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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

SOUNDPEATS CC (PearlClip Pro) レビュー|GoFree2などと使い比べて違いをチェック【イヤーカフ型イヤホン】

Author:猫居こうた

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SOUNDPEATS CC

  SOUNDPEATS CC
発売日 2024年10月18日
価格
(発売時)
7,280円
連続再生時間
(単体/ケース込)
6時間/24時間
コーデック SBC/AAC
ドライバー 12mmダイナミックドライバー
防水性能 IPX5
Bluetooth Ver. 5.4
機能 マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・空間オーディオ・専用アプリ・急速充電(10分→2時間)
資料 公式サイト
  • 着けていることを意識しないくらい快適な装着感
  • しっかり低音が出てバランスも良好。ながら聴き用に充分な音質を備えている
  • 操作性はあまりいいとは言えない
  • 輪っかが大きめで装着時に若干目立つ、ブレやすい
総合評価
 
9.5/10

こんにちは、猫居です。

趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。

今回レビューするのはSOUNDPEATSのCC(PearlClip Pro)

最近流行りのイヤーカフ型イヤホンです。

SOUNDPEATSのオープンイヤー型イヤホンをレビューするのはGoFree2Breezyに続いてこれで3つ目となります。

GoFree2などオープンイヤー型と比べて音質や装着感、使い勝手はどうなのか。

実際に使い比べてチェックしていきます。


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本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。

SOUNDPEATS CC 外観・付属品チェック

イヤホン本体

タッチセンサー式。

真ん中部分はシリコンで出来ているので柔軟性があり、耳に当たる部分までシリコンなので肌触りがとても良いです。

SOUNDPEATS CC

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

イヤホンケース

ワイヤレス充電には非対応です。

指紋や傷がつきにくく、デザインもありがちなものではないオリジナル。えらいスピードで新作を出し続けているのにケースまで毎回凝っていて凄いですね。

【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】

 

外箱・付属品

付属品リスト

  • 充電用 USB Type-C ケーブル
  • 説明書類
  • ピーツ君ステッカー(おまけ)

SOUNDPEATS CC 測定データ

重さ・サイズ実測値

SOUNDPEATS CC 重さ・サイズ 実測値

ケースサイズ 縦:45.9mm
横:72.0mm
高さ:24.9mm
三辺合計:142.8mm
重さ イヤホン:6.1g
ケース:35.0g

耳掛け式のオープンイヤー型はイヤホンのサイズ的にどうしてもケースも大きくなりがちなのに対してイヤーカフ型は一般的なTWSのケースサイズに収まります。

イヤホンの見た目の違いばかり着目されますが、手軽に持ち運べるケースかどうかというのも大きな違いであり、イヤーカフ型のメリットといえるでしょう。

右:CC / 左:GoFree2

(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)

遅延測定結果

SOUNDPEATS CC 遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 330ms(SBC)
436ms(AAC)
436ms(AAC)
低遅延時 113ms(SBC)
181ms(AAC)
181ms(AAC)

100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。

アプリまたはイヤホン操作でゲームモード/ムービーモードにすることで低遅延に切り替えることができます。

ゲームモードとムービーモードの遅延差

ごちゃごちゃするので表には書いていませんが、ムービーモードの場合はゲームモードより20msちょっと遅延が増します。

ほんの0.02秒くらいの差ですが、意外と大きな差なので映画を観るときでも遅延を感じるようならゲームモードを使うのも手だと思います。

ゲームモード時の遅延について

SBCで接続できるAndroidでは音ゲーは厳しいものの普通のゲームや動画をストレス無く楽しめるくらいの遅延。

AACで接続されるiOSだと若干ゲームはしんどいかなという感じ。気にならない人もいるかもしれない際どい数値なんですが、気になる人の方が多いかと思います。

動画視聴に関してはNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。

音漏れ測定結果

イヤホンを装着して一定の距離(25cm)をおいた場所に計測器を設置。

音量何%まで計測器が反応しない(音漏れが全く無い)のかチェックしました。

計測器が反応するかどうかで音漏れをチェック

音量約13%から計測器が反応。

僅かな音漏れが確認できました。

図書館など静かな場所で近くに人がいて音漏れは絶対したくないというときは音量10%以下で運用した方が良いです。

10%と13%で結構音量に差があるんですよね。

最低音量が大きいのでたった13%でも個人的にはながら聴きに充分な音量。10%でもBGM的に聴くには充分だと思います。

13%の方がだいぶ聴き応えがあるのでついボリューム1個あげたくなりますが、静かな場所で至近距離に人がいると13%ではシャカシャカ聞こえてしまうので1ボリュームの差に注意です。

実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移

AAC接続・音量30%でテスト。

  • 1時間再生=バッテリー残量80%
  • 2時間再生=バッテリー残量60%
  • 3時間再生=バッテリー残量40%
  • 4時間再生=バッテリー残量20%
  • 5時間再生3分=バッテリー残量0%

5時間3分で左耳が0%に、5時間18分で右耳が0%となりました。

公称値よりちょっと少ないですが充分な再生時間ではないでしょうか。

SOUNDPEATS CC 詳細レビュー

SOUNDPEATS CC

音質評価

中低音にボリュームのあるサウンドです。

思いの外しっかりと土台を感じられる低音が出ます。

高音はよく伸びるとはいえませんが、刺激感のない自然な鳴り方で全体のバランスが非常に良いです。

オープンイヤー型にありがちな低音スカスカのチープな音にもボワボワの過剰な低音にもなっておらず、中々に良好。

少し前にレビューした同じイヤーカフ型のQCY Crossky C30はデフォルトではちょっとぼんやりした音でしたが、SOUNDPEATS CCは全然そんなことなく普通に聴ける音です。

