こんにちは、猫居です。
今回レビューするのはKBEARの新作イヤホン、KB04です。
価格は定価で3600円ほど、Amazonの販売ページにあるクーポン利用で3000円ちょうどくらいですね。
1DD+1BAのドライバー構成は今となってはこの価格帯でも中華イヤホンとしては標準的な構成ですが、音創りに定評のあるKBEAR産なので期待してしまいます。
ダークグレーのメタルハウジングは以前レビューしてその高いビルドクオリティに驚いたKBEAR DIAMONDと似た印象を受ける見た目で、ビルドクオリティの方も期待できそうです。
以下、10日ほど実際に触ってみた感想を綴っていきます。
KBEAR KB04の詳細レビュー
外観・付属品のチェック
販売ページの商品画像をみて安いのに随分かっこいいイヤホンだな、と思っていましたが実物も写真の通り。
ビルドクオリティについては後述します。
付属品は標準的な構成。
DIAMONDでは極太ケーブルや質感の良いイヤホンケースがついてきましたが、KB04ではそういった部分を削ぎ落として値段を安くしたコスパ重視の構成ですね。
ビルドクオリティチェック
見た目は3000円とは思えない良さ。
金属のハウジングなのでそれなりの重みがありチープ感は無いです。
ただ触ってみると造りに関してはそれなりかなという印象を受けました。
DIAMONDのときは1万円弱のイヤホンなのに2万円以上のものかな?と思うほど素晴らしいビルドクオリティでしたが、そこまではいかないです。
値段がDIAMONDの1/3なので当然といえば当然ですが。
PINの接続部は硬すぎず緩すぎず、抜き差しは快適に行えました。
装着感・取り回しについて
それなりに重みのあるイヤホンですが、装着感は良いです。
よくフィットして重さは気になりません。
ただ、付属ケーブルのフック部分がいまいち耳に馴染まないので気になるようでしたらリケーブルしてもいいかもしれません。
ケーブルはタッチノイズが気になったりすることはなく、取り回しの面では特に問題ない標準的なものです。
音質評価
ツイッターでファーストインプレッションとして少し書いた通り、ドンシャリしたイヤホンです。
低域がかなりウォームで広がりのある音。
ここにかなり量感があります。
一方で中高域はスッキリしたドライな音。
中高域は結構強調された音作りになっています。
ボーカルはかなり近く、艶感等はあまり感じませんが力強くて非常に聴きやすいです。
ウォームな低音と明瞭感ある中高音の組み合わせによるライブ感ある音作りでボーカル物はとても楽しく聴けますね。
一方で強調された中高音に女性ボーカルも被っているので、どうしても人工的な表現にしてしまうところも。
例えばビリー・アイリッシュのeverything I wantedのような少し寂しげな唄い方、その情感がこのイヤホンでは伝わりにくいところがあります。
基本的には楽しく聴きたい曲をおもいきり楽しく聴くのに適したイヤホンだと思います。
特にロックではその勢いを存分に感じて楽しむことが出来るのではないでしょうか。
総評
はっきりしたコンセプトの元、よくまとまった音作り。
ビルドクオリティも一定以上の水準にあり、見た目も良し。
手に取りやすい値段ながらすべてが高いレベルにあるコスパ抜群のイヤホンです。
最近のトレンドっぽい「ウォームな低音+クールな中高音」構成の音を試してみたいという方に最適。
リケーブルなしでもそのままで充分使えるので、初心者の方が見た目買いで手を出しても後悔はしないでしょう。
気になる方は値段も安いですしぜひお試しあれ。