- オープンイヤー型としては高音質
- 音漏れの心配はあまりない
- マルチポイント対応
- シビアな装着感(ズレやすい・耳の痛み)
- “ながら聴き”の開放感があまり感じられない
- チープなイヤホンケース
総合評価 |
|
6.5/10 |
---|
TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはAIOTの完全ワイヤレスイヤホン、Openpiece M(TE-M1)。
オープンイヤー型の“ながら聴き”イヤホンです。
耳を塞がない装着方法なのでカナル型の圧迫感が苦手な人にも使えるタイプですね。
その分、音質的に不利(主に低音)なところがありますが‥
TE-M1はオープンイヤー型ながら高音質でスポーツでも使える装着感が魅力とのこと。
実際に使ってみた感想をお伝えしていきます。
- Openpiece M(TE-M1)の外観チェック
- Openpiece M(TE-M1)のスペックと測定結果
- Openpiece M(TE-M1)の詳細レビュー
- Openpiece M(TE-M1)の使い方と注意点
- メリット・デメリットのまとめ
- 総合評価と代替候補
Openpiece M(TE-M1)の外観チェック
イヤホン本体
gif動画で雰囲気をチェック
イヤホンケース
付属品
付属品リスト
- イヤーフック
- 充電用ケーブル
- 説明書類
Openpiece M(TE-M1)のスペックと測定結果
スペック表
Openpiece M(TE-M1) | |
価格 | 11,990円 |
連続再生時間 | 10.5時間 29時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX5 |
ノイキャン | ✕ |
マルチポイント | ○ |
専用アプリ | ○ |
低遅延モード | ✕ |
安めなオープンイヤー型イヤホンながら2台同時接続可能なマルチポイントに対応しているのが魅力。
連続再生時間も10時間オーバーと長めです。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:48.1mm 横:48.1mm 高さ:30.4mm |
重さ | イヤホン:4.6g ケース:30.0g |
イヤホン・ケース共に軽量。
ケースもコンパクトで持ち運びには便利ですが、イヤホンケースの質感がチープなのが気になります。
あまり乱暴に扱わない方が良さそうです。
遅延測定結果
- SBC=361ms
100ms=0.1秒です。
この測定環境では有線イヤホンで50msほど遅延を観測します。
なので結果から-50msすると実態に近い数値となると思われます。
361-50=311。
約0.31秒の遅延です。
ゲームなどに使うには厳しい遅延。
Youtubeなどアプリ側である程度リップシンクしてくれるものは動画視聴しても問題ないでしょう。
Openpiece M(TE-M1)の詳細レビュー
音質評価
一般的なオープンイヤー型イヤホンと比べて低音がよく出ます。
またイコライザー設定【Vocal】だとボーカルも伸びやかで中々にきれいです。
値段を考えてもたしかにオープンイヤー型としては高音質と呼べるかも?
と思ったんですが‥
聴いていてふと気づいてしまいました。
オープンイヤー型というよりはインナーイヤー型に近い聴き心地
ambieや骨伝導イヤホンといったオープンイヤー型イヤホンをいくつか所有していますが、そのどれとも聴き心地が違う気がします。
オープンイヤー型?と疑問符がつく感じ。
たしかに耳は塞いでないのですが、ぎりぎりまで覆いかぶさっているというか‥
上の写真をみても耳を覆っている範囲がまるで違いますよね。
そのせいか“ながら聴き”特有の開放的な聴き心地があまり感じられません。
形状的にも聴き心地的にもどちらかといえばインナーイヤー型に近い感じがします。
オープンイヤー型とインナーイヤー型の中間みたいな感じですかね。
なのである程度の音量で音楽を聴いていると外音はよく聞こえません。
音がしているのはわかっても何の音なのかはわからないという感じ。
逆に普通のオープンイヤー型に比べて音漏れしにくいというメリットはあります。
装着感の評価
装着感はかなりシビアです。
スポーツにも使えるとありましたが‥
ジョギング程度の軽い運動には良さそうです。
激しい運動となるとちょっと心許ない感じがします。
ちゃんとフィットさせないと音が悪くなりますし、ちゃんとつけても長時間着用しているとかなり耳が痛くなってきます。
“ながら聴き”に求められる軽やかさは音的にも装着感的にもあまり無いかな?
