猫居のイヤホン (旧:僕は猫だった)

TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

SOUNDPEATS Space Pro レビュー|前作Spaceと使い比べて違いをチェック【ワイヤレスヘッドホン】

Author:猫居こうた

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  SOUNDPEATS Space Pro
発売日 2025年7月8日
価格
<発売時>
8,980円
連続再生時間
(ANC ON時)
151時間(58時間)
コーデック SBC/AAC/LDAC
ドライバー デュアルダイナミックドライバー
40mm PEEK+PU
+
10mm PET
防水性能 -
Bluetooth Ver. 5.4
機能 マルチポイント・ノイズキャンセリング・外音取り込み・イコライザー・低遅延モード・急速充電(5分→4時間)
資料 公式サイト/説明書
  • デュアルドライバーになって音質が劇的にレベルアップ
  • 前作より実用的なノイズキャンセリング機能を搭載
  • UBS-C / AUXの有線接続に両対応
  • ノイズキャンセリングのON/OFFで音が激変する
  • 外音取り込みの精度はイマイチ
  • LDACとマルチポイント/ムービーモードは併用出来ない
総合評価
 
9/10

■SOUNDPEATS Space Pro クーポン情報
5%OFFコード:SPSPACEP703
有効期間:~2025年8月31日
対象店舗:Amazon SOUNDPEATS公式ページ
(販売ページ記載のクーポンと併用可能)


こんにちは、猫居です。

今回レビューするのはSOUNDPEATSのワイヤレスイヤホン、Space Pro。

以前レビューしたSpaceの上位版ですね。

高コスパなワイヤレスイヤホンで人気のSOUNDPEATSですが、ヘッドホンでも総合力の高さは健在でした。

今作ではノイズキャンセリング機能が前作の公称値-35dBから-47dBにUP。ドライバーもデュアルドライバーを搭載するなど、スペック上は全面的にパワーアップしている様子。

実際どれくらいの変化があるのか。

前作Spaceと使い比べて違いをチェックしていきます。

本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

SOUNDPEATS Space Proの外観・付属品チェック

ヘッドホン本体

SOUNDPEATS Space Pro

ハウジングに合皮が用いられ『高級感』まではいきませんが、中々の質感に。

前作と見比べてもプラ感が抜けて質感が向上しているのを感じます。

 

ボタン類に配置について。

今作はUSB-CとAUX、両方の有線接続に対応しています。

R側に電源ボタンなどの基本操作が集約。

L側でノイズコントロールをします。

 

スライダーは10段階の調整が可能。

 

イヤーパッドのクッション性については装着感に関する項目で触れます。


コンパクトに折り畳めます。

 

外箱・付属品

SOUNDPEATS Space Pro 外箱・付属品

付属品リスト

  • USB Type-C ケーブル
  • Aux オーディオケーブル
  • ユーザーガイド
  • 収納ポーチ

SOUNDPEATS Space Pro 測定データ

重さ・サイズ実測値

SOUNDPEATS Space Pro 重さ・サイズ 実測値

サイズ 縦:20.3cm
横:16.3cm
重さ 288.0g

サイズ感は概ね他の多機能ワイヤレスヘッドホンと同じくらい。

重さは前作より26gほど重くなっています。

遅延測定結果

SOUNDPEATS Space Pro 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 345ms(SBC)
404ms(AAC)
333ms(LDAC)
404ms(AAC)
低遅延時 126ms(SBC)
200ms(AAC)
120ms(LDAC)
200ms(AAC)

