SOUNDPEATS UU | |
発売日 | 2025年2月24日 |
価格 (発売時) |
6,180円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
8時間/30時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | 10.8mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
機能 | マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・専用アプリ・急速充電(10分→2時間) |
資料 | 公式サイト / 説明書(PDF) |
- 耳掛け式のような安定感のある着け心地
- 物理ボタン式なのでミスのない操作が可能
- かなり音漏れしにくい
- 低音がやや量感不足
- イヤホンケースが傷つきやすそう
総合評価 |
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9/10 |
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こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはSOUNDPEATSのオープンイヤー型イヤホン、 UU(POP Clip)。
ついこの間、同じイヤーカフ型のCCが出たと思っていたら早くも新作が登場。
CCにはお値段以上の音質で驚かされましたが、UUとはいったいどんな特徴のイヤホンなのか。
実際に使い比べてチェックしてみました。
まずは総評からご紹介します。
SOUNDPEATS UUとCCの主な違い
UU | CC | |
価格 | 6,180円 | 7,280円 |
連続再生時間 | 8時間 | 6時間 |
音質 | 中域にボリューム やや軽めな音 |
中低域にボリューム 厚みのある音 |
装着感 | フィット感抜群 | ややズレやすい |
操作性 | 物理ボタン式 ミスのない操作性 |
タッチセンサー式 タップミスあり |
ビルドクオリティ | 傷がつきやすそう | 傷がつきにくい加工 |
こうしてみるとUUの方が良い点が多く見えますが、音質に関してはUUとの値段差以上にCCの方が優秀です。
使い勝手のUU、音質のCCといった感じできちんと棲み分け出来ているように感じました。
僕が今まで使ってきたイヤーカフ型の中でも装着感・操作性はUUが1番良かったので、快適さを重視するならUUの方がおすすめです。
特にイヤホンを着けたまま走ったりする機会がある場合はズレやすいCCより絶対UUの方が良いと思います。
逆に音質重視の場合はCCですね。UUも“ながら聴き”用としては充分な音質だと思いますが、CCのほうがしっかりと低音が出てシャカシャカした音ではないので満足感が違います。
個人的にどちらが好みかと言いますと…
なかなか難しいところですが、音質重視でCCですかね。
見た目もCCの方が好きなのと、僕は“ながら聴き”中はあまりイヤホン操作しないで本当に流しっぱなしなので操作性が多少悪くてもそんなに気になっていないというのが大きいです。
“ながら聴き”用にはストレスのない使い勝手を求める方も多そうなのでそういった意味ではUUもかなり需要は高そうかなと思います。
総評は以上です。
詳しい比較結果や遅延などの測定結果は目次以降をご覧ください。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
SOUNDPEATS UU 外観・付属品チェック
イヤホン本体
物理ボタン式。
CCは耳に当たる部分がシリコン素材なのに対してUUはプラスチックな感触がもろにあったりするところは値段の差を感じるところかなと。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
ワイヤレス充電には非対応。
ちょっと傷がつきやすそうなので気をつけたほうが良いです。CCは上位機らしく傷がつきにくい加工がされています。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
- ピーツくんステッカー(おまけ)
SOUNDPEATS UU 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:49.8mm 横:63.5mm 高さ:30.7mm 三辺合計:144.0mm |
重さ | イヤホン:4.6g ケース:36.4g |
比較的コンパクトなイヤホンケース。
UUとCCで比較すると、僅かにCCの方が小さいくらいでほぼ同じくらいのサイズ感。(CC→三辺合計142.8mm)
ただ、CCの方が厚みが無い分ポケットなどへの収まりは良いですね。
イヤホンはUUの方がかなり軽いです。(CC→6.1g)
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
ノーマル | 396ms(SBC) 399ms(AAC) |
399ms(AAC) |
ゲームモード | 111ms(SBC) 182ms(AAC) |
182ms(AAC) |
ムービーモード | 114ms(SBC) 197ms(AAC) |
197ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
また、ムービーモードにしても低遅延になることが確認できました。
いずれのモードでもAACだとちょっと遅延が気になるかもしれません。
SBC接続でゲームモードなりムービーモードを使ったほうが快適かなと思います。
実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移
