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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Timekettle W4 Pro レビュー|AI翻訳イヤホンを試してみた感想

Author:猫居こうた

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Timekettle W4 Pro

あけましておめでとうございます、猫居です。

今回レビューするのはTimekettleのAI翻訳イヤホン、W4 Pro。

普段は完全ワイヤレスイヤホンをメインに取り上げていますが、今回Timekettleさんからレビュー依頼を頂いて単純に『面白そう!』と思ったのでお引き受けしてみました。

W4 Proはイヤホンを装着するだけで言葉の通じない相手とも母国語で意思疎通が取れる…つまりは『ほんやくコンニャク』的なことが出来るという夢のようなガジェットだとのこと。

詳しい説明は公式サイトに譲るとして、ここでは実際に使ってみて感じた良い点・悪い点など諸々感想を綴っていきます。

*W4 Proは2025年1月16日午後10時までクラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売受付中だそうです

【レビュー】翻訳イヤホンTimekettle W4 Pro

まずは使い方をチェック

開封

Timekettle W4 Pro 外箱

外箱を開けるとさっそく中身がお目見えします。

付属品はクイックスタートガイドと充電用USBケーブル。

Timekettle W4 Pro 付属品

 

イヤホンケースはかなりでかいです。

アルミの堅牢なボディ。

裏面にリセット/ペアリングボタン。

 

マグネットでついていて、パカッと半分に割れるように開きます。

 

イヤホンもかなり大きめです。

 

イヤホンの操作方法

イヤホンの装着方法

専用アプリをインストール

Timekettle W4 Pro アプリホーム画面アプリホーム画面

中身をチェックしたら次にアプリをインストールします。

アプリを使って様々な翻訳機能を使うのでアプリは必須となります。

 

アプリを起動するとペアリング案内があるので、指示にしたがってペアリングしましょう。

Bluetooth接続時の注意点

結構な確率でアプリに片方しか認識されない現象が起きます。

実際にはスマホとは両方接続できていて、音も両方のイヤホンからちゃんと出るのですが、アプリが認識してくれないと下の画像のように一部の機能が使えません。

対処法は接続できていない方だけ一度ケースに戻して蓋を閉じ、再度取り出すという方法。

二度手間な感じはありますが、自分の場合は今のところこれで100%両方認識されています。

両方のイヤホンをケースに戻してまた出してって感じでやると延々と左右のどちらかしか繋がらないことになるのでご注意を。

W4 Proで使える機能について

次にW4 Proで使える機能をそれぞれチェックしていきます。

40ヵ国語・93のアクセントに対応しているW4 Proですが、様々なシチュエーションで使えるようにいくつかのモードが用意されている感じです。

なお、通話通訳機能は毎月300分まで無料でそれ以上は追加料金が必要となります。(毎月1日にリセット/500分-Fishコイン×5枚-1,500円)

(当初は音声動画翻訳機能も時間制限があったようですが、見直されてこちらの機能は永久無料で使えるようになったそうです)

オフライン翻訳機能

パッケージをダウンロードすることでネット環境がないところでも『二人での会話』・『傍聴通訳』機能を使えるようになります。

ただし2パッケージのみ無料でそれ以上使いたい場合は有料となるようです。(1パッケージあたり1,500円)

 

