- 遅延を感じない快適なゲームプレイが可能
- 通常のTWSとしても派手すぎず軽やかなサウンド
- ドングルとBluetoothによる2台同時接続が可能
- ノイズキャンセリング機能は無し
総合評価 |
|
8.5/10 |
---|
TWSコレクターの猫居です。
今回レビューするのはAnkerの完全ワイヤレスイヤホン、Soundcore VR P10。
超低遅延がウリのゲーミングイヤホンです。
通常のTWSについているゲーミングモードではどうしても若干遅延を感じてしまうのでシビアなタイミングを要求されるゲームには使えません。
しかしSoundcore VR P10は遅延30ms(0.03秒)を謳っているので数値通りなら問題なくプレイできるはずです。
また、【Made for Meta】Meta認定デバイスとしてMeta Quest 2で使えるそうです。
僕は持っていないのでそっちの方はわかりませんが‥
PS5とSwitchは持っているのでゲームでの使用感はどうなのか。
音質や使い勝手はどうなのか。
チェックしていきたいと思います。
- Anker Soundcore VR P10の外観チェック
- Anker Soundcore VR P10のスペックと測定結果
- Anker Soundcore VR P10の詳細レビュー
- Anker Soundcore VR P10の使い方
- メリット・デメリットのまとめ
- 総合評価
Anker Soundcore VR P10の外観チェック
イヤホン本体
gif動画で雰囲気をチェック
イヤホンケース
付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用ケーブル
- ドングル
- 説明書類
Anker Soundcore VR P10のスペックと測定結果
Anker Soundcore VR P10とJBL QUANTUM TWSのスペック比較表
Anker Soundcore VR P10 |
JBL QUANTUM TWS |
|
価格 | 14,990円 | 18,000円 |
連続再生時間 | 6時間 24時間(ケース込) |
8時間 24時間(ケース込) |
コーデック | SBC AAC LC3 (ドングル接続時のみ) |
SBC AAC |
防水性能 | IPX4 | IPX4 |
ノイキャン | ✕ | ○ |
2台同時接続 | ○ | ○ |
専用アプリ | ○ | ○ |
低遅延モード (Bluetooth接続時) |
✕ | ○ |
公称遅延値 | 30ms | 50ms |
(価格は2022/12/20のAmazon販売価格を参考)
ゲーミング完全ワイヤレスイヤホン2種の比較表です。
どちらもドングルを利用することで2.4GHzワイヤレス接続が可能。
Soundcore VR P10はコーデックLC3でつながることでさらに低遅延を実現している模様。
コストパフォーマンスとゲーム用途としてはSoundcore VR P10の方が優秀そうです。
一方でJBL QUANTUM TWSはノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能も搭載。
ゲーム以外での通常利用でも一般的な高機能TWSと同等の使用感が得られるでしょう。
追記
QUANTUM TWSとSoundcore VR P10の比較レビューをUPしました。
どちらにするか迷っている方はこちらもチェックしてみてください。
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:64.5mm 横:53.2mm 高さ:28.9mm |
重さ | イヤホン:5.0g ケース:48.6g |
ドングルを収納できるゲーミング仕様でもサイズ・重量共に昨今TWSの標準と同じくらい。
持ち運びに困ることはないでしょう。
遅延測定結果
ドングル接続時の遅延結果
ゲーム時の実感
一般的なTWSのゲーミングモードでは遅延があるのがわかりますが、Soundcore VR P10では遅延が全くわからないレベルでした。
有線と同じ感覚でゲームが楽しめます。
Bluetooth接続時の遅延結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 242ms (SBC) |
381ms (AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
この測定データはBluetooth接続時の遅延結果です。
ドングル使用時とは違いBluetooth接続時は遅延大きめ。
特にiPhoneではかなり遅延します。
Bluetooth接続でゲームをするのは厳しいですね。
ただYoutubeなどアプリ側で遅延補正してくれるものは動画視聴も問題ないでしょう。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
△ | AZLA SednaEarfit Crystal for TWS(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ | Spinfit CP360(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+(M) |
○ |
自分がよく使うTWS用イヤーピースとSONYイヤピ2種の対応表です。
ケース内でちょっと浮いてしまうハイブリッドイヤーピースは△としました。
デフォルトイヤーピースは快適さ重視の付け心地。
しっかりフィットが好みなら個人的にはMagic Ear+が一番しっかりハマりました。
Anker Soundcore VR P10の詳細レビュー
音質評価
ゲーミングイヤホンなので音質的にはどうなのかな?と思っていましたが‥
低音は充分な量感があり、イコライザーのBass Boostでさらに強化することも可能。
中音も厚いです。
高音も結構クセが少なくて素直な鳴り方と感じます。
若干ボーカルのポジションに違和感を感じるところがありますが‥
総合的にはAnkerイヤホンにありがちなど派手な味付けではなく、軽やかなサウンド。
ゲーミングイヤホンですがそこそこ音楽も楽しく聴けると思います。
装着感
装着感も良好です。
カナル型特有の圧迫感を感じにくい軽めな付け心地。
耳疲れしにくいので長時間着用もいけます。
ゲームしたり通話したりという用途を考えるとこれは嬉しいところ。
フィット感が浅いので運動に使うにはちょっと無理かな?
