- 強力なノイズキャンセリング機能
- 量感たっぷりな迫力の低音
- 機能豊富な専用アプリ
- 低遅延モードは無し
総合評価 |
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8/10 |
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更新日:2023年3月20日 測定データを追記
完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのはAnkerから新発売のSoundcore Life A2 NCです。
1万円を切る価格でノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。
最近は中華メーカーを中心に1万円前後でノイキャン搭載TWSのリリースも増えてきましたが、コスパ高で人気のAnkerからもついに登場。
この価格帯のイヤホンで不動の人気を誇るAnker製品なので非常に期待しております。
他のノイキャン機と比べてどうなのか?
同価格の前作Soundcore Liberty 2(ノイキャン無し)と比べて音質面はどう違うのか?
詳しくチェックしていきたいと思います。
Soundcore Life A2 NCの外観チェック
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- イヤーフック
- 充電用ケーブル
- 説明書類
説明書は簡易的なクイックスタートガイド。
慣れている人はイラストをみれば操作については一通りわかると思います。
詳しい説明はアプリを通してみることができます。
イヤホンケース
イヤホンケース。
前作と比べて小洒落たデザインに変更されました。
イヤホン
イヤホン本体。
装着時やや耳から飛び出るようなデザインとなっています。
Soundcore Life A2 NC スペック&測定データ
スペックについて
Life A2 NC | |
定価 | 9990円 |
ドライバーサイズ | 11mm |
再生時間 | 7時間(ケース込み35時間) ANC時6時間(ケース込み30時間) |
対応コーデック | AAC・SBC |
ノイズキャンセリング | ○ |
外音取り込み機能 | ○ |
イコライザー | ○ |
ワイヤレス充電 | ✕ |
低遅延モード | ✕ |
防水性能 | IPX5 |
(追記)
2023年基準では低遅延モードに対応していないのは残念なところ。
専用アプリが高機能なので性能的には今でもまだまだ通用します。
重さ・サイズ 実測値
ケースサイズ | 縦:58.9mm 横:74.4mm 高さ:28.7mm |
重さ | イヤホン:6.2g ケース:56.0g |
イヤホン、ケースともにやや重め。
ケースサイズも大きめですが厚みはあまり無いのでカバンのポケットなどへの収まりは良いです。
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone |
224ms (SBC) |
302ms (AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
Androidで0.224秒、iPhoneでは0.302秒の遅延。
ゲームや動画視聴時の遅延はやや気になるくらいあります。
特にAACで接続されるiPhoneでは遅延大きめ。
YoutubeやNetflixのようなアプリでの動画視聴は問題なし。
アプリ側で遅延補正をしてくれるためこの程度の遅延は気になりません。
ただ、iPhoneはYoutubeアプリで遅延補正が効かないので別の対策が必要です。
詳細は以下の記事を御覧ください。
Soundcore Life A2 NCの詳細レビュー
音の傾向はAnkerらしい低音の迫力に重きを置いた鳴らし方ですね。
非常に重厚で迫力のある低音です。
前作Soundcore Liberty 2でも迫力の低音が人気でしたが、さらに切れ感がアップした印象。
アンダー1万TWSでは最強の低音ではないでしょうか。
低音に潰れることなくしっかり芯のあるボーカルも聴けます。
また後述しますが、Soundcoreアプリのイコライザーを通して好みの音に変化させることもできますので幅広く多くの方に耳に合うのではないでしょうか。
全体としてはSoundcore Liberty 2からやや明瞭感・解像度が下がった印象。
ですが得意の低音がさらに強化されていて臨場感は素晴らしいものがあります。
また、前作の問題点であった無音時のホワイトノイズが解消されているのも好印象です。
ノイズキャンセリングの効き目について
最近1万円前後でもリリースされてきているノイキャン完全ワイヤレス。
もともと高級機にしかない機能だっただけにそんな安いので大丈夫?と思いますよね。
