*2022年 8月14日更新
こんにちは。
いつもイヤホンレビューをご覧いただきありがとうございます。
今回のテーマはたくさんのイヤホンを使ってきたからこそわかる失敗しないイヤホン選び!
価格帯ごとに『これを選べば間違いない』といえる、高音質で高コスパなイヤホンを厳選して紹介します。
きっと満足の行く1品が見つかると思います。
*この記事では有線イヤホンのおすすめを紹介しております。
ワイヤレスイヤホンのおすすめについては以下の記事をご覧ください。
イヤホン選びの基本まとめ
形状の違い
遮音性 | 装着感 | |
カナル型 | ○ | △ |
インナーイヤー型 | △ | ○ |
現在の主流はカナル型。
インナーイヤー型は音漏れしやす他、耳からすぐに落ちてしまう・低音が死にやすいという欠点があります。
ドライバーの違い
低音 | 中高音 | |
ダイナミック型 | ○ | △ |
バランスド・アーマチュア(BA)型 | △ | ○ |
必ずしも↑の表通りというわけではありませんが、ダイナミック型は低音に強くBA型は高音に強いです。
低価格帯では安価なダイナミック型が主流となっています。
BA型は小型で複数ドライバー搭載しやすいという長所も。
ただ注意したいのがドライバーをたくさん積めば良い音になるというわけではありません。
調整がうまくいっていないと音のつながりが不自然になったりとメリットばかりではないのです。
音の傾向を表す用語
意味 | |
ドンシャリ | 低音と高音を強調 |
かまぼこ | 中音を強調 |
フラット | 低音~高音まで均一 |
今あえて有線イヤホンを選ぶメリット
完全ワイヤレスイヤホン全盛の今、あえて有線イヤホンを買うメリットはどこにあるのでしょうか。
一番のメリットはもっとも安価に『感動できる音』に手が届くという点ではないでしょうか。
利便性ではどうしたって完全ワイヤレスには勝てませんが、ワイヤレスでは表現しにくい高音域の明瞭感なども有線イヤホンなら比較的安価なものでも楽しめます。
2021年11月に発売されたfinalの完全ワイヤレスイヤホンZE3000(1万5000円超)は有線イヤホンのE3000(4000円弱)を超える音を目標に造ったと開発者インタビューで語られています。
ZE3000は先日レビューした通り素晴らしい音のイヤホンでしたが、それくらいの音が有線なら3000円台でゲットできてしまうというコスパの良さがあるのです。
(https://www.goodgoodlife.jp/entry/ZE3000)
音質以外の理由で有線イヤホンをお探しの方にもぜひお試しいただきたいです。
1万円以下でおすすめのイヤホンランキング:ベスト5
一昔前は2000円~3000円クラスのイヤホンが激戦区でしたが、高音質ブームが到来。
最近では少し値段はするけど本格的な音質が楽しめる、3000円~5000円台が人気になっていているようです。
そんな激戦区である5000円前後を中心にこれは凄い!と思った高音質イヤホンを5つ(6つ)紹介します。
特に1位~3位のイヤホンは3000円台ですが本当にすごいです、数万円レベルのイヤフォンに負けない素晴らしいパフォーマンス!
【1位】コスパNo1!茶楽音人:Co-Donguri
- ダイナミック型
- ハイレゾ対応
新製品が出るとわざわざ海外から日本に買いに来るファンが大勢いるほどマニア受けの良い国内メーカー『音茶楽』(おちゃらく)。
そんな音茶楽の独自技術を詰め込んだブランドが『茶楽音人』(さらうんど)です。
絶大な人気を誇った茶楽音人のCodonguri-雫を更に進化させたもの。
基本部分はほぼ変わらず値段を下げてさらにコスパUP。
さらにイヤーピースにFinal Eタイプを付属。
(買うと1000円弱します)
これにより低音の質が強化されました。
まず、このイヤホンの特徴はなんといっても中高音の艶感!
非常に綺麗にボーカルが際立つイヤホンです。
低音の量は並ですが、引き締まった低音でアタック効いて躍動感が素晴らしい。
全体的なバランスが秀逸で、聴いていて本当に楽しくなります。
どんぐりを思わせるイヤホンの造りも非常に良く出来ています。
イヤホンのL側に突起があり、目視せずとも触るだけで左右が判断可能。
手触り感抜群のコード。
ノーマルなコードはすぐに絡まったりするものですが、スベスベしていてスッと取り出し可能。
音良し・使い勝手良しのCo-Donguri。
作品としてのこだわりを感じる名イヤホンです。
値段を考えたら嘘でしょ?と思うような凄い出来だと思います。
是非試してみてください!
