QCY Crossky C30 | |
発売日 | 2024年10月18日 |
価格 (発売時) |
6,580円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
5.5時間/25時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | 10.8mmデュアルマグネットドライバー |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
機能 | マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・空間オーディオ・専用アプリ |
資料 | 公式サイト |
- おしゃれで気軽に“ながら聴き”出来る
- 装着感がとても良く、長時間着けていられる
- 最低音量がかなり大きい
- タッチセンサーの反応はあまり良くない
総合評価 |
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8.5/10 |
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こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはQCYのイヤーカフ型イヤホン、Crossky C30。
イヤーカフ型は耳たぶに挟むようにして装着するので、同じ耳掛け式のオープンイヤー型イヤホンに比べてよりコンパクトでおしゃれに運用可能。
ambieなど人気のモデルもありますが、やや高価なのでそこまではちょっと…という方に良さそうなお値段の本作。
音質、装着感、音漏れ具合など詳しくチェックしていきます。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
QCY Crossky C30 外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
値段の割に質感良く、結構おしゃれに見えます。
真ん中の部分がニッケルチタン合金とシリコンで出来ているらしく、柔軟に伸縮して耳に装着することが可能です。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
ワイヤレス充電には非対応。
こちらはお値段なりの質感。ちょっと傷がつきやすそうなのが気になります。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
QCY Crossky C30 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:49.0mm 横:66.0mm 高さ:25.5mm 三辺合計:140.5mm |
重さ | イヤホン:5.0g ケース:32.0g |
同じオープンイヤー型イヤホンでも耳掛け式の物はケースがかなり大きいですが、イヤーカフ型イヤホンは普通の完全ワイヤレスイヤホンと変わらないくらいコンパクトですね。
比較対象は同価格帯の耳掛け式オープンイヤー型SOUNDPEATS GoFree2
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 339ms(SBC) 405ms(AAC) |
405ms(AAC) |
低遅延時 | 181ms(SBC) 207ms(AAC) |
207ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
ゲームモードにしても遅延はそこそこ大きめ。
ゲームをするのは厳しいかもしれません。
動画視聴に関してはYoutubeやNetflixなど、アプリ側で遅延補正してくれるものは問題なく楽しめます。
音漏れ測定結果
イヤホンを装着して一定の距離(25cm)をおいた場所に計測器を設置。
音量何%まで計器が反応しない(音漏れが全く無い)のかチェックしました。
計測器が反応するかどうかで音漏れをチェック
音量約13%から計測器が反応。
僅かな音漏れが確認できました。
図書館など静かな場所で近くに人がいて音漏れは絶対したくないというときは音量10%以下で運用した方が良いです。
13%で音漏れというと酷く音漏れしやすいように思えますが、このイヤホンは最低音量が非常に大きいです。
40%くらいでもうかなり煩いくらい。
10%でもBGM的に聴く分には充分な音量だと思います。
実連続再生時間のチェック・バッテリー残量の推移
音量40%(音量:かなり煩い)で音楽を再生してどのように電池残量が減っていくのかチェックしました。
1時間で20%減少。
4時間40分で見たときに残り10%でしたが、その後ほどなくして0となりました。
正直このイヤホンで音量40%は煩すぎるので、実際はもう少し音量低めで使うと思います。
その分だけ再生時間が伸びて実連続再生時間は5時間くらいといったところでしょうか。
QCY Crossky C30 詳細レビュー
音質評価
デフォルトではウォームであまり抑揚のないサウンド。
低音の量感はそこそこありますが、重低音は余り出ません。
中音以降の音が引っ込んでいる印象で、全体的にややぼんやりした空気感です。
特にボーカルの抜けが悪いのでイコライザーで調整してやりたいところ。
アプリのイコライザーでいうところの2kHzをピークに山なりのカーブを適当に描いてやるだけでも随分と印象が変わります。
こんもりした音が気になる場合にはアプリのイコライザーをチェックしてみると良いでしょう。
少し調整してあげれば“ながら聴き”には充分な音になるかと思います。
なお、デフォルトの状態でも同じイヤーカフ型で1万円オーバーのambieと聴き比べると、Crossky C30の方が音は良いです。
ambieは全く低音が出ておらずスカスカになってしまっているのに対してCrossky C30はある程度土台をしっかりと感じることが出来ます。
値段や形状を考えれば及第点といえるかもしれません。
アプリのイコライザー設定画面
デフォルトのイコライザー設定
空間オーディオ機能について
アプリorイヤホン操作で空間オーディオ機能をONにできます。
元々オープンイヤー型なのでカナル型に比べて開放感のある聴き心地なわけですが、若干程度音の広がりがさらにUPする感じです。
大きな違いを感じられるほど凄い変化はありませんが、違和感もあまりなく普通に使えると思います。
装着感評価
装着時の見た目
着け始めは(痛くなるかも?)と若干不安になりましたが、思いのほか快適な装着感でした。
普通に長時間着けっぱなしでも耳が痛くならずにアクセサリー感覚で着けていられます。
また同タイプのambieとの比較になっちゃいますが、ambieは耳たぶに結構圧がかかるので着けっぱなしにしていると耳が痛くなるんですよね。
最近流行りの耳掛けタイプのオープンイヤー型イヤホンと比べても肌に触れる部分は圧倒的に少ないので非常に快適な着け心地だと感じました。
マイク性能・通話品質
ややぼんやりした印象のボイス。
通常会話するには問題ないくらいですが、ノイズ処理の際に自分の声もかなり乱れてしまう印象。
通話の際にはできるだけ静かなところで使うほうが良さそうです。
操作方法と操作性評価
アプリの操作カスタマイズ画面
L側 | R側 | |
1タップ (カスタマイズ可) |
- | - |
2タップ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ (カスタマイズ可) |
音声アシスタント | 曲送り |
1~3タップまで自由にカスタマイズすることが出来ます。
ただ、タップ操作には若干難がある印象です。
上のイラストのように、後ろ側にタッチセンサーがついています。
これが耳の後ろに人差し指をやってトントンとしようとしてもうまく反応しないことが多くて…
前の部分を人差し指で押さえながら親指でトントンしてやると少しはマシに操作できました。
それでもたまに反応しないことがありますが、人差し指だけでトントンするよりはだいぶ良いと思います。
割り当て可能な操作方法一覧
専用アプリ【QCY】の主な機能
主な機能一覧
- イコライザー
- 空間オーディオ
- ゲームモード
- 操作方法のカスタマイズ
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
サウンド画面
設定画面
使って気付いた注意点まとめ
マルチポイントは割り込み可能
マルチポイントの挙動について。
QCY Crossky C30のマルチポイントは割り込み再生可能でした。
QCY Crossky C30 総評
総評:8.5/10
QCY Crossky C30の使用感想まとめ
- おしゃれで気軽に“ながら聴き”出来る
- 装着感がとても良く、長時間着けていられる
- 最低音量がかなり大きい
- タッチセンサーの反応はあまり良くない
QCY Crossky C30はおしゃれで装着感が良い、気軽に“ながら聴き”が出来るイヤホン。
値段が安い割に見た目も着け心地も良いのでambie等と比べたら相当にコストパフォーマンスが良いと思います。
一方で操作性や最低音量が大きすぎる点などは改良の余地ありかなと。
ちょっとしたデメリットは飲み込めるくらいのお値段なのでおしゃれなオープンイヤー型イヤホンが欲しいという方にはおすすめです。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。