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

ボタン操作またはアプリで『ゲームモード』を選ぶことで低遅延化することが可能です。

ただし、LDACで接続しているときはアプリのゲームモードが反応せず、ボタン操作でしかゲームモードを起動できません。

なぜなのかはよくわかりません…。

遅延の値は音ゲーは厳しいですが、普通のゲームなら問題なく遊べるくらいの優秀な数値。

ただ、AACでは他のコーデックより遅延が大きめなので若干もたつきを感じそうです。

SOUNDPEATS Space Pro 詳細レビュー

音質評価

ノイズキャンセリングのON/OFFで音が激変しますね。

OFFの状態だとバランスの良いサウンドなのですが、ONにすると一転して低音が支配的な重低音サウンドになります。

まずOFFの状態で聴き始めると、一聴してすぐわかるくらい前作より音質的なレベルが向上していると感じました。

やや緩めだった低音は引き締まってキレもUP。

高音も明瞭で分離感が全然違いますね。

同価格帯の他のワイヤレスヘッドホンとも比べてみましたが、本作のほうがやはり分離感が良く、高音が綺麗に伸びる印象。

左から『Space Pro』・EarFun Tune Pro』『EDIFIER WH700NB PRO』・QCY H3 Pro

このあたりにデュアルドライバーの旨味を感じることができます。

一方で低音は量感こそ充分にあるものの、やや腰高という印象。重低音はそこまでは出ないって感じですかね。

低音に物足りなさを感じる場合はノイズキャンセリングをONにしてあげると一気に重々しいサウンドになるので試してみると良いかもしれません。

逆にOFFの音が好みな場合、ANCをONにすると大きくバランスが変わってしまうのは残念なポイントとなりそうです。

中音はノイズキャンセリングOFFの場合はボーカルが前寄りに主張してかなり聴きやすいです。ONにするとボーカルは少し後退。曲によっては少し低音が被ります。

また、ヘッドホンとしては結構音場が狭めですね。割と密度の高い音を鳴らすので、ヘッドホンらしい音場感を期待している場合は注意です。

ノイキャンのON/OFFで音がガラリと変わるところはちょっと癖強いなと感じますが…

1万円以下ギリギリというわけでもなく、半ばくらいの値段なのに音質的には1ランク上のレベルに入っていると感じました。

音質面のコストパフォーマンスはとても良いと思います。

アプリのイコライザー機能

適応型EQでは聴力テストを通じて最適なイコライザー設定を提案してくれます
ただ、前々から言ってますが(最近はあまり触れていなかったかな?)個人的にはイマイチでデフォルトの方が好みです

音質
 
8.2/10

ムービーモードについて

アプリからの切り替えでムービーモードにすると所謂空間オーディオ的なサラウンドサウンドが楽しめます。

注意点

ハイレゾコーデックのLDACとは併用できないようです。

アプリでマルチポイントをONにするとLDACがOFFになる仕様なので、ムービーモードを利用するには事前にこの切り替えが必要です。

切り替え時にヘッドホン再起動→再ペアリングとなるので一瞬で切り替えられるわけではないのが痛いところ。

ちなみにコーデックチェンジャーでコーデックを変更するだけでは無理でした。

使用感想

デフォルトでは密集した音を鳴らすSpace Proですが、ムービーモードにするとかなり広がりのある音に変化します。

ただ、せっかくデュアルドライバーを積んでいる旨味の部分が損なわれてしまう印象で、元々の分離の良さ・音のキレの良さから比較すると少しぼんやりしたサウンドになってしまうかなと。