これでワークアウトしようという人はいないと思いますが‥。
普通のTWSとしては使えるので遅刻しそうになって走るときは落とさないように注意したほうが良いです。
マイク性能の評価
ドングル接続時とBluetooth接続時で音声通話の品質が異なります。
まずドングル接続時。
非常にクリアな音声です。
機械を通して喋っている感じがしない自然なボイスでした。
次にBluetooth接続時。
声自体はクリアに聞こえます。
しかし、ややデジタル処理した感のあるボイス。
ドングル接続時に比べると1ランク性能は落ちるように感じました。
Soundcore VR P10を任天堂スイッチで使う
本体下部のUSBポートにドングルを挿した瞬間に接続完了。
遅延を感じること無くスムーズにゲームプレイできました。
なお、Switch本体を立てて使いたい場合はNintendo Switch充電スタンドを使えばサイドのUSBポートからドングルを挿して接続できるようになります。
Soundcore VR P10をPS5で使う
PS5もコントローラーではなく本体にドングルを挿します。
Switch同様に挿した瞬間に接続完了。
遅延も感じず、Tvで聞くより音の臨場感も抜群です。
Soundcore VR P10をスマホで使う
公式ではMeta Quest 2・Switch・PS5への対応が強調されていますが、USB Type-Cポートを備えたスマホとも接続できます。
スマホで遅延を感じずにゲームをしたい人にも有用です。
PC・PS4などでの運用について
USB Type-C以外の接続先にも変換器を使えば普通に使えました。
例えばPS4未対応となっていますが、USB-C-USB-Aコンバーターを使えばいけます。
パススルー充電が可能
ドングルにUSBポートがついているのでドングルでポートを潰してしまう心配がありません。
(充電のみ。データの通信は不可)
JBL QUANTUMには無い、地味だけど便利な機能です。
別売りのSoundcore VR P10 Dongleを追加購入すれば最大4台まで接続可能
付属のドングルと同様のものが別売りで販売されています。
これを追加購入すれば最大4台まで接続可能。
アプリで瞬時に接続先を切り替えることが出来ます。
VR P10で使える専用アプリ【Soundcore】の主な機能
アプリホーム画面
スーパーヒアリング機能
ライトのON/OFF、色の変更
イコライザー機能
操作方法のカスタマイズ機能
Anker Soundcore VR P10の使い方
クリックで詳細表示
ドングルによるペアリング
接続したい機器(Meta Quest 2/PS5/Switch/Androidスマホ等)のUSB Type-Cポートにドングルを挿せば自動的にペアリングが完了します。
Bluetoothペアリング方法
2台同時接続
ドングル接続とBluetooth接続の両方を同時に行うことができます。
(一例)
- ゲームにドングル接続
- スマホにBluetooth接続
この場合ドングルから流れるゲーム音とスマホでの通話音声の両方が再生されます。
イヤホンのリセット方法
ドングルのリセット方法
- ドングルをゲーム機などのUSB Type-Cポートに差し込んだ状態にする
- ドングルのリセットホールをリセットピンで3秒間押す
- ケースを開いた状態で背面のリセットボタンを3秒間押す
- ドングルと再ペアリングされます。
充電方法
付属の充電用ケーブルで充電できます。
ワイヤレス充電には非対応。
操作方法
L側 | R側 | |
1クリック | - | - |
2クリック | 曲送り | 再生/停止 |
長押し(2秒) | 音声アシスタント | 〃 |
専用アプリから操作方法を自由に設定可能です。
デフォルトではほとんど操作が割り振られていません。
曲戻しと音量調整を当てはめてあげると良いと思います。
メリット・デメリットのまとめ
クリックで詳細表示
Anker Soundcore VR P10を選ぶメリット
遅延を感じない快適なゲームプレイが可能
通常の完全ワイヤレスイヤホンにある低遅延モード・ゲーミングモードではどうしても多少遅延を感じてしまいます。
その点、ゲーミングイヤホンを名乗るだけあってSoundcore VR P10はほとんど遅延を感じることがありません。
本格的なゲームプレイがワイヤレスで楽しめます。
通常のTWSとしても派手すぎず軽やかなサウンド
リスニング用のイヤホンとしても悪くありません。
明瞭なサウンドで楽しく音楽が聴けます。
ドングルとBluetoothによる2台同時接続が可能
ドングル接続とBluetooth接続。
2つを同時に接続できるのでマルチポイントのように使えます。
Anker Soundcore VR P10を選ぶデメリット
ノイズキャンセリング機能は無し
ライバルゲーミングTWSのJBL QUANTUM TWSにはノイズキャンセリング機能があるのに対してこちらは無し。
その分、値段が安いので仕方ないといえば仕方ないのですが。
総合評価
メイン機能評価
音質 |
|
7.5/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
- |
外音取り込み |
|
- |
装着感 |
|
8.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
---|---|
携帯性 |
S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
ゲーミングイヤホンとしての性能は申し分なし。
ほぼ認識できないレベルの低遅延で音の臨場感も合格。
ドングルをケースに収納でき、それを刺すだけで瞬時に接続されるので使い勝手も良いです。
デザイン的にはゲーム用途に振り切ったような見た目ですが、リスニング用としても普通にいけます。
(ライトもアプリで消せますし)
ノイズキャンセリングこそありませんがイコライザー機能付きのノーマルなTWSとして通常運用でも活躍するでしょう。
今回は以上です!
また次回のレビューでお会いしましょう。