猫居のイヤホン (旧:僕は猫だった)

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Shokz OpenFit 2 レビュー|前作OpenFitと使い比べて違いをチェック【オープンイヤー型イヤホン】

Author:猫居こうた

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Shokz OpenFit 2 vs OpenFit

  Shokz OpenFit 2
発売日 2025年1月16日
価格
(発売時)
25,880円
連続再生時間
(単体/ケース込)
11時間/48時間
コーデック 非公開
ドライバー デュアルドライバー
( 17.3mm相当低周波ユニット+高周波ユニット)
防水性能 IP55
Bluetooth Ver. 5.4
機能 マルチポイント・イコライザー・専用アプリ・急速充電(10分→2時間)
資料 公式サイト/説明書
  • デュアルドライバー採用で音質大幅UP
  • 物理ボタン採用で操作性も大幅に向上
  • 前作の柔らかい着け心地にフィット感をプラス
  • イヤホンケースは傷がつきやすそう
  • 低遅延モードがないのでゲームで使うには向かない
総合評価
 
9/10

こんにちは、猫居です。

趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。

今回レビューするのはShokzのオープンイヤー型イヤホン、OpenFit 2。

Shokzといえば骨伝導イヤホンで有名なメーカーですね。最近流行りの『ながら聴き』で先駆けてヒットしていたShokzですが、オープンイヤー型ではどうなのか。

新作のOpenFit 2を前作OpenFitと使い比べて違いをチェックしてみました。

今回も先に結論部分からご紹介します。

OpenFit 2とOpenFitの主な違い

大きな違い 音質の大幅UP(デュアルドライバー)
操作性UP(物理ボタンの採用)
中程度の違い フィット感のUP
細かい変化 連続再生時間UP(7時間→11時間)

見た目にはそれほど変わりのない新作ですが、音質・使い勝手の両面で大きく進化しています。

前作は中音にボリュームにある音でしたが、今作では低音の量感多めの弱ドンシャリに変化。デュアルドライバーになったことで低音の質感が大幅にUPしています。前作ではやや緩めだった低音が輪郭をしっかり捉えられるようになっており、深度も増してズシンと重みを感じるものに。高音域も明瞭感が増して綺麗に鳴るようになっていますし、音は相当良くなったと思います。
さらに物理ボタンを採用したことで誤操作が減ってシンプルに使いやすくなりました。連続再生時間やフィット感もUPし、使い勝手の良さも大きく向上。

派手な新機能(例えば3Dオーディオだとか)は無いものの、オープンイヤー型イヤホンに求められる基本的な部分がぐっと進化したことで魅力的なイヤホンになったと感じます。

このブログでは最近は比較的安価なオープンイヤー型イヤホンを多くレビューしてきましたが、OpenFit 2は2万円以下のものとは一線を画すさすがの出来栄え。

快適な“ながら聴き”を望む方にとって、多少予算を多く出しても充分元が取れる仕上がりだと思います。

ただし、低遅延モードはないのでそこそこ遅延はあります。ゲームなどのお供には向かない点には注意です。

OpenFitからの買い替えについて

音質・使い勝手が大きく向上しているので買い替えの満足度も高いと思います。ただ、音の傾向が変わっており、前作で特徴的だったよく主張するボーカルは今作では少し凹んで半歩下がったくらいの位置で鳴る印象。前作の音が好きだったという方は試聴してからのほうが無難かもしれません。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

Shokz OpenFit 2 外観・付属品チェック

イヤホン本体

デザインは前作とほぼ同じです。

フックの部分の形状が少し変わっていてこれが装着感にも変化をもたらしています。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

イヤホンケース

イヤーフック付きのオープンイヤー型イヤホンなのでどうしてもケースサイズは大きめとなります。

前作と比べると厚みが若干減っており、ポケットなどに多少入れやすくなりました。

ちょっと傷がつきやすそうなのが気になりますかね。

 

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

外箱・付属品

Shokz OpenFit 2 外箱・付属品

付属品リスト

  • 充電用 USB Type-C ケーブル
  • 説明書類

重さ・サイズの比較

Shokz OpenFit 2 重さ・サイズ

ケースサイズ 縦:67.5mm
横:67.5mm
高さ:26.6mm
三辺合計:161.6mm
重さ イヤホン:9.4g
ケース:51.6g

オープンイヤー型イヤホンのケースとしては結構コンパクトな部類に入ります。

イヤホンは前作が8.4gだったので1gほど重くなっています。

逆にケースは58.4gが51.6gになって軽量化。

(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)

遅延測定結果

Shokz OpenFit 2 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 264ms(SBC)
316ms(AAC)
316ms(AAC)
低遅延時 - -