アプリ下部、【自分】→【クーポン】と選択していくと配布されている2枚の無料クーポンが確認できます。

実際に購入画面に進むとクーポンが適応されて支払いは0となりました。

日本人なら基本は『英語↔日本語』でOKだと思いますが、『中国語↔日本語』も需要ありそうですね。

2人での会話機能

イヤホンを2人で分け合って片方ずつ装着し会話をすることでスムーズな意思疎通が可能となる、本作のメイン機能ですね。

実際に使ってみると下の画像のようにログも残してくれます。

ちょっと変な箇所もありますが、W4 Proのリアルな翻訳画面ということで。

何度か試してみた感じ、やや直訳的な訳し方ではあるものの普通に意味の通る翻訳をしてくれる印象です。

ただ、直訳的な故にスラングには非常に弱いのでそこの辺は配慮して喋ってもらうと良いです。

また、文脈を理解して柔軟に訳してくれるわけではないので、なるべくセンテンスが細切れにならないように注意すると上手く訳してくれると思います。

翻訳にかかる時間は短文でオンラインモードでは約3秒、オフラインモードでは約1秒ちょいとオフラインの方がはやいかな?という感じ。

通話通訳機能

LINEやWhatsApp、ZOOMといったアプリで通話する際に翻訳してくれる機能。

実際にLINE通話で使えることを確認しました。

この画面だと自分にだけ翻訳内容がわかるかのように見えますが、実際には相手にも翻訳音声が流れるので双方向の理解が可能です。

また、『日本語↔日本語』という一見意味なさそうな組み合わせにしてみても文字起こしとして使えるんじゃないかなぁと思ったりしました。

傍聴通訳機能

スマホのマイクを通して相手の声を通訳させたり、逆に自分の声を通訳させてスマホのマイクから音声として流したりすることができる機能。

1対多で複数人に翻訳した内容を聞いて欲しいときに便利です。

聞き取りに関しては結構はっきり喋ってもらう必要がある感じでした。

講演のようなマイクを使って喋ってくれている場合は問題なさそう。

あとは知らない人に道を聞かれた時などイヤホンを片方貸し出すのが躊躇われるような場合にもいいですね。

高価なイヤホンなので関係性のまったくない人にホイっと渡すにはやや不安がありますから。

アプリの画面

音声動画通訳機能

YoutubeやNetflixといった音声動画を通訳してくれる機能。

これが結構すごかったです。

下の画像はつい先日のBBCニュースですが、普通に内容が読める形で翻訳してくれています。

ニュースや講演、ドキュメンタリーなどの内容を知りたいときに重宝すると思います。

逆に、先ほども触れたようにスラングには弱いのと、造語も基本的にはNGなのでドラマとか映画、特にファンタジーものとは相性が悪い感じでした。

翻訳の精度のついて

各機能に関する記述で触れたようにかなり直訳的な通訳となります。

そのためある程度は自分で意訳して聞く必要はあるかなと感じました。しかし、それでも十分に会話の大筋は理解できることが多く、かなり役に立つ印象です。

一瞬間を置いてすぐ翻訳してくれるので、通訳がまごついて会話がスムーズにいかないなんて心配もありませんでした。

  • スラングに弱いのでスラングの使用は避ける
  • 言いたいことは文を分けずに1文完結でしっかり喋る
  • 逆に違う話に移行する際は1拍置く

この辺を意識するとより制度の高い翻訳をしてくれるかなと。

装着感について

かなり大きめなイヤホンなので装着感は大丈夫かな?と思いましたが、意外と安定感のある着け心地でした。

耳に着けている存在感こそ大きめですが、窮屈な感じもせず普通に着けていられます。

ただ、長時間着用しているとさすがに耳が挟まれる部分が痛くなってきますかね。

その他諸々

通話品質について

普通の通話用ヘッドセットとして使った場合のマイク性能について。

クリアで明瞭な音声でした。

ただしENCは搭載していないようなので騒がしい場所での通話は避けたほうが良いかもしれません。

音楽視聴用として

音声の聞こえやすさに特化している印象で、音楽用としてはあまり適していません。

低音があまり出ませんし、高音の刺さりもかなり強め。

音量を下げてBGM的に音楽を聴くくらいならアリかなという印象。

レビュー時にとったデータ

対応コーデック

SBC/AAC

Bluetoothの遅延

100ms=0.01秒

翻訳にかかる時間

オンラインモード時

サイズ・重量

総評

正直おもちゃみたいな翻訳イヤホンだったらどうしようかと思っていたんですが、思ったよりしっかり翻訳してくれて驚きました。

直訳的な訳し方なので意訳が必要ですし、避けたほうが良い言葉・喋り方もあったりして正確に訳してもらうために多少の努力は必要なんですが、あるとないとでは大きな違いがあるのは間違いないです。

一方で、無料分が毎月300分でそれ以上は追加料金がかかるというのは結構気になるところ。

通訳中利用可能時間がカウントダウンされていくさまはなんだか焦らされますし、残り時間が少なくなったらちょっとしたことで気軽に使うのを躊躇う場合も出てきそうです。

また、アプリとの接続認識に少しクセがあるので、予め余裕を持って使える準備をしておいたほうが良いと思います。

2025年1月16日午後10時まで、最大17%OFFの特典付きでクラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売受付中!ということだそうですので気になる方はチェックしてみてください。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。