今回レビューするのはパイオニアから3月8日に新発売となったSE-CH3Tという有線イヤホンです。
価格は3500円前後ということで‥
5000円前後のイヤホンはここ数年で信じられないくらいレベルアップしていますが、1つ下の価格帯で勝負に出たSE-CH3Tはどうなのか!?詳しくチェックしていきます。
なお、こちらのイヤホンはパイオニアさんからサンプル提供を受けています。
執筆料などはいただいておりません。
【思ったことをそのまま書いて構わない】との許可を頂いていますので通常通りレビューさせていただこうと思います!
- 写真レビュー
- 極小サイズのアルミボディ。見た目は充分にオシャレ
- 装着感について
- 音質について
- シュア掛け可能の2WAYスタイルというけれど‥
- ちょっとイジるとものすごいことになった
- 総評:SE-CH3Tの評価
写真レビュー
極小サイズのアルミボディ。見た目は充分にオシャレ
ダイヤモンドより硬質なグラフェンコート振動板を採用しているのが売りなイヤホンですが、ボディもアルミで一見3000円台には見えません。
そして写真でわかるように非常にコンパクトなハウジングです。
その上、めちゃくちゃ軽い!
デザインも良く、安いっぽいか安っぽくないかみたいな低レベルなお話ではなく普通にオシャレですよね。
装着感について
軽くて小さいハウジングなので長時間つけていても疲れにくいです。
ですが、その軽さと肉薄なイヤーピースのせいかベストポジションを見つけるのにちょっと手間取るところがあります。
小さいからといってポロッとすぐに外れてしまうというような致命的な問題はありませんでした。
音質について
まず解像度高いです。
抜けが良く、ひらけた音はこれまでの3000円台イヤホンのイメージを覆すもの。
この値段ですとスマホ付属のイヤホンやコンビニイヤホンからのワンランクアップを狙って買う人が多いと思うんですが、ビックリするくらい音の違いを実感できるんじゃないでしょうか。
一方で低音は締りはあるものの量がやや物足りませんね。
重低音をドカーンと聴きたい人やそういった傾向の音楽には合っていません。
と思いましたが、ちょっとした工夫で低音を改善することができました。
詳しくは後述。
シュア掛け可能の2WAYスタイルというけれど‥
通常スタイルのほか、オーバーイヤーフィットスタイルも可能というこのイヤホン。
通称、SHURE掛けというやつですね。
しかし、この掛け方をするとただでさえ控えめだった低音が露骨にスカスカになってしまいました。
そこで、たまたま手の届くところにあったFinal E3000のイヤーフックを装着してみることに。
するとどうでしょう。
スカってしまった低音がしっかり戻ってきたではありませんか。
シュア掛けできるけど、したいならイヤーフックをしたほうがいいよって感じですかね。
なお、この問題も後述の工夫でイヤーフックなしでの改善が可能でした。
ちょっとイジるとものすごいことになった
その工夫について書いていきたいのですが、もったいぶっておいて実は大したことはしていません 笑
先程も書いたFinalのイヤーフックを試した時に、ついでにFinalのイヤーピースも試してみたのです。
使ったのは所謂EタイプというやつのSサイズです。
すると、低音が劇的に増したではありませんか。
締りのある質感の良い低音です。
解像度が高く、中高音が伸びるこのイヤホンにベストな低音です。
SpinFitに変えてみても同様の効果が得られました。
イヤーピースをかえることでフックなしのシュア掛けも安定。
耳への収まりもアップし、特に意識すること無くベストポジションに収まります。
ようするに、付属のイヤーピースがあんまり良くないってことですね‥。
まぁ本体の出来がこれだけ良くて、値段が値段なので‥
イヤーピースにまでお金をかける余裕がなかったのかもしれませんね~。
総評:SE-CH3Tの評価
標準のまま使うか、イヤーピースを変えるかで評価が違ってくるイヤホンでした。
標準のまま使ってもこの価格帯としては非常にレベルの高い音を聴かせるイヤホンです。
ですが、イヤーピースを変えるだけで1つ上の価格帯を含めてもトップクラスに優れたイヤホンになります。
完成度は相当に高いです。
標準の付属イヤホンなどからのワンランクアップを狙う方だけでなく、交換用のイヤーピースを持っているようなオーディオ好きな方にも是非試してもらいたいです、これは。
値段の割にオシャレで音もそこそこいいぞ~的な立ち位置のイヤホンかと思っていたら、とんでもないコスパモンスターなイヤホンでした!
おすすめです!