EarFun Air Pro 4 | |
発売日 | 2024年7月29日 |
価格 (発売時) |
9,990円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 11時間/52時間 ANC ON 7.5時間/35時間 |
コーデック | SBC/AAC/LDAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
機能 | ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイント・低遅延モード・着脱検知機能・イコライザー・専用アプリ・急速充電(10分→2時間)・ワイヤレス充電・Google Fast Pair |
資料 | 公式サイト |
- バランスの良い音で解像度や分離感もU1万円ではかなり優秀
- ANCが効きにくい高音ノイズにも作用する優秀なノイズキャンセリング
- 多機能かつカスタマイズ性に優れ、使い勝手良好
- LDAC接続はBluetooth接続が不安定+機能制限が多い
総合評価 |
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10/10 |
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こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはEarFunのTWS、EarFun Air Pro 4。
前作Air Pro 3は低価格帯の定番TWSといった感じの非常に完成度の高いイヤホンでした。
でした、というか未だに価格帯TOPクラスに優秀な良イヤホンです。
そんな前作と使用比較してどのように変化があったのかチェックしていきます。
今回も先に総評から紹介します。
より詳細な内容は目次以降をご覧ください。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
総評 |
10/10点 前作からしっかりと進化を遂げています。 |
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音質 | 8/10 | 便利機能 | SABCD |
ノイキャン | 9/10 | 携帯性 | SABCD |
外音取り込み | 8.5/10 | 操作性 | SABCD |
装着感 | 8.5/10 | 通話性能 | SABCD |
- EarFun Air Pro 4とは
- EarFun Air Pro 4の外観・付属品チェック
- EarFun Air Pro 4測定データ
- EarFun Air Pro 4とAir Pro 3の比較レビュー
- EarFun Air Pro 4総評
EarFun Air Pro 4とは
https://www.myearfun.com/jp/headphones/earfun-air-pro-4-adaptive-anc-true-wireless-earbuds-black
『特徴』
珍しいLDACとaptX Adaptiveの両対応イヤホンです。
その他、これまた1万円以下ではレアなワイヤレス充電にも対応。
ハイエンドTWSに見劣りしない高性能TWSと言えます。
前作Air Pro3と機能面を比較すると
- ノイキャン強化(-43dB→-50dB)
- LDAC・LE Audio・Auracastに対応
- 連続再生時間UP(9時間→11時間)
- 着脱検知機能追加
前作も未だ価格帯TOPクラスのスペックなので、そこまで劇的な変化があったわけではありません。
ノイキャンの公称値が大幅にUPしているのがインパクト大ですね。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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EarFun Air Pro 4の外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
着脱検知機能を搭載しており、アプリでON/OFF切り替えることが出来ます。
前作Air Pro 3と比較すると、ほぼ同じデザインですがスティック部分が少し細く・短くなってコンパクト化した印象です。
また、装着感には結構違いがありました。(後述)
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
イヤホンケースはワイヤレス充電・急速充電に対応。
イヤホンケースを前作と比較してみると、コンパクトになっただけでなく質感もかなり上がっています。
傷や指紋がつきにくいケースに変わって安物っぽさが消えました。
ざらっとした触り心地でプラ感が減少
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
- 掃除用綿棒
EarFun Air Pro 4測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:46.6mm 横:62.4mm 高さ:29.3mm 三辺合計:138.3mm |
重さ | イヤホン:5.3g ケース:44.3g |
比較的コンパクトなイヤホンケースです。