というのが率直な感想です。
マイク性能・通話品質について
マイクの性能は結構優秀です。
肉声に近い聞こえ方ではっきりとよく声が届きます。
通話中のガヤガヤした周囲のノイズも抑えてくれるので通話品質は良いと言えるでしょう。
専用アプリ【AVIOT SOUND ME】の主な機能
ホーム画面
音漏れ抑制のON/OFFは現在の状態を確認できるだけ。
アプリで切り替えはできません。
*1 機能の呼び出し
操作ボタン設定とゲーミングモードは現時点では使用不可。
イコライザー機能
専用アプリ総評
現時点では実質イコライザーのためだけのアプリになっています。
アプリの反応はあまり良くないです。
Openpiece M(TE-M1)の使い方と注意点
ペアリング方法
マルチポイント接続方法
- 1台目の接続デバイスと接続状態にする
- イヤホンを出したまま1台目のBluetoothをOFFにする
- するとイヤホンがペアリングモードに入る
- 2台目のデバイスのBluetooth接続画面からTE-M1を選択
(2台目とのペアリング完了) - 1台目のBluetoothを再度ONにして再接続する
- これで2台同時接続の完了です
リセット方法
- 両方のイヤホンのタッチ操作部を7秒間長押し
- するとイヤホンの電源が切れます
- その状態で再度両方のイヤホンのタッチ操作部を10秒間長押し
- リセット完了です
充電方法
付属の充電用ケーブルで充電できます。
10分の充電で90分再生可能な急速充電に対応。
ワイヤレス充電には非対応です。
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
2クリック | 音量DOWN | 曲送り |
3クリック | 音量UP | 曲戻し |
長押し(1.5秒) | - | 音漏れ抑制モード |
一通りの操作をイヤホンから行えます。
操作方法のカスタマイズはできません。
注意点:片側だけのペアリングに注意
ペアリングモード時は片方のイヤホンだけが点滅しているのが正常な状態です。
メリット・デメリットのまとめ
Openpiece M(TE-M1)を選ぶメリット
オープンイヤー型としては高音質
オープンイヤー型とインナーイヤー型の中間のような装着感なのでオープンイヤー型にしては低音がよく出ます。
音漏れの心配はあまりない
上記のような装着感ゆえに音漏れの心配もあまりありません。
もちろん音量をあげすぎれば普通に音漏れはしますが。
マルチポイント対応
オープンイヤー型イヤホンとしては廉価な部類ですが、2台同時接続可能なマルチポイントに対応しています。
マイクの性能も良いです。
Openpiece M(TE-M1)を選ぶデメリット
シビアな装着感(ズレやすい・耳の痛み)
きちんと装着しないと外れてしまうシビアな装着感。
長時間着用で耳が痛くなるのもデメリットです。
“ながら聴き”の開放感があまり感じられない
外音が自然に耳に入る状態で音楽が聴ける“ながら聴き”特有の開放感があまりありません。
カナル型のような圧迫感はありませんが、どちらかといえばインナーイヤー型に近い聴き心地です。
チープなイヤホンケース
商品画像でみると良さそうに見えるケースですが、実物はかなりチープです。
ヒンジも脆そうなので乱暴に扱うと壊れてしまいそう。
総合評価と代替候補
AVIOT Openpiece M(TE-M1)はオープンイヤー型とインナーイヤー型の中間のような完全ワイヤレスイヤホンです。
オープンイヤー型としては中途半端な“ながら聴き”。
インナーイヤー型としては微妙な音質。
装着感もあまり良くなくて微妙なところが目立ちます。
良い点はカナル型的な圧迫感が無い+マルチポイントに対応しているイヤホンだというところ。
あまり無い性質だと思いますし、マルチポイント対応イヤホンとしては安い部類に入ります。
代替候補について
同価格帯までで軽やかな“ながら聴き”ができるイヤホンとしてはShokz OpenMove(Amazon)やVictor HA-NP35T(Amazon)が代替候補となるでしょう。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。