漏れ大
音量40%くらいでもそこそこ充分な音量なのですが、この時点で音漏れも僅か。
他のオープンイヤー型だと40%くらいならそこそこ音漏れしているので、S31は少し音漏れしにくいようです。
ただ音量をあげすぎればやはり音漏れはします。
静かな場所でも完全に音漏れしたくないときは音量27%以下が良いでしょう。
小音量でも充分リスニング出来ます。
1MORE Open Earbuds S31 詳細レビュー
音質評価:クリアなボーカルが◎
アプリで3種類のプリセットを選択できます。
寒色系でドンシャリ傾向なサウンド。
低音は程よい量感。締まりがあって小気味良いです。
中音は多少凹みますが、自分が使ったU1万円オープンイヤー型の中ではボーカルの明瞭さが際立っている印象。
俯瞰的な立ち位置からもしっかりぼやけずクリアに聴こえます。
高音もこの価格帯のものの中では過度な強調感や刺さりもなく、クリアでまとまった音を出すと感じました。
カスタムイコライザーがないので自分好みの調整は出来ませんが、デフォルトのバランスが良いので“ながら聴き”用イヤホンとして充分に満足できる音質かと思います。
装着感について:軽量で柔らかい着け心地
装着時の見た目
長時間の装着も問題の無い快適な着け心地です。
耳に当たる部分がシリコンで柔らかい感触。
手持ちのオープンイヤー型イヤホンは10gくらいあるものが多いですが、S31は8.5g。
10gでも重いとは思わないですし、その差わずか1.5gなんですが、S31は着けたときに軽いなと感じます。
マイク性能・通話品質:温めのボイスも風に強い
通常時はやや温めのボイスで、ややこもったような印象でした。
ただ、風にはかなり強いようです。
扇風機で至近距離から風を当てても、多少風切音が交じる程度で声は乱れず、通常時とほとんど変わらない感じで通話可能でした。
周囲が騒がしい状況では、無音化まではいかないものの周囲のノイズを大きくカット。
声も少し膜をはったようなこもり感がでますが、通話可能なレベルです。
操作方法と操作性について:
(左)デフォルト操作 | (右)割り当て可能な操作
L側 | R側 | |
1タッチ | - | - |
2タッチ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タッチ (カスタマイズ可) |
無効状態 | 無効状態 |
長押し | 音声コントロール | 音声コントロール |
2タッチと3タッチの操作をアプリでカスタマイズすることができます。
曲送り/曲戻しと音量調整を入れたいところですが、1タッチ目と長押しには操作を割り当てることができないので、どちらかを入れることになると思います。
ほとんどの場合、音量調整は諦めてスマホ側で操作という感じになるでしょう。
専用アプリ【1more】の主な機能
主な機能一覧
- 操作方法のカスタマイズ
- イコライザー
- スマートバーンイン(エージング機能)
- ファームアップデート
ホーム画面
設定画面
使って気付いたその他の注意点
専用アプリの挙動が不安定
アプリは押しても反応が遅かったり強制終了したりと不安定です。
機能は多くないので、最初に操作方法をカスタマイズしたらあまりアプリを開く機会は無いと思いますが、アップデートで改善されることを望みます。
1MORE Open Earbuds S31 総評
総評:9/10
音質と装着感が良く、音漏れも比較的少なめ。
1MORE Open Earbuds S31はOWSとしての基本性能を重視したモデルといえます。
ゲームでも使いたいから低遅延モードが必要とか、2台の機器と同時接続したいなどという場合にはSOUNDPEATS GoFree2などが候補に上がると思いますが、音質重視でオープンイヤー型のコスパが良いものといったら自分の手持ちの中ではS31が現時点で1番かなと思いました。(左右一体型は除く)
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。