- アンダー5000円とは思えない音質の良さ
- ストレスの無い使い勝手の良さ
- ノイズキャンセリング機能は無い
総合評価 |
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8/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはEarFunの完全ワイヤレスイヤホン、Free 2S。
定価は5990円、エントリーモデルのTWSです。
クーポンなどの割引も含めると5000円以下で買えるイヤホン。
コスパに優れるEarFun製品の中でも特に安価なモデルとなります。
前作Free 2はノイズキャンセリング機能こそありませんが、その分値段の安さと価格に見合わぬ音の良さを売りにしたイヤホンでした。
今作も同じ路線のようです。
前作Free 2と使用比較してFree 2Sはどう進化したのか、その違いをチェックしていきます。
- EarFun Free 2Sの外観チェック
- EarFun Free 2Sのスペックと測定結果
- EarFun Free 2Sを前作Free 2と比較レビュー
- EarFun Free 2Sの使い方と注意点
- メリット・デメリットのまとめ
- 総合評価
EarFun Free 2Sの外観チェック
イヤホン本体
gif動画で雰囲気をチェック
イヤホンケース
前作とのサイズ感比較
付属品
付属品リスト
- イヤーピース(2種類)
- 充電用ケーブル
- クリーニング棒
- 説明書類
EarFun Free 2Sのスペックと測定結果
Free 2SとFree 2のスペック比較表
Free 2S | Free 2 | |
連続再生時間 | 7時間 30時間(ケース込) |
7時間 30時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC・aptX | SBC・AAC・aptX |
ドライバー | 7mm | 6mm |
防水性能 | IPX7 | IPX7 |
低遅延モード | ○ | ○ |
ワイヤレス充電 | ○ | ○ |
専用アプリ | ○ | ✕ |
ドライバーサイズが大きくなったこと、アプリに対応したことがスペック上の変化ですね。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:25.8mm 横:64.8mm 高さ:38.1mm |
重さ | イヤホン:4.7g ケース:36.6g |
イヤホン・ケース共に軽量でコンパクトな部類に入ります。
遅延測定結果
- aptX=307ms
- aptX(低遅延モード)=194ms
- SBC(低遅延モード)=179ms
100ms=0.1秒
この環境では有線イヤホンで50ms程度の遅延を観測します。
したがって測定結果から-50msすると実際の遅延値に近づくと思われます。
低遅延モードでしっかり遅延が減少していることが確認できました。
低遅延モード時はシビアなタイミングを要求するようなゲームでなければゲームプレイにも支障はないでしょう。
もちろん動画の視聴も大丈夫です。
交換イヤーピース対応表
自分がよく使うTWS用イヤーピース+SONY製イヤーピースの対応表です。
イヤホンケースにも問題なく収まります。
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ |
EarFun Free 2Sを前作Free 2と比較レビュー
音質評価
この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしてはかなり明瞭感があり整ったサウンドです。
音の傾向はドンシャリ。
前作と変わらずノリ良く聴けます。
聴き比べると高音域の明瞭感が随分良くなっているのがわかります。
また、低音の沈み込み・切れ感もアップしていてリスニングの心地良さに磨きがかかっています。
総じて順調にパワーアップしているといえそうですが、今作からイコライザーに対応しているのも大きいです。
6バンドのイコライザーである程度自由に好みの音に調整する事ができます。
装着感
比べると一目瞭然ですが、サイズが一回りかそれ以上コンパクトになっています。
このおかげで耳への圧迫感が軽減されました。
装着感においても前作からの進化を感じることができます。
専用アプリ『EarFun Audio』に対応
前作では対応していないEarFun専用アプリに対応。
先に紹介したイコライザー機能のほか、操作ボタンの割り当て機能があります。
この2つの機能によりサウンド・操作性の両面で自由度が大きく増して使い勝手が良くなっています。
マイク性能・通話品質について
マイクの性能もアップしています。
前作Free 2は聞き取りに充分な音量は確保できていましたが、ちょっと雑味が強いところがありました。
ボリュームが大きいと音割れするなど。
Free 2Sではそういう雑味がなくなり、クリアで声がよく通って聞き取りやすいです。
EarFun Free 2Sの使い方と注意点
ペアリング方法
リセット方法
充電方法
付属の充電用ケーブルで充電できます。
10分の充電で2時間使用できる急速充電機能を搭載しています。
その他、置くだけ充電と呼ばれるQi規格のワイヤレス充電にも対応しています。
(Qi充電パッドは別売り)
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | 音量DOWN | 音量UP |
2クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
3クリック | 曲戻し | 曲送り |
長押し | ゲームモード | 音声アシスタント |
操作方法は専用アプリからカスタマイズ可能です。
注意点1:cVc8.0ノイズキャンセリングテクノロジーはアクティブノイズキャンセリングではない
cVc8.0ノイズキャンセリングテクノロジーは通話中の外部ノイズを除去して音声をクリアにするもの。
公式にも書かれていますが音楽再生中に外部ノイズをカットするアクティブノイズキャンセリングではありません。
メリット・デメリットのまとめ
EarFun Free 2Sを買うメリット
アンダー5000円とは思えない音質
非常に明瞭感のあるサウンドでこの価格帯の完全ワイヤレスイヤホンとしては非常に高音質な部類に入ると思います。
ストレスの無い使い勝手の良さ
コンパクトな個体に確かな操作性。
ゲームモード・高い防水性能・ワイヤレス充電と普段遣いに便利な機能も充実しています。
日常使いにストレスがありません。
低価格帯TWSは色々粗さが見えがちですが、ビルドクオリティを含めてFree 2Sは値段の割によくできているなぁという印象です。
EarFun Free 2Sを買うデメリット
ノイズキャンセリング機能は無い
同じEarFunの完全ワイヤレスイヤホンでもあと1000円、2000円上乗せすれば強力ノイキャンを搭載したFree Pro 2などが視野に入ってくるのが悩みどころですね。
総合評価
メイン機能評価
音質 |
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7.2/10 |
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ノイキャン |
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- |
外音取り込み |
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- |
装着感 |
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7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
音質・装着感・カスタマイズ性、そしてマイクの性能。
前作から基本性能がきちんと全てがパワーアップしていました。
特にサウンド・操作方法の両方を自由にいじれるようになったのが大きいですね。
音質評価7.2も現在実質5000円以下で購入できることを考えると非常に優秀です。
ノイズキャンセリング不要派にはかなりコストパフォーマンスの高い、良い選択肢となるでしょう。
これからの低価格帯の定番完全ワイヤレスイヤホンになりうるよく出来たイヤホンです。