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TWSコレクターによるイヤホン/ヘッドホン レビューブログ

Noble audio FALCON 2をレビュー!価格改定で値下がりしたファルコンを2022年基準で評価します

Author:猫居こうた

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Noble FALCON 2 Review

総合評価
 
8/10

更新日:2023年3月29日 代替候補と測定データを追記

TWSコレクターの猫居です。

今回レビューするのは予約購入したのにレビューし忘れていたNoble audioの完全ワイヤレスイヤホンFALCON2。

音質評価の非常に高いイヤホンです。

2020年10月発売のTWSをなぜ今更レビューしようと思ったかといいますと、FALCON2が価格改定で値下がりしたんですよね。

1万円を切ってエントリークラスの価格帯まで降りてきました。

そんなFALCON2を2022年現在の基準で評価・レビューしてみようと思います。

早速結論からみていきましょう。

<使用感データ>
評価
音質

★★★★★★★★☆☆

装着感 S・A・B・C・D
通話品質

S・A・B・C・D

ノイキャン -
外音取り込み ★★★☆☆☆☆☆☆☆

FALCON 2の良い点

  • 1万円以下のTWSながら本格的な高音質サウンド
  • apt-X Adaptive対応・連続再生時間10時間など今でも通用する基礎機能

FALCON 2の悪い点

  • 操作ボタンを押すとイヤホンが耳穴に押し込まれて不快な感覚あり
  • 外音取り込み機能はおまけ程度の性能

2020年発売のイヤホンとはいえ1万円台半ばで音質重視のイヤホンとして高評価だったFALCON2。

それが1万円以下となればやはり強いです。

特にクリアで明瞭感ある高音は1万円以下では中々聴くことができないもの。

機能面はノイズキャンセリングもなく、搭載されている外音取り込み機能も微妙な性能なので音質一本勝負のイヤホンと思っていいでしょう。

しかしそれでも全然買う価値があると思える高音質ぶり。

1万円台のTWSとくらべてもFALCON2の方が良い音だと思えるケースも少なくありません。

余計な機能より音質のコストパフォーマンスを重視したい方にオススメです。

詳細評価は目次より各項目をご覧ください。

Noble audio FALCON 2の外観チェック

イヤホンケース

イヤホン

Noble audio FALCON 2のスペック・測定結果

スペック表

<基礎データ>
評価
連続再生時間

10時間

40時間(ケース込)

ドライバー 6mmダイナミックドライバー
コーデック SBC・AAC・apt-X・apt-X Adaptive
防水性能 IPX7
機能

外音取り込み機能

ワイヤレス充電

急速充電

専用アプリで出来ること

イコライザー機能

操作カスタマイズ

連続再生時間10時間・apt-X Adaptive対応など、2022年現在も通用する基礎スペックです。

機能面ではノイズキャンセリング機能は無いもののワイヤレス充電や外音取り込み機能などの使い勝手の面に考慮した機能は搭載されています。

IPX7は多少の水没にも耐える防水性能です。

重さ・サイズ実測値

ケースサイズ 縦:53.2mm
横:56.5mm
高さ:34.4mm
重さ イヤホン:5.3g
ケース:51.1g

イヤホンは重さ・サイズ共に標準的。

ケースは2023年基準でみても軽量でコンパクトな部類に入ります。

遅延測定結果

  Android・PC その他 iPhone
通常時 228ms/258ms
(SBC)/(aptX Adaptive高音質モード)
287ms
(AAC)
低遅延時 約132ms
(aptX Adaptive低遅延モード)
-
  • 100ms=0.1秒です。
  • この測定環境ではスピーカー出力時52msの遅延を観測します。
    結果から-52msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
  • aptX Adaptive低遅延モードのみトランスミッターを使用。
    アプリで測定できないため簡易的な遅延測定を行っており、約○msと表記しています。

aptX Adaptiveで接続できる端末では動画やゲームも問題ないでしょう。

音ゲーは若干厳しいくらいの遅延です。

SBC接続やAACで接続されるiPhoneではやや遅延が気になる数値。

ただYoutubeやNetflixなどアプリ側で遅延補正してくれるものは遅延を気にせず動画視聴できます。

(iPhoneはYoutubeアプリの遅延補正が効かないのでブラウザから観る必要があります)

詳細⇒【iPhone】音ズレ対処法!BluetoothイヤホンでYouTube動画を観ると遅延が気になる問題の原因と解決策

交換イヤーピース対応表

SONY
ハイブリッドイヤーピース(M)
AZLA
SednaEarfit Crystal(M)
SONY
トリプルコンフォートイヤーピース(M)
final
TYPE E(M)
COMPLY
TG-200 トゥルーグリップ(M)
Spinfit
CP360(M)
NUARL
Magic Ear+(M)
   