(イヤホンケースは付属していません)
【2位】上品で上質な音!Final E2000・E3000
(左:E2000・右:E3000)
- ダイナミック型
- ハイレゾ対応
大人が使えるシックなデザインが特徴のFinal・Eシリーズ。
イヤホンファンの間ではアンダー5000円イヤホンでもっとも有名な銘機です。
ある程度自分の好きな音の傾向を把握している方やイヤホン慣れしている方にはこちらのほうがおすすめです。
E2000・E3000どちらも刺さることのない滑らかな音と解像度の高い澄んだ高音が魅力。
特にバランスの取れたサウンド造り・音の滑らかさという点で同価格帯の他のイヤホンとは一線を画すものがあり、聴き疲れしない上質な音を出します。
僕自身もそうですが、何万円もするイヤホンを持っていてもこのE2000・E3000にはコレにしかない良さがありサブ機として所持している方が多くいるほどファンの多いイヤホンです。
どちらのイヤホンも素晴らしいのですが、この2つには明確に音の傾向に違いがあります。
E2000のほうは低音がそこそこあり、ボーカルも近くてどんな曲もある程度万能にこなす扱いやすいイヤホンです。
一方、E3000はホールで聴いているような音作りを目指して作られたイヤホン。
フラット傾向な音で繊細な音を楽しめますが、低音好きには大人しくて地味にうつることでしょう。
自分の音の好みをしっかり把握できている上級者向けといった印象。
デザインコンセプトとマッチした大人向けで上質な音のE2000・E3000。
1万円以下でこういった音作りのイヤホンはあまり、というか無いので非常に価値のあるオススメの一品です。
(ポーチの他イヤーフック・イヤーピース5サイズが付属と豪華。E2000・E3000ともに共通)
*追記
最近ではASMRに特化したE500も話題。
僅か2000円ながらボーカルが耳元で囁いているかのような生々しさで一世を風靡。
空間イメージや方向性も把握しやすいのでFPSやVRをプレイする方にもオススメです。
個人的には音の指向性が特殊なので普段使っているイヤホンと聴き比べすると違いが鮮明に出て面白いと感じます。
そういった楽しみ方にも向いています。
【3位】重低音No1!SONY:MDR-XB75
*2022年1月現在、Amazonや楽天では品薄のためか非常に値上がりしてしまっています。
ヨドバシでは7700円で売っているのでそちらで購入することをおすすめします。
→https://www.yodobashi.com/product/100000001003630913/
- ダイナミック型
1万円以内でもっとも低音が楽しめるイヤホンといえばSONYのEXTRA BASSシリーズ・XB75で間違いないでしょう。
同価格帯のオーディオテクニカのSOLID BASSシリーズなんかは重低音を謳っている割にそれほど低音が大した事ないものですが、こちらは本物。
重低音が凄まじく、ライブやクラブで音楽を楽しんでいるかのような迫力を味わえます。
EXTRA BASSシリーズには最上位モデルのXB90が存在しますが、低音の迫力は後発であるXB70のほうが上です。
ベースブースターと呼ばれる独特の形状。
5000円程で迫力の低音が手に入るというのは本当に素晴らしいことです。
メインで別のイヤホンを使っている方の重低音用サブ機としても大アリ!
低音最重視で1万円以内のイヤホンをお探し方はシリーズ最高の低音とコスパを誇るXB75を選べば間違いないでしょう。
【4位】複数ドライバー使い!ZERO AUDIO:DUOZA
- デュアルダイナミック型
- ハイレゾ対応
出すイヤホンがどれも高コスパ品ばかりのヒットメーカーZERO AUDIO産。
ドライバーの数は多ければ多いほどいいってものでもなく、バランスが命です。
ZERO AUDIOのデュアルドライバーはそのバランス感覚が秀逸。
見事なバランスにより2つのドライバーのパワーを余すこと無く発揮。
低音から中高音まで無理なくカバーしていて、音量を絞っても細かい楽器の音までしっかり聞こえてきます。
弱ドンシャリで音場も広く、かなりの万能選手です。
左右色違いのカッコイイデザイン。
これがオシャレなだけでなく、イヤホンの左右を一瞬で見分けられる実用性も◎。
実際に使ってみるとたいしたことないようで結構便利なものです。
インナーイヤー型ヘッドホン(1万~3万の部門)でVGP2016を受賞。
上位の価格で賞を取っているイヤホンですが、実売価格は1万円を切っていてお買い得です。(2019年10月現在8000円弱)
他の紹介イヤホンが軒並み5000円前後なのでコスパを考慮して順位はこの位置にしましたが、実力は間違いありません。
素晴らしい逸品!
DUOZAはソフトケースが付属します。
【5位】遮音性重視ならコレ!SHURE:SE112
- ダイナミック型
SHUREのイヤホンといえば遮音性の高さが有名です。
そんな遮音性に優れたSHUREホンのエントリーモデルがこのSE112。
1万円以下で買える物の中では断トツの遮音性。
さらに中低音が心地良く響き、遮音性の高さ故外音を気にせず音楽に集中できるため、上位機に当たるSE215と並んで超人気作です。
満員電車などでのハード使用にも負けない極太コード。
ただ取り回しはあんまり良くないです。
電車での使用はもちろん、音楽への没入感・遮音性を重視する方におすすめです。
定番の人気イヤホンです!