LDAC利用者目線では切り替えに手間がかかることも考慮するとあまり出番はなさそうかなと感じました。

ノイズキャンセリング機能の比較

ノイズキャンセリングも前作より明確にパワーアップしていました。

前作のANCはそこまで強力とはいえず、ノイズが消えるというよりは遠のくくらいの効果でした。

Space Proでは小さなノイズならほぼ消せますし、電車などの大きなノイズでもある程度の効果を実感できます。

ただ、めちゃくちゃ良く効くってほどではないかなと。

SOUNDPEATSのANCイヤホン『Air5 Pro』と比べても低音ノイズへの処理等、まだまだ改善の余地があるように感じます。

同価格帯のライバルANCヘッドホンと比べても若干見劣りするかなぁと。

しかし、前作よりは確実に良くなっていますし、充分実用レベルには到達していると思います。

(参考:ノイズキャンセリングイヤホンのおすすめがわかるノイキャン強度比較表)
最強がわかる!ノイズキャンセリングイヤホンの強さ比較ランキング

ノイキャン
 
8/10

外音取り込み機能の評価

前作同様に機能をONにするとサーというノイズが入ります。

前作はノイズが入りつつも、人の声はピックアップしてくれていたのでヘッドホンをしたまま人の声を聞くことができました。

しかし、今作はあまり人の声を拾ってくれません。

ヘッドホンをしていないときと比べると人の声の音量はかなり落ちる印象で、ちょっと聞き取りにくいです。

駅でのアナウンスなど大きな音を拾うのには問題ないと思いますが、会話で使うには向いていないかなぁと感じました。

外音取り込み
 
6/10

装着感評価

装着感は値段の割にかなり上質と言えると思います。

前作より少し装着時の軽さが減り、その分フィット感が増した感じ。

個人的には前作のめちゃくちゃ軽い着け心地が好みだったのですが、これはこれで良い感じ。

イヤーパッドは前作のほうがかなり厚みがあってソフトな着け心地です。

今作のほうが多少側圧を感じます。

しかし、

ヘッドバンドはSpace Proの方が厚みがあります。

前作より重さが増していることを感じさせません。

クッションが結構もっちりとしているので、安いヘッドホンにありがちなゴツゴツとした感触が無くて着けやすいと思います。

装着感
 
9/10

マイク性能

通話の聞き取りには問題のないレベルですが、ややこもったような音声。

風切音や周囲のノイズ処理の際にはかなり音質が劣化してボワッとしたボイスになってしまうので、なるべく室内など安定した環境で使うようにしたほうが良いです。

通話品質 S・A・B・C・D

操作性評価

  ANCボタン

電源ボタン

+ボタン -ボタン
1クリック

モード切替
1.ANC ON
2.ノーマル
3.
外音取り込み
(ループ)

再生/停止 音量+ 音量-
2クリック - 音声アシスタント - -
3クリック - ゲームモード - -
長押し - 電源ON(3s)
電源OFF(5s)
曲送り(1s) 曲戻し(1s)

基本操作は全てボタン操作で完結します。

ゲームモードもボタン操作で起動可能なのでゲームしたいとき・動画を観たいときもすぐに切り替え可能です。

ただ、アプリで操作方法をカスタマイズすることはできません。ノイズコントールのループからノーマルを外すこともできないので、その点は気になる方もいますよね。

操作性 S・A・B・C・D

専用アプリ【PeatsAudio】の主な機能

主な機能一覧

  • ノイズコントロール
  • イコライザー
  • ムービーモード
  • ゲームモード
  • マルチポイントとLDACの切り替え
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

 

その他の機能

使って気付いた注意点

LDACとマルチポイント/ムービーモードは併用できない

LDACをONしているときはマルチポイントは利用できませんでした。

同様にムービーモードもLDACと併用できません。

また、LDAC接続中はなぜかアプリからゲームモードを起動できないのでボタン操作で切り替えましょう。

マルチポイントは割り込み可

マルチポイントの挙動について。

Space Proのマルチポイントは割り込み再生可能なタイプでした。

SOUNDPEATS Space Pro 総評

メイン機能評価

音質
 
8.2/10
ノイキャン
 
8/10
外音取り込み
 
6/10
装着感
 
9/10

使い勝手評価

操作性 S・A・B・C・D
便利機能 S・A・B・C・D
通話品質 S・A・B・C・D

総評:9/10

Space Proは音質のコストパフォーマンスを重視するなら第一候補に入れたい、そんなヘッドホンでした。

前作から音質が大幅に進化しており、U1万円のワイヤレスヘッドホンとしては最高峰の音質だと思います。値段も1万円ギリギリとかではないので非常にコストパフォーマンスが高いですね。

ノイズキャンセリングも順当に進化していますが、こちらはそこそこくらいの効き目。SOUNDPEATSのANCイヤホンほど強力とは言えないかなと。

装着感は少し側圧が上がってフィット感を重視する方向に。前作は非常に軽い着け心地で個人的にはすごく好きでしたが、(頭の小さい方など)人によっては心許ないフィット感と感じるかもなので、バランス的には今作のほうがいいかもですね。

外音取り込みだけは前作よりちょっと使いにくくなっていて、人の声が聞き取りにくいです。それでも駅でのアナウンスなど大きな音は問題なく聞き取れるので使う場面はあるでしょう。

その他、ノイキャンのON/OFFで音が激変するところとかアプリの挙動とかちょっとクセ強な部分もあったりはするのですが、今回これだけ音質が良くなっているとさすがにProのほうをおすすめしたくなりますね。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。