(自分がよく使うTWSイヤーピース+SONYのイヤピ2種との対応表です)

△としたイヤーピースは装着はできましたが少し緩めでした。

Magic Ear+は耳の中でイヤーピースが外れてしまうほど緩かったので✕としました。

かっちりハマるのはCP360とSednaEarfit Crystal。

Noble audio FALCON 2の詳細レビュー

音質評価

音の傾向はフラット気味です。

高解像度で各音の粒立ちも良く一聴して良い音とわかるイヤホン。

完全ワイヤレスイヤホンでは珍しい非常にオーディオ的な均整の取れたサウンドに仕上がっています。

特に高音の明瞭感はアンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンでは中々聴けないレベルのもの。

逆に低音は必要最低限の量感なのであまり深みや迫力は出ないです。

前作・初代FALCONとの違い

前作と比べると低音の量感が抑えられ、より明瞭感あるサウンドになっています。

音場も広くなりましたね。

低音が抑えられたとはいっても必要十分な量感はあり、キレの良さや解像感など質感の面も優れています。

前作のボリューム感のある低音サウンドが好きだったという方はアプリのイコライザーで低音の量を増やしてやると良いかもしれません。

外音取り込み機能の評価

今どき珍しいくらい雑な外音の取り込み具合です。

余計な雑音を拾いまくりですし、ON/OFFの切り替えに数秒を要するのも良くないですね。

また切り替え時のピー音が大きすぎて不快度高いです。。

この機能は微妙だから使わないようにって警告してくれてるのかな?笑

それくらい微妙なので外音取り込み機能はおまけ程度と割り切って使いましょう。

装着感評価

ノズルが長くしっかり密閉するタイプの装着感です。

ノイズキャンセリング機能がないので物理的な遮音性(パッシブノイズキャンセリング)を高める造りになっているのかなと思います。

1時間・2時間程度の装着は問題ありませんが、それ以上の長時間着用は耳に疲れがくるというのが個人的な感想です。

カナル型の密閉感が苦手という方は注意されたし。

また、IPX7と高い防水性能を有していますがこれをつけて運動したいとは思わないですね。

普段使い用と思ったほうが良いでしょう。

専用アプリ「Noble Sound Suite」の評価

以下より無料ダウンロード可能です。

Noble Sound Suite - Google Play Store

Noble Sound Suite - Apple Store

アプリは機能も少なく、接続を認識するのにやたら時間がかかるなどあまり良い出来とはいえません。

自分はイヤホンのファームウェアアップデートのためにしか利用していないです。

使える機能は主に2つ。

イコライザー機能

機能自体はベーシックなものですが、FALCON2の音がフラットなので味付け自体はしやすいです。

ボタンの割り当て機能

操作ボタンの割り当てですね。

デフォルトの設定ですべての操作を網羅できているのであまり変える必要性は感じませんが‥

手持ちの別のイヤホンの操作方法と同じにするといった使い方はあるかもしれません。

使い勝手の評価

完全ワイヤレスイヤホンのマルチファンクションボタンにはタッチセンサー式と物理ボタン式の2通りありますが、FALCON2は物理ボタン式です。

物理ボタン式のメリットは操作時に誤タッチやミスが出ないこと。

デメリットはボタンを押したときにイヤホンのフィッティングがズレてしまう場合があること。

また、ボタンを押したときにイヤホンが耳穴に押し込まれる感覚があるものもありますね。

FALCON2は特に耳穴に押し込まれる感覚が強めです。

操作の配置はアプリで変更することもできますが、デフォルトですべての操作が可能かつ使いやすい配置になっています。

イヤホンケースは2022年現在の基準でいうとやや厚みの面で不満もありますが、コンパクトさは十分。

イヤホンの出し入れもスムーズに出来、取り回しは快適です。

総評と代替候補(2023年3月追記)

Noble audio FALCON 2は1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンでは上位に入る音質の良さが魅力。

特に明瞭で伸びやかな高音はU1万円では中々聴けないものです。

欠点は密閉感強めの装着感でボタンを押した時に圧迫感のあるところ。

あとは人によっては低音が物足りないと感じるかもしれないところですかね。

欠点がきになる場合に代替としておすすめなのがfinalのサブブランドagからリリースされているpita

こちらはFALCON 2以上に機能は何もついていない音質特化のTWSです。

(イコライザーや外音取り込み機能もなし)

機能がない代わりに音質は非常に良好。

寝返りを打っても耳が痛くならない装着感の良さもウリの1つで快適な付け心地です。

低音の厚みもFALCON 2よりかなりあるのでFALCON 2の欠点が気になる方には良い選択肢となるかと思います。

今回は以上です。

また次回のレビューでお会いしましょう。