SE112のイヤホンケース。結構小さくて収まりが悪いです。パンパンになります。
2万円以下でおすすめのイヤホンランキング:ベスト5
【1位】永く使える相棒候補No1!RHA:MA750
- ダイナミック型
英国ブランドRHAの代表作MA750。
ハンドメイドでひとつずつ作られたハウジング等、こだわりをもって作られたイヤホン。
堅牢な作り+保証期間3年で永く使えるイヤホンとして有名です。
さらに音質・装着感・遮音性、全てが高次元でまとまった奇跡の逸品。
深みのある低音にキレのある中高音。
全ての音を満遍なくクリアに鳴らし、どんな音楽もこなします。
断線の心配もほぼ無く、タッチノイズも無いので本当にストレス無く音楽を楽しめます。
2万円以内でオールラウンドに全てを1つでこなす物をお求めならMA750で決まりです。
【2位】ロック好きなら無理をしてでもGETしたい!Sennheiser:IE60
- ダイナミック型
ヘッドホン界では絶対的存在であるドイツの老舗ブランド、Sennheiser産。
日本人好みのドンシャリ傾向なノリの良い音を鳴らし、2万円以下ながら『ロックを聴く最適解のイヤホン』とする方も多い中毒性抜群の名機です。
もちろんロック以外のどんなジャンルも楽しめる万能選手で、Sennheiser特有の聴き疲れしない上質な音もポイント。
2万円以下で遮音性や耐久性も含めた総合力No1はMA750ですが、音楽を聴くこと1点に関してはIE60が万能度No1と言えるでしょう。
兄弟機のIE80も素晴らしい名機で、全てにおいてIE60を一回り上回る名品。
コスパ重視ならIE60を、お金に余裕が有る方や音楽が好きでたまらない方は是非IE80を試してみてください。
【3位】音場の広さが秀逸!AKG:N20
- ダイナミック型
オーストリア・ウィーンの老舗ブランドAKG産。
いわゆるドンシャリホンなN20ですが、ヘッドホン感覚で楽しめる音場の広さと質感の良い低音は音楽のみならず映画やゲームにも最適。
ヘッドホン感覚で使えるイヤホンといえば名機EX1000やFX1100が有名です。
いずれも3万オーバーの高級品ですが、1万円で買える物がこれだけの音場の広さと音の抜けの良さを実現しているのは驚きです。
正直AKGがあまり好きではない僕でもこれはスゴイと思いました。
発売からまだ1年しか経っていない比較的新しい商品なので、今後さらに注目を集めるのではないかと思っています。
*2018年5月 追記
2017年のいつ頃からか忘れましたが、もう半年くらいずっとセール価格で1万円を大きく割っています。笑
このままこの値段で固定されるのかわかりませんが、お買い得だと思います!
追々記
N20のワイヤレスタイプ、N200が登場しました。
N20との比較記事は下記より
→AKGのN200 WIRELESSを有線のN20と比較しながらレビューします!
【4位】女性ボーカルやアニソンが輝く!ZERO AUDIO:カルボ ドッピオ
- デュアルBA型
- ハイレゾ対応
コスパの良い良質なイヤホンを次から次へと世に送り出すzero audio製のDOPPIO。
インナーイヤー型ヘッドホン(1万円以上3万円未満の部門)VGP2014年・2015年・2016年の3年連続受賞作品。
デュアルBA機という高級機仕様ながら、1万円を若干超える程度の低価格で買えるコスパの良さが特徴です。
音の傾向はかまぼこ型で、BA特有の伸びのある高音域をより明瞭かつ繊細にした感じ。
女性ボーカルが映える綺麗でクリアな音+そのノリの良い音からアニソンなどを好む人には特に注目の一品です。
【5位】遮音性No1!SHURE:SE215
- ダイナミック型
SE112の上位モデルSE215。
90%の騒音をカットするこのSE215は「音の鳴る耳栓」なんて言う表現がよく似合う素晴らしい遮音性を誇ります。
音の傾向はSE112に低音の深みとボーカルの表現力を加えた感じですね。
高遮音の中で鳴る低音はかなり厚みを感じるので低音好きな方や、電車やバスでもEDMやHIPHOPを低音を効かせて聴きたい(けど周りの目が気になる)という方にもおすすめです。
2万円以下で買える遮音性重視イヤホンの決定版。
あとがき
長くなってしまいましたが、数多くあるイヤホンの中から本当におすすめのものだけを厳選して紹介しました。
今後新発売されるイヤホンで素晴らしいものがあれば追記修正して紹介していきたいと思います。