こんにちは、猫居(@KotaNekoi222)です。
今回レビューするのはTRI Audioの『TRI-i4』です。
定価は7500円でKNOWLES製のバランスド・アーマチュア1基+ダイナミックドライバー1基の構成です。
流行りの中華多ドライヤホンが闊歩する価格帯で差別化を図った構成・音作りがされていると思いますが、巷の評判は非常に良いイヤホンですね。
まず見た目のデザインの良さが目を引きますが、実物を手にとって見ると写真通りのクオリティでとても7500円とは思えない出来でした。
音作りのほうはどうなのか、チェックしていきましょう。
TRI-i4 詳細レビュー
外観・付属品チェック
音質評価
【中音】
TRI-i4のもっとも特徴的なところはボーカルが非常によく映える聴かせ方をするところでしょう。
かといって無理に強調した中域になっているわけでもなく、広がりのある自然な仕上がりです。
特に中域の高いところ、女性ボーカルなどは中々の艶感で聴き応え抜群。
ボーカルのポジションも近めなのでポップスなどを聴くには最適です。
【高音】
高域も刺激の少ない滑らかな音の出。
充分な量感があり、細やかで繊細な響きもしっかり表現します。
KNOWLES製BAを使っているだけあって高音の鳴りは非常に上質なものですね。
一方でここで伸びてほしい!というところでやや伸び切らない印象もありますが、総合的には心地良い高音で高評価です。
【低音】
低域は控えめで中高音が前に出ている分、やや後ろ目の印象。
この手のイヤホンでありがちな全体が貧相になってしまう低音ではなく、かといってボーカルを邪魔するほどの量感があるわけでもなく。
必要最低限に全体を支える程度の低音といった感じです。
マイルドで輪郭はやや曖昧な感じですが、ボーカルを聴かせるイヤホンとしては充分な存在感と質感を持っていると思います。
装着感や付属ケーブルについて
アルミのイヤホンでそれなりの重さがありますが、耳へのフィット感がよくイヤホン疲れはほとんど起きません。
それにしてもこのイヤホンはデザインと造りの良さが本当に秀逸ですね。
付属ケーブルについても柔らかく取り回しが良いためリケーブルせずとも充分に使えます。
もちろん音質的な変化を求めてリケーブルするのもありですが、この価格帯なので初期セットで充分に聴ける・使えるというのは非常に意味のあることです。
総評
TRI-i4はボーカルにフォーカスした音創りをしているのがよくわかる、きちんと考えられたイヤホンだなと感じます。
クールな空気感を漂わせながらも非常に柔らかい中高音を心地良く聴けるようになっていて、モニター系の単調な音ともまるで違います。
ビルドクオリティも高く、アンダー1万円イヤホンとしては有力な選択肢となりそうです。
ボーカルメインで聴きたい方のコスパイヤホンとしてはもちろん、多ドライヤホンに疲れたという方にも非常にオススメの一品です。
ぜひお試しあれ!