前作より厚みが減ってコロッとしているので持ちやすくなっています。
イヤホンは標準的な重さ。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 288ms(SBC) 323ms(AAC) 282ms(aptX) 353ms(aptX Adaptive/高音質モード) 287ms(LDAC) |
323ms(AAC) |
低遅延時 | 132ms(SBC) 166ms(AAC) 130ms(aptX) 194ms(aptX Adaptive/高音質モード) |
166ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
注意:LDACではゲームモードは使用できません
aptX Adaptiveには内部的に高音質モードと低遅延モードがあり、音声ソースに応じて自動で切り替わります。任意に切り替えることは出来ません。
(イヤホンの機能であるゲームモードとaptX Adaptive/低遅延モードは別物)
aptX Adaptiveの低遅延モードは100ms前後の遅延になるはずなので、AndroidではaptX Adaptive/低遅延モードが1番遅延が少ないと思います。
ただ、欲しいときに低遅延モードになってくれないことも“稀によくある”というやつで、低遅延モードになっているかどうか確認する方法もないなど意外と不便なところも。
aptX Adaptiveの低遅延モードがうまく機能しないときやスマホがaptX Adaptiveに対応していない場合にはゲームモードを利用すると良いでしょう。
SBCやAACなどでゲームモードにすれば音ゲーは厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は問題ないくらいの遅延でした。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
オーディオテクニカ AT-ER500(M) |
○ | Spinfit OMNI |
○ |
NUARL Magic Ear+7 |
○ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
△ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ |
オーソドックスなノズル形状なので多くのイヤーピースが入ります。
COREIRはイヤホン自体は入るものの、ケース内でちょっと浮いてしまうので△としました。充電は出来ますしケースも普通に閉まります。
EarFun Air Pro 4とAir Pro 3の比較レビュー
音質評価
前作Air Pro 3は超低音寄りのサウンドでしたが、今作ではフラット寄りな音作りになっているので明確な違いが感じられます。
重心が下過ぎたものが整ってすっきりした音になりました。
分離感もかなり良くなっていて、音をしっかり聴き分けることができます。
低音、ボーカル域、高音域と各帯域で適度な強調がありつつも出すぎた感じはなく、バランスの良い音です。
音質の採点評価に関してはだいぶ前のFree Pro 2あたりから何年も同じような点数をつけてきましたが、壁を超えた感があります。
U1万円ではかなり上位に入る良い音です。
アプリのイコライザー設定画面
多数のプリセットの他、カスタムEQと聴力テストで音質を最適化する機能も搭載
音質 |
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8/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
種類豊富なANCモード
基本はディープで良いかなと思います
-50dBを謳うノイズキャンセリング機能を搭載。
前作Air Pro 3も今見ても充分強力なANCですが、今作は公称値がさらにアップ。(前作は-43dB)
実際に使い比べてみるとどうでしょう。
一番変化を感じたのは高音ノイズに対する消音力ですね。
前作は4,000Hzくらいのノイズにはそこまで効果的に作用しませんでしたが、今作はかなり効きます。
一方で低音ノイズに対する消音力は僅かにアップくらい、中音ノイズへの消音力は逆に少し下がっており、扇風機の音などはむしろ前作のほうが消せている印象を受けます。
総合的にみると、耳に入りやすい高音ノイズの処理がうまくなったことで新作のほうが効果を実感できます。
電車などでもAir Pro 4のほうがしっかり消音できていました。
ただ、部屋の中で消したい音が扇風機やエアコン・PCのファンだけみたいな状況ではほとんど差を感じないか前作のほうが効く場合もあると思うので、比較的静かな部屋で集中力を高めるために使う予定って方は注意です。
(参考:EarFun Air Pro 4のノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ノイキャン強度比較表)
ノイキャン |
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9/10 |
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外音取り込み機能の評価
外音取り込みはデフォルトよりバランスの方が使いやすい印象