AAC接続・音量30%でテスト。
- 1時間再生=バッテリー残量90%
- 2時間再生=バッテリー残量80%
- 3時間再生=バッテリー残量70%
- 4時間再生=バッテリー残量50%
- 5時間再生=バッテリー残量30%
- 6時間再生=バッテリー残量20%
- 6時間50分までには0%に
えー、今回6時間を過ぎたあたりでウトウトと寝落ちしてしまいまして…
起きたら6時間50分を経過していて、その時点でバッテリー0・接続切れとなっていました。
残量から考えても6時間30分~50分の間くらいの再生時間だったのかなと。
ちなみにCCは同条件で5時間3分の電池保ちだったのですが、同じ音量30%でもCCの方が音はだいぶ大きかったので実際の差はもう少し小さいと思います。
音漏れ測定結果
イヤホンを装着して一定の距離(25cm)をおいた場所に計測器を設置。
音量何%まで音漏れしないか、自分の耳と計測器の反応でチェックしました。
計測器が反応するかどうかで音漏れをチェック
音量33%から僅かな音漏れを確認。
図書館などで絶対に音漏れしたくない場合は30%くらいで使うと良いでしょう。
音量30%でも“ながら聴き”には割と充分な音量なので音漏れに関して、UUはとても優秀だと思います。
個人的に今まで使ったイヤーカフ型で1番音量を確保しつつ音漏れしなかったイヤホンじゃないかなと感じました。
SOUNDPEATS UU 詳細レビュー
音質評価
かまぼこっぽい音造りでCCと比べると低音の量感がやや物足りない印象。
割とスッキリしたサウンドという感じで、とてもしっかりした低音の出るCCとは音の傾向が随分違います。
さすがにCCの方が上位機なだけあって解像感、音の滑らかさも明らかに上。
UUもオープンイヤー型の“ながら聴き”用としては充分な音質だとは思いますが、音質的にはCCのほうがだいぶ良いです。
なお、ダイナミックEQという音質補正機能がデフォルトでONになっています。
これをOFFにすると低音がガクッと減って明らかに低音不足になるので、基本的にはONにしておいたほうが良いかなと思います。
アプリのイコライザー画面
カスタムEQ
ムービーモードについて
ムービーモードをONにすると音量が上がるので注意してください。
音の広がり方はあるものの、迫力を出すためか結構強調感の強いサウンドになります。
ムービーモードにすると音質が少し落ちるんですが、元々が結構シャカシャカ気味なところに追い打ちという感じで音のザラつきが気になるんですよね。
したがってCCほど実用的ではないかなという印象です。
装着感評価
装着時の見た目
自分が使ったイヤーカフ型では過去1装着感良いです。
逆にCCは装着感がやや欠点というか、ちょっとズレやすいのが玉に瑕だったのですが、UUはすごくちゃんとフィットします。
耳掛け式のオープンイヤー型のフィット感をイヤーカフ型で実現したみたいな感じ。
スイートスポットから外れると一気に音質が悪くなるオープンイヤー型ですが、UUはバチッとハマるのでストレスがありません。
CCは装着のたびに微調整が必要なのでその辺少しまどろっこしさがあるんですよね。
マイク性能・通話品質
ややぼんやりした音声ながら聞き取りには問題無いレベル。
非常に風切音に強く、多少の風くらいでは全く影響を感じさせませんでした。
周囲のノイズも良くカットしてくれます。
かなり大きなノイズを処理する際には元々ぼんやりしていた声がさらに膨張したような声になるのでちょっと聞き取りにくいかなという感じはありましたが、総合的には結構優秀だと思います。
操作方法と操作性評価
デフォルトの操作方法
物理ボタン式を採用。
CCは一般的なタッチセンサー式で、下画像のように珠の部分をタップするんですが、イヤーカフ型でタッチセンサー式だとどうしてもタップミスが発生するんですよね。
それに比べてUUは物理ボタン式なのでミスがありません。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
ミスなく確実な操作が可能な物理ボタン式
1つ気になった点も紹介。
デフォルトの操作方法では1クリック目に音量操作が入っているのですが、せっかく誤操作の少ない物理ボタン式なのですから、ワンクリック目は再生/停止のが良いんじゃないかなと。
普通、物理ボタン式のワイヤレスイヤホンってだいたい1クリック目は再生/停止になっていると思います。
幸いUUは全ての操作をカスタマイズ可能なので再生/停止に変えて使えます。
割り当て可能な操作方法
専用アプリ【PeatsAudio】の主な機能
主な機能一覧
- イコライザー
- ゲームモード
- ムービーモード
- 操作方法のカスタマイズ
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
設定画面
気になった点や気付いた注意点のまとめ
低遅延にしたいときはSBC接続で
遅延測定結果のところで触れたとおりですが、AAC接続では微妙にゲームするにはちょっと遅延が気になるかなという感じだったのでゲームで使う時はSBC接続で使用したほうが良いです。
マルチポイントは割り込み可
マルチポイントの挙動について。
SOUNDPEATS UUのマルチポイントは割り込み再生可でした。
SOUNDPEATS UU 総評
総評:9/10
SOUNDPEATS UUはイヤーカフ型で弱点になりがちなズレやすさ・操作性の悪さを克服した使い勝手抜群のイヤホンでした。
癖のない使い勝手で非常に快適な“ながら聴き”が可能です。
イヤホンケースが傷つきやすそうなところだけですかね、気を使うのは。
音質重視のCCも魅力的ですが、ストレスのない使い勝手を求める方にはこちらがおすすめです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。