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

低遅延モードはありません。

0.25~0.3秒ほど遅延があり、ゲームに使うのは厳しい数値です。

動画視聴に関してはYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。

なお、前作はAAC接続で遅延325msだったので遅延の差は誤差の範囲といえます。

音漏れ測定結果

物音1つしない静かな部屋で計測器とパーソナルスペース(45cm)分の距離を開けて、イヤホンを装着。

音量何%まで計器が反応しない(音漏れが全く無い)のかチェックしました。

計測器が反応するかどうかで音漏れをチェック

結果、音量36%から音漏れが発生。

このイヤホンでは音量40~43%くらいでリスニングに充分な音量だと思いますので、若干抑え気味にするくらいで音漏れを防げそうです。

静かな環境でも全く音漏れしたくない場合には音量33%以下に抑えると良いと思います。

Shokz OpenFit 2とOpen Fitの比較レビュー

音質評価

低音の量感多めの弱ドンシャリ。

前作が中音のボリューム多めのサウンドだったので音の傾向は結構変わっています。

解像度が明らかに上がっているように思いますが、聴き比べて1番違いを感じるのは低音の質感ですね。

前作はオープンイヤー型としては最低限の量感を確保できてはいるもののちょっとぼんやりした印象のある低音でしたが、OpenFit 2の低音はかなりパワフルに鳴ります。単純に量が増しただけでなく、輪郭をしっかり捉えられるようになり、重さを感じることができるようになりました。

ドンシャリなので中音域は少し凹む印象で、ここにボリュームのあった前作のほうがボーカルは若干前で主張するように思います。

高音は前作より明瞭で響きが良くなっており、こちらもレベルアップ。

総合的に見て音質面はかなりのレベルアップをしていると感じました。

ただ、前作の音が好きだった方は音の傾向が随分違うので注意です。

アプリのイコライザー設定画面

カスタムEQ

装着感評価

イヤーフックの形状がちょっと違います

装着感の柔らかさという意味ではOpenFit 2もOpenFitも正直大差はないかなという印象。

オープンイヤー型イヤホンの中でもTOPクラスに快適な着け心地です。

OpenFitの方が軽い分だけ着けた瞬間はOpenFitの方が着け心地良いかな?と思ったんですけど、OpenFit 2の方がスイートスポットにしっかりフィットしてブレないんですよね。

イヤーフックの形状の違いのためか、OpenFitは耳たぶに張り付くような感じでちょっと浮く感覚があります。

それがOpenFit 2は耳の付け根を軸にピタッと付いている感じなのでブレないし浮いている感覚がありません。

とても安定した装着感で、この点で前作より優秀だなと感じました。

マイク性能・通話品質

マイク性能はOpenFit 2とOpenFitで大きな違いは感じませんでした。

どちらもとてもクリアな音声です。

風切音の処理もうまく、ほとんど声が乱れませんでした。

周囲のノイズも的確にカットしてくれ、処理中に声が乱れることもなく快適な通話が可能です。

操作方法と操作性評価

デフォルトの操作方法
シングルクリック以外はカスタマイズ可能です

タッチセンサー式の操作方法から物理ボタン+タッチセンサー式という2段構えの操作方法になり、操作性が大きく向上しています。

物理ボタンなのでタッチミスの心配なく確実な操作が可能。

また、オープンイヤー型のタッチセンサーはタップしたときに耳たぶが揺れてイヤホンがバウンドするのが地味に不快なんですが、物理ボタンではそういったこともありません。

OpenFit 2のタッチセンサーによる操作は音声アシスタントのONかOFFしかないので、基本的な操作は物理ボタンで全て賄えます。

タッチセンサーの操作割り当て画面

専用アプリ【SHOKZ】の主な機能

主な機能一覧

  • イコライザー
  • 操作方法のカスタマイズ
  • マルチポイント
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

設定画面

使って気付いた注意点まとめ

アプリ内のメディア再生コントロール機能が使えない

自分のスマホでは下の画像のようにナビゲーションバーに被って使えませんでした。

特に使わない機能なので困るわけじゃないんですが、なんかモヤモヤするので修正してほしいです 笑
(メーカーさんに伝えたところ問題の確認と修正を行ってくれるとのことでした)

ちなみにOpenFitの方はちゃんと押せます。

マルチポイントの挙動について

マルチポイントの挙動について。

Shokz OpenFit 2のマルチポイントは割り込み再生不可でした。

まとめ

OpenFit 2とOpenFitの主な違い

  OpenFit 2 OpenFit
発売時の価格 25,880円 24,880円
連続再生時間 11時間/44時間 7時間/28時間
操作性

物理ボタン式

ミスのない快適な操作

タッチセンサー式
装着感 軽い着け心地
フィット感がUP
軽い着け心地
音質 低域にボリューム
音質大幅UP
中域にボリューム

総評:9/10

OpenFit 2はオープンイヤー型としては高級機に分類されるイヤホンですが、その価値は充分にあると思います。

前作は良くも悪くも無難にまとまったイヤホンでしたが、洗練されてすごく良いイヤホンになりました。

音質も使い勝手も大きく向上して高級機にふさわしい性能になったと思います。

前作から1,000円値上げされていますが、性能のUP具合は1,000円どころではないので今から買うなら絶対OpenFit 2の方がおすすめです。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。