僕自身色々試してみていますがチップが優秀なおかげかどれも結構効きます。
が、その中でもSoundcore Life A2 NCは特に効きますね。
現状のアンダー1万円ノイキャンでは最高クラスかと思います。
(参考:ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめと最強がわかる比較ランキング)
ゴォォというファンなどの低音ノイズは無音に限りなく近いくらい消してくれます。
これは手持ちのソニー WF-1000XM3(2万円台)より効いていました。
人の声などの中音や高音に対してはマイルドな効き目。
このへんはWF-1000XM3の消音には劣りますが、他社アンダー1万ノイキャン機ではほとんど効果がなかったのと比べればこの点も優秀です。
アプリのモードについて
また、アプリで3種類のノイキャンモードを設定することができます。
交通機関モード・屋内モード・屋外モードとそれぞれ低音・中音・高音を効果的に消音します、というような説明になっています。
しかし、実際使ってみると単純にノイキャンの強さが三段階の強・中・弱になっているだけっぽいです。
なので交通機関モードにすれば低音だけでなく中音も高音も一番消します。
外音取り込み機能の評価
外音全てを取り込むモードと人の声にフォーカスするモードの2種類が用意されています。
ものすごく外音を自然に取り込むというわけではありませんが、実用的に使えるレベルです。
高級TWSの自然な外音取り込みと比べるとややカサついたような音になります。
駅でアナウンスを聞いたりレジでの会計時などちょっとした会話にも充分使えるくらいには外箱を充分取り込みます。
個人的には人の声にフォーカスした外音取り込みが使いやすかったです。
装着感は軽いがコツあり
イヤホンとしてはかなり大型だったSoundcore Liberty2と比べて小型化したことで装着感はずいぶんと軽くなりました。
それも軽く添えるだけで外れることなくフィットしてくれるのでとても快適です。
ただ、ちょっと装着にコツがいるようです。
普通のイヤホンのようにねじ込むように耳に入れると逆に音がスカってしまいます。
↑の説明書のイラストように普通に入れてからクッと斜めにするような感じでフィッティングします。
慣れてしまえば問題なく毎回ベストな装着ができると思います。
ノイキャンの効き目にも影響してきますのでフィッティングはしっかりしたいですね。
アプリと操作性について
アプリでは先に紹介したノイキャンや外音取り込み機能のモード選択の他、多数のイコライザー機能やタップ操作の割当ができます。
この価格帯で高級機並かそれ以上の機能がアプリから使えるというのは素晴らしいの一言。
Ankerらしいコストパフォーマンスの良さです。
ただ注意点もあります。
1つはSoundcore Liberty 2では対応していたHearIDには対応していません。
(HearIDは自分の耳の聴こえ方を調べて音を最適化してくれる機能)
おもしろい機能なんですが、Life A2 NCは廉価版という位置づけなので外されているようです。
もう1つはアプリで設定できるタッチ操作が4つまで(左右2つずつ)ということ。
ノイキャンのON/OFF操作が追加されたため(そして外せない操作なため)【音量】・【再生/停止】・【曲送り/戻し】のどれかを諦めなければならなくなりました。
おそらく誤操作を防ぐためにワンタップは入力対象から外されていると思うのですが‥。
無効化するか入力するかも選択肢として残しておいてくれたらより良かったかなと思います。
誤操作が気になる人は無効化してすべての操作をイヤホンから行いたい人はONにするような感じだったらみんながハッピーだったんじゃないかなと。
総評
メイン機能評価
音質 |
|
6.7/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
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8.5/10 |
外音取り込み |
|
8/10 |
装着感 |
|
7.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
アンダー1万円では最強クラスといえるノイキャンと迫力の低音、そして豊富な機能を備えたアプリ。
非常にコストパフォーマンスの高いイヤホンです。
さすがのAnkerといったところ。
デメリットは低遅延モードはないという点。
あとはケースがちょっと傷付きやすそうかなってくらいですかね。
装着感やBluetooth接続の安定性も高く、基本性能は当たり前のように充実しているので誰でも扱いやすく出来上がっています。
安価なノイキャン完全ワイヤレスイヤホンに興味はあるけど‥と二の足を踏んでいた方もAnker製なら安心してトライできるのではないでしょうか。
前作Soundcore Liberty2以上におすすめです!