- 一般的なTWSのゲームモードよりさらに低遅延
- ゲームサウンドの迫力を重視したボリュームのある低音
- 音量がやや取りにくい
- ボーカルの凹み・高音の明瞭感不足
総合評価 |
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7/10 |
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TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはEKSAの完全ワイヤレスイヤホン、GT1。
EKSAは以前何度かレビューしたOneOdioのゲーミングデバイス専門ブランドっぽいですかね。
GT1も超低遅延が売りのゲーミングイヤホンです。
通常価格5999円、このブログではエントリークラスに分類している安価なTWS。
そんな安いイヤホンでもきちんとゲームができるのか?
音質や使い勝手はどうなのか?
チェックしていきます。
EKSA GT1の外観チェック
イヤホン本体
gif動画で雰囲気をチェック
イヤホンケース
付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
- 説明書類
EKSA GT1のスペックと測定結果
スペック表
GT1 | |
連続再生時間 | 6時間(単体) 36時間(ケース込) |
コーデック | SBC・AAC |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | ✕ |
専用アプリ | ✕ |
低遅延モード | ○ |
ノイズキャンセリング機能や専用アプリはありません。
ゲーミングイヤホンだけに低遅延モード一本勝負といった感じ。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:68.5mm 横:48.9mm 高さ:37.5mm |
重さ | イヤホン:4.3g ケース:46.4g |
サイズ感は結構大きめです。
その割に重さはそれほどではないですが、質感もそれなりです。
遅延測定結果
- 通常モード=293ms
- ゲームモード=130ms
100ms=0.1秒です。
この測定環境では有線イヤホンで50msほど遅延を観測します。
なので結果から-50msすると実態に近い数値となると思われます。
130-50=80で約0.08秒の遅延です。
ゲーミングイヤホンを名乗るだけあってさすがの低遅延ぶり。
一般的なゲームモードを搭載したTWSでは160~170msを記録することが多く、物によっては200msを超えることもあります。
全く遅延がないわけでないですが、0.1秒を切る程なので音ゲーなどもある程度はこなせるでしょう。
(快適なプレイには遅延0.05秒を切る必要がある)
もちろん通常のゲームや動画視聴も快適です。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal for TWS(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ |
付属のイヤーピースがペラペラ気味なのでイヤーピースを替えてあげるとフィット感はだいぶ良くなります。
EKSA GT1詳細レビュー
音質評価
ゲームサウンドの迫力を重視した音作りがなされていると感じます。
低音の量感が多く、レスポンスもそれなりに良いです。
一方でボーカルは少し凹むかな?という印象
高音もあまり伸びが無く暗め。
ですが値段的にこの辺は仕方がない部分もありますね。
一聴して重心がかなり下に寄っているのがわかりますが、ゲーム中はドシンと響く低音が迫力を感じさせるでしょう。
リスニングに全く不向きかといったらそんなことはなかったです。
こういってはなんですが思ったより普通に聴ける音でした。
生音系よりは打ち込みなどの電子音。
ジャンルはヒップホップやEDMが合っていると思います。
装着感評価
装着感は標準的ですかね。
- 見た目・サイズ感に反して意外と軽量
- 装着感が軽くなりやすいスティックタイプ
以上のこともあって装着した時の感触は悪くないです。
ただそこそこの大きさですしカナル型ですから長時間着用しているとやや耳が疲れてきます。
マイク性能・通話品質について
マイクの性能は正直あまり良くないです。
会話の最初と最後が切れて聞こえないことがよくあります。
ちょっとしたやり取り程度の会話ならストレスにはならないと思いますが‥
ゲーム中通話で使うなど、ある程度長時間の使用を想定している方は気をつけたほうがいいかもしれません。
EKSA GT1の使い方と注意点
ペアリング方法
ペアリングリセット方法
充電方法
付属の充電用ケーブルで充電できます。
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | 再生/停止 | 再生/停止 |
2クリック | 曲戻し | 曲送り |
3クリック | 音声アシスタント | 音声アシスタント |
長押し(2秒) | ゲームモード | ゲームモード |
音量の調整はイヤホンからは出来ません。
スマホなど接続端末側から操作しましょう。
注意点1:移動中はゲームモードOFF推奨
このイヤホンに限った話ではないですが、ゲーミングイヤホンだけにゲームモードを多用するでしょうから一応。
ゲームモード中はBluetooth接続の安定性が弱くなるので、そのまま満員電車などに乗ったらブチブチ途切れます。
音楽再生中はミュージックモードにしたほうが良いです。
メリット・デメリットのまとめ
EKSA GT1を選ぶメリット
一般的なTWSのゲームモードよりさらに低遅延
ゲーミングイヤホンだけにやはりこの部分が1番の強み。
低価格な完全ワイヤレスイヤホンながら0.1秒未満の遅延。
一般的なTWSのゲームモードより遅延が少ないです。
ゲームサウンドの迫力を重視したボリュームのある低音
ゲーム向きのサウンドバランス。
低音の量感多めで迫力を感じられます。
ただ低音マニアをうならせるほどの爆盛の低音というわけではないです。
EKSA GT1を選ぶデメリット
音量がやや取りにくい
普通のTWSと比べて音量がとりにくいです。
画像くらいのボリュームでやっとちょっとうるさいかな程度。
普通の完全ワイヤレスだったらうるさくて耳から外してしまうくらいのボリュームです。
まぁ大音量で聴いても耳には百害あって一利なしですし適正なボリュームは充分出せるので問題はないと思いますが‥
爆音で聴きたい人は注意。
ボーカルの凹み・高音の明瞭感不足
最近は5000円くらいの完全ワイヤレスイヤホンでも明瞭な音を鳴らす物が出てきています。
それらと比較すると音質的にはやや物足りない部分があります。
主にボーカルの凹み、高音が暗くなりがちなところですね。
総合評価
一般的な完全ワイヤレスイヤホンのゲームモード・低遅延モードで遅延0.1秒を切るものはほとんどありません。
そこを切ってきたところにゲーミングイヤホンと名乗るだけの価値はあるかなと感じます。
ビルドクオリティや音質部分についてはお値段なりなところもありますが、安価にTWSでゲームもしたいという方には良い選択肢だと思います。
もちろん遅延が全くないわけではないですし、すごい上級者とかになるとこの程度の遅延でも不満を感じる可能性はあります。
本当に極力遅延をなくしたいならapt X LL対応のワイヤレスイヤホンかUSBドングルで接続するタイプのワイヤレスイヤホンしかないです。
しかし完全ワイヤレスでこの手のタイプのものは基本的に1万円以上の高価しかありません。
なので5000円ほどで買えるGT1は結構刺さる人には刺さる存在だと思います。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。