デフォルトではやや周囲の雑音を余計に取り込む感じがあります。
人の声はイヤホンをしていない時と比べて95%くらいの音量で問題なく聞こえます。
バランスにすると取り込み方が少しマイルドになって周囲の雑音を無駄に取り込むことがなくなります。
その代わり人の声は90%くらいの音量になるイメージです。
前作と使い比べると、前作の外音取り込みはAir Pro 4のデフォルトくらい人の声をしっかり拾いつつ今作より周囲のノイズは抑えられていたので、若干前作の方が優秀ではないかなぁと思います。
とは言え、レジなどでのちょっとした会話や駅でのアナウンスの聞き取りなどは問題なく使用可能です。
外音取り込み |
|
8.5/10 |
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装着感評価
装着時の見た目
自分の耳では前作は耳の穴に少し余裕を感じる軽めの着け心地でしたが、今作ではもちっと吸い付くようなフィット感に変化しています。
しっかりフィットしつつも圧迫感はそれほど無いのでかなり快適な装着感です。
ちょっとやそっとの動きではイヤホンが全くブレないので運動などにも使っていけると思います。
装着感 |
|
8.5/10 |
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マイク性能・通話品質
明るい声色のボイスです。
風を当てても比較的クリアなボイスのまま通話可能でした。
周囲のノイズに対しては、ノイズ残りが少しあって声にこもり感も出ますが聞き取りは問題ないくらいの感じ。
めちゃくちゃ騒がしいところでなければさほど気にならないでしょう。
マイク性能は前作とほぼ同程度だと思います。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
(左)操作カスタマイズ画面|(右)割り当て可能な操作
L側 | R側 | |
1タップ (カスタマイズ可) |
音量- | 音量+ |
2タップ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ (カスタマイズ可) |
曲戻し | 曲送り |
長押し (カスタマイズ可) |
ノイズコントール | 音声アシスタント |
すべての操作箇所をカスタマイズ可能です。
割り当ての自由度も高く、好みの設定を実現できると思います。
自分の場合はL側音声アシスタントを外してゲームモードにして使っています。
また、このイヤホンは着脱検知機能*を搭載しており、アプリでON/OFFを切り替えることができます。
*イヤホンを外すと音楽を自動停止し、装着しなおすと音楽の再生を自動再開する機能
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【EarFun Audio】の主な機能
主な機能一覧
- ノイズコントロール
- イコライザー
- ゲームモード
- 操作方法のカスタマイズ
- 着脱検知
- 接続コーデックの切り替え
- マルチポイント
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
使って気付いた注意点まとめ
LDAC接続は色々制限多め&接続切れやすい
LDACとaptX Adaptiveの両対応というなんだか豪華な仕様ですが、結構問題も多いです。
まず、LDACをONにするとaptX系コーデックがOFFになり、ゲームモード・マルチポイントといった便利機能が使えなくなります。
それだけならまだいいのですが、Bluetooth接続の安定性もLDACだけに対応したイヤホンと比べて低い印象です。
LDACで使う場合は音質優先モードでの利用は避け、接続優先で使用したほうが良いと思います。
マルチポイントは割り込み可能
マルチポイントの挙動について。
Air Pro 4のマルチポイントは割り込み再生が可能でした。
EarFun Air Pro 4総評
メイン機能評価
音質 |
|
8/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
9/10 |
外音取り込み |
|
8.5/10 |
装着感 |
|
8.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:10/10
Air Pro 3との違いまとめ
- 音のバランスが良くなり、かなりの音質UP
- ノイキャンは高音ノイズの処理が上手になった
- 外音取り込みは少しノイジーになった(デフォルト)
- 装着感はフィット感が増した
- イヤホンケースの質感向上
- 着脱検知、連続再生時間2時間UP
- 実売価格1,700円ほどUP
Air Pro 4は完成度の高かった前作をしっかりパワーアップさせた良機。
特に音質面でかなりレベルアップしており、前作の低音寄りすぎるサウンドが苦手だった方も満足できるのではないでしょうか。
ノイキャンは公称値ほどの差は感じないと思いますが、高音ノイズの処理がうまくなったことで全体的な効き目はしっかり向上していました。
値段も少し上がりましたが、お値段分以上にパワーアップしていると思います。
高機能で使いやすいTWSなのでとてもおすすめです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。