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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

【WF-1000XM3機能チェック】2019年最高の完全ワイヤレスイヤホン!SONYの本気を見た

Author:猫居こうた

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WF-1000XM3

*古い記事です

2022年の完全ワイヤレスイヤホン基準でみたWF-1000XM3に関する所感を記事にしましたのでこちらをご覧ください。

https://www.goodgoodlife.jp/entry/WF-1000XM3_2022

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こんにちは、猫居(@KotaNekoi222)です。

今回レビューするのは先日唐突に発表されたSONYの完全ワイヤレスイヤホン、WF-1000XM3です。

同社の大ヒットBluetoothヘッドホンWH-1000XM3に搭載されているDACとアンプが内蔵されたプロセッサー『QN1』を完全ワイヤレスイヤホン向けに設計した『QN1e』を搭載。

音質やノイズキャンセリング機能の強化が図られています。

その他にもイヤホンに指を当てている間だけ外音を取り込める『クイックアテンションモード』を搭載するなど多彩な機能を搭載。

これは前作のWF-1000Xから大幅進化というよりはどちらかというソニーのハイエンドヘッドホンWH-1000XM3の兄弟機としてアップグレードされたような性能です。

(参考:SONYのWH-1000XM3を前作WH-1000XM2との違いを比較しながら紹介します)

個人的に今年一番おっ!と思わされたイヤホンですし、多くの方がそうなんじゃないかと思います。

実際の実力のほうをチェックしていきましょう!

SONY WF-1000XM3の機能チェック

WF-1000XM3の特徴

再生時間 連続再生6時間 / ケース込24時間
対応コーデック SBC、AAC
Bluetooth 5.0
付加機能 ノイズキャンセリング機能
アップスケーリング技術「DSEE HX」
クイックアテンションモード
アンビエントサウンドモード
アプリによるイコライザ機能

・新プロセッサー『QN1e』を搭載

→音質・NC機能強化

・アップスケーリング技術「DSEE HX」

→MP3などの圧縮音源をハイレゾ相当にアップグレード

・新開発のBluetoothチップ

→どんなスマホでも左右同時伝送。接続安定性が向上。動画遅延も低減。

・クイックアテンション機能を追加

→イヤホンをしたまま瞬時に周囲の音を聞き取ることが可能に。

・イヤホンを耳の3点で支える「エルゴノミック・トライホールド・ストラクチャー」

→装着感と遮音性の向上

(参考:SONY WF-1000XM3 公式ページ)

外観・付属品チェック

外箱・箱出し。高級感あってカッコいいです。

ケースはかなり高級感あるものに変わりました。ただ逆さまにしないと自立しないです。

USBは待望のType-Cに。ケースから取り出しにくそうだなーと不安でしたが、普通に取り出せました。

イヤホン本体。こちらも高級感ある仕上がりでタッチセンサー式に。

付属品。イヤーピースは種類も豊富で助かりますね。

音質の向上について

前作WF-1000Xと比べて

WF-1000XM3,WF-1000X hikaku

左:旧WF-1000X 右:新作WF-1000XM3

前作WF-1000Xと聴き比べ。

「QN1e」や「DSEE HX」の効果ですべての音の粒立ちが良くなりました。

音の傾向は前作同様ドンシャリでSONYらしい元気な音作りですが、今作では解像度がアップし、より厚みのあるサウンドに。

勢いを感じられる低音は特にソニーらしいと思いました。

こういった音の傾向も前作よりもヘッドホンのWH-1000XM3に寄せた兄弟機といえる出来となっています。

アプリのイコライザ機能で音の調整も可能なので自分好みの音に寄せることも出来ます。

ノイズキャンセリング能力の向上について

左上からWH-1000XM3、WH-1000XM2、WI-1000X、WF-1000XM3、WF-1000X

NC効果を自分の手持ちの中で順位付けすると‥

WH-1000XM3>WH-1000XM2>WI-1000X>WF-1000XM3>>>WF-1000X

前作とは比べ物にならないほど消音効果が上がっています。

ヘッドホンのWH-1000XM3やXM2のNC効果ほどとはいきませんが、ネックバンド型のWI-1000Xとかなり近い実力といってもいいんじゃないでしょうか。

SONYのノイキャンとしては最高とは言えませんが、利便性の高い完全ワイヤレスイヤホンでもしっかり効くノイキャンを実現してきたという点に意味があります。

クイックアテンションモードでさらに便利に

前作から周囲の音を拾うアンビエントサウンドモードはありました。

そこにタッチセンサーに指を置くだけで外音を取り込めるクイックアテンションモードを追加。

以前はアンビエントサウンドモードにするためにはボタンを押して以下のような切り替え操作が必要でした。

通常モード(ノイズキャンセリングモード)→アンビエントサウンドモード→どちらもオフ→通常モード・・・

アンビエントサウンドにしたあと通常モードに戻す操作がちょっと面倒ですね。

ですが、クイックアテンションモードではタッチセンサーに指を置くだけで集音、指を離せば元のモードに戻るのでこの手間が省けます。

より実用的に外音取り込み機能が使えるようになったわけです。

ヒアスルー(外音取り込み)機能はメーカーによって性能がまちまち。

雑音ばかり拾って使い物にならない物も中にはあります。

そんな玉石混交の中でもっとも自然に音を透過するのがSONYのこの機能だと思っています。

イヤホンをしていない状態とほぼ同様に外の音が聞こえます。

めちゃくちゃ便利な機能です!

装着感とBluetooth接続の安定性をチェック

イヤホンが前作より少し大きくなった分、装着感はどうかな?と思っていましたが全然問題ありませんでした。

ある程度長時間着用しても問題ないくらいの装着感。

ただし、防水性能は無いのでスポーツには使えません。

また前作の課題だったBluetooth接続の安定性も問題なし。

混雑地帯では時々途切れることもありますが、概ね問題なく使えます。

不満なところ

実際に使って感じた不満点も紹介します。

イヤホンから音量調節出来ない

→この価格帯のイヤホンで音量調節が再生機本体からしか出来ないのは少し残念ですね。ただ、このイヤホンの場合ノイズキャンセリング機能とヒアスルー機能の両方を持っているので音量を変えるような場面自体がほぼ無いです。

ケースが自立しない

→デザイン性のため?逆さまにすれば立つといえばそれまでですが‥。あともうほんの少しケース自体も小型化してくれると嬉しかったですね。

スポーツでは使えない

→先ほど書いた通り、防水性能がないのでスポーツでは使えません。

総評:個人的2019年のベスト完全ワイヤレスイヤホン

WF-1000XM3は音質も機能性も現時点ではずば抜けた存在と言える完全ワイヤレスイヤホン。

ノイキャンの効きは劇的に向上していますし、ヒアスルーも自然に透過して使いやすいです。

コスパやオシャレさを重視するなら他の選択肢を選ぶ余地はありますが、それ以外はもうこれを買っておけば間違いない!と言えるくらい完璧な出来ではないでしょうか。

SONY独自の様々な優れた付加機能が搭載されているため、今後他社から多少音質などで上回る物が出たとしてもWF-1000XM3の存在価値は落ちないでしょう。

これってすごく大きいですよね。

めちゃくちゃオススメです!