完全ワイヤレスイヤホンコレクターの猫居です。
今回レビューするのはTaoTronicsの新TWS、SoundLiberty S10 Proです。
近未来っぽい個性的なデザインが目を引きます。
自動脱着検知やボイスコントロール機能を搭載するなど機能面も未来感ある仕様になっています。
あとは完全ワイヤレスイヤホンでは貴重なインナーイヤータイプというのも特徴の1つですね。
音質、機能面を含む操作性、装着感など詳しくチェックしていきます。
TaoTronics SoundLiberty S10 Proの詳細レビュー
外観・付属品チェック
簡素なパッケージが多いTaoTronicsの製品としてはシンプルながらちょっと特別感のある外箱。
同梱物。
充電用USB Type-Cケーブル・クイックスタートガイド・日本語付きの説明書。
S10 ProはTT-BH080という型番みたいですね。
イヤホンケースは薄くて非常にコンパクト。
手触りもよく安っぽく見えません。
イヤホンは特徴的なカラーが目を引きます。
スペックチェック
SoundLiberty S10 Pro | |
ドライバー | ダイナミック(12mm) |
連続再生時間 | 4時間(ケース込み20時間) |
対応コーデック | SBC・AAC・apt-X |
防水性能 | IPX7 |
USB | Type-C |
付加機能 |
ボイスコントロール タッチセンサー(スワイプ機能) 自動脱着検知 |
機能評価
操作感度良く機能が便利さにしっかり繋がっている
・自動脱着検知
イヤホンを外すと音楽が停止し、イヤホンをつけなおせば音楽の再生が始まります。
再生/停止の操作がイヤホン2回タップになっているので外すときにタッチパッドに触れて誤操作になるトラブルも無し。
快適に使えます。
・タッチパッドのタップ&スワイプ操作
イヤホンを上下にスワイプすることで音量操作(R側)と曲送り・戻り(L側)の操作が可能になっています。
左右どちらのイヤホンをダブルタップしても再生/停止となります。
従来の完全ワイヤレスイヤホンでは三回タップや長押しでこれらの操作を補ってきました。
長押しはスムーズさに欠け、タップ数が増えるほど誤操作も増えるというデメリットがありました。
さらにどの操作が割り振られているのか覚えるのも一苦労でした。
(操作が覚えられないのはたくさんイヤホンを持っている自分みたいな人だけの悩みかもしれませんが‥笑)
その点、スワイプ+タップの割り振りは非常に扱いやすく感じました。
上スワイプで音量アップ・曲送り、下スワイプで音量ダウン・曲戻しというのは直感的に覚えられますし感度も良くて実用的に使えます。
・ボイスコントロール機能
『OK、Google』的な要領で『Hey、TT』と呼ぶことでボイスコントロールを開始します。
一度機能を呼び出せば後は『プレイミュージック』のように単発の言葉をいうだけで機能します。
- 再生『プレイミュージック』
- 一時停止『ポーズミュージック』
- 音量操作『ボリュームアップ/ダウン』
- 次の曲『ネクストトラック』
- 前の曲『プレビアストラック』
その他、電話の応答も可能です。
結構ぼそっと喋るだけでも声を拾ってくれて操作ができます。
外でボイスコントロールするのは個人的にはちょっと気が引けちゃいますが思ったよりちゃんと機能してて驚きました。
装着感評価
インナーイヤー型なのに外れそうになる不安感を感じないフィット性
インナーイヤー型といえば軽い装着感の反面外れやすくフィット感が浅いのが特徴ですが、S10 Proは軽さとフィット性を両立したかなり快適な付け心地です。
フィット性の問題から低音が死にやすい問題も無く、外れてしまいそうに感じることもありません。
カナル型のような圧迫感も無いのでカナル型が苦手な人もいけると思います。
イヤホン自体は結構大きいというか長さのあるものですが、かなり軽いのでつけていて疲れることもありませんでした。
音質評価
濃厚な中低音が魅力
スマートなデザインとインナーイヤータイプ(=さっぱりした音)から想像する音とはだいぶイメージが違いました。
非常に中低音に量感があってウォーム系の濃い音を鳴らします。
ボーカルは聴きごたえがあり低音も非常に熱量を感じます。
音場も比較的ひろめ。
一方、高域はやや控えめで全体的な解像度はあまり高くはないです。
注意点は低音が引っ込みがちなインナーイヤーイヤホンなのにかなり強めの低音を鳴らすのでフィッティングを誤るとすごくボケボケした音になること。
耳に軽く添えるようにつけるだけで充分なようです。
総評
スタイリッシュなデザインと操作性が特徴的なイヤホン。
特に操作面はスワイプや自動脱着検知機能のおかげでとても快適です。
インナーイヤー型の軽い付け心地を維持しつつフィット性も得た装着感も素晴らしく、毎日使うイヤホンとしてはかなり使い勝手の良い物に仕上がっています。
インナーイヤーなのにらしからぬ熱量を持った音も特徴的ですが、それ以上に使い勝手の良さに目がいきます。
ノイキャンなどの流行りの機能とは別の方向に機能性を伸ばした面白い存在だと思います。