一般的な耳掛け式のオープンイヤー型であるGoFree2と比較すると、中音・高音のクリアさはGoFree2の方が上ですが、低音はCCの方が出ますね。

高音もGoFree2はやや刺激感のある鳴りなので、低音がしっかり出てバランスの良いCCの方が好みという方も少なくないかもしれません。

普通に耳掛け式の方が音はいいだろうと思っていたので驚きました。

アプリのイコライザー画面

聴力テストを通じた音質最適化機能もアリ

ムービーモードについて

アプリorイヤホン操作でムービーモードに切り替えることが出来ます。

オープンイヤー型なので元々広がりのある音なのですが、ムービーモードにすると良い感じに立体的な聞こえ方になりますね。

低音の迫力も感じやすく、変にバランスが崩れたりもしないので映画を観るときなどに実用的に使っていけそうです。

装着感評価

SOUNDPEATS CC 装着時の見た目

装着時の見た目

負担を感じずにずっと着けていられるような装着感。

イヤホンの耳に当たる部分もシリコンで出来ているため、肌触りが良いです。

耳掛け式のGoFree2も普通のカナル型イヤホンと比べたら開放感があって軽い着け心地なんですが、CCを着けた後だと耳に装備している感ありますね~。

CCは着けていることをほとんど意識しないくらい軽い着け心地です。

ただ、ほんのちょっと気になるところも。

SOUNDPEATS CCは雫と雫を繋ぐ部分が結構長めにできているんですよね。

QCY Crossky C30との比較画像で見比べるとわかりやすいでしょうか。

CCの方が長い分、挟むというよりはぶら下げるような着け心地になる

このため、耳に着けたとき輪っかの存在感が少し大きめ。

また、輪っかが大きいから衝撃にも弱めです。

走ったりした時、物や指が不意に触れた時(イヤホンを着けたまま服を脱いだ時とか)にズレやすく、フィット感が若干心許なく感じることがあります。

Crossky C30はコンパクトに挟み込むのでスッキリして見えますし、フィットしている感も高いです。

とはいえ、SOUNDPEATS CCも装着感はイヤホンの中では極上の部類に入るでしょう。

多少の音質や機能性など犠牲にしてもこっちを着けたいと思えるくらい手軽で快適な装着感です。

マイク性能・通話品質

比較的クリアなボイス。

風にはそこまで強くない印象で、風切音はちょっとうるさかったです。

ただ、周囲の騒音は凄くカットしてくれます。

大きなノイズが発生していても相手側にはほとんど伝わること無く声だけを通す感じ。

声も多少ボワ付く程度の変化で非常にノイズ処理が優秀でした。

操作方法と操作性評価

アプリの操作カスタマイズ画面 / 割り当て可能な操作方法

  L側 R側
1タップ
(カスタマイズ可)
音量- 音量+
2タップ
(カスタマイズ可)
再生/停止 再生/停止
3タップ
(カスタマイズ可)
ゲームモード 音声アシスタント
長押し
(カスタマイズ可)
曲戻し 曲送り

全ての操作を自由にカスタマイズすることが出来ます。

タップする位置は前側、正面側の雫。

QCY Crossky C30は後ろの雫をタップする方式だったので安定してタップできないという欠点がありましたが、CCは前からタップできるので比較的安定した操作が可能です。

比較的、としたのはそれでもやはりタップしても反応しないことが時々あるからです。

再生/停止のつもりが音量操作になってしまったりするので、あえて音量調整はスマホ側にして1タップ目を無効にするのもありかと思います。

タップ操作の正確性に関してはタップする面積が広いGoFree2(耳掛け式)のほうが安定している印象ですね。

専用アプリ【PeatsAudio】の主な機能

主な機能一覧

  • イコライザー
  • ゲームモード
  • ムービーモード
  • 操作方法のカスタマイズ
  • ファームウェアアップデート

ホーム画面

 

設定画面

使って気付いた注意点まとめ

マルチポイントは割り込み不可

マルチポイントの挙動について。

SOUNDPEATS CCのマルチポイントは割り込み再生不可でした。

SOUNDPEATS CC 総評

SOUNDPEATS CC

総評:8.5/10

SOUNDPEATS CCの使用感想まとめ

  • オープンイヤー型でもしっかり低音が出てバランスの良い音
  • 極上の装着感
  • 輪っかが少し大きめなのでちょっと目立つ、ブレやすい
  • 操作性はオープンイヤー型のGoFree2の方が良い

SOUNDPEATS CCは着けていることを意識しないくらい軽い着け心地が魅力のイヤーカフ型イヤホン。

操作性は耳掛け式のGoFree2の方が優れていますが…

それでもこちらを着けたくなる、手軽さ・おしゃれさ・装着感の良さ。

ながら聴き用として充分な音質も備えていますし、値段も手頃なのでイヤーカフ型を試してみたいと思っていた方に非常に良い選択肢が出てきましたね。

今回は以上となります。

また次回のレビューでお会いしましょう。