こんにちは、猫居(@KotaNekoi222)です。
今回レビューするのは6BA+1DDの多ドライヤホン、KB EARのHi7です。
アルミのボディに多数のベントが特徴的なデザイン。
片側7ドライバーで1万円程という非常にコストパフォーマンスの高い構成。
MMCXコネクタを採用していてリケーブルの選択肢も多いです。
発売前から話題になっていましたが、発売後もその評判の良さからかなり売れているようです。
一体どのような音を聴かせてくれるイヤホンなのか、チェックしていきましょう!
KB EAR Hi7の詳細レビュー
外観・付属品チェック
装着感は中々
片側7ドライバー搭載ということもあってそれなりの大きさを想像していたのですが、思っていたよりかなりコンパクトなイヤホンでした。
SHURE掛けスタイルのイヤホンで意外にも小柄な個体だったこともあり装着感は思っていたよりずっと良いです。
付属のケーブルもよくあるゴム感の強い安っぽいものではなく、絡みにくくそこそこ良いものになっています。
取り回しの面は合格点。
しかしせっかくMMCXなので気に入ったらリケーブルで音質アップを考えてみても良いかもですね。
音質評価
すっきり明瞭、ボーカルの聴き応え抜群
音の傾向は前回レビューしたSIMGOT EM2に結構似ているところがあります。
(レビュー記事→【SIMGOT EM2レビュー】艶のあるボーカル!まるでアクセサリーのように輝く高音質イヤホン)
- クール系サウンドで明瞭感あるスッキリした音を鳴らす
- ボーカルにボリュームがあり聴き応えがある
この辺が似ているところですね。
Hi7のほうが良くも悪くも、よりクールでスッキリした音です。
音の傾向は弱ドンシャリですかね。
解像度が高く明瞭感ある高音は多ドライヤホンにありがちな「やりすぎ感」が全く無く、自然で伸び良い音を鳴らしてくれます。
中域は厚みがあり聴き応え抜群。
ボーカルは標準よりやや前くらいの位置取り。
EM2のような艶感はあまりなく、味付けされていないスッキリしたサウンドです。
低音は充分な量で、キレもあり心地良いです。
重低音はそれほど出ませんが、全体的にバランス良くスッキリ鳴らすイヤホンなのでこれで良いでしょう。
多ドラらしく音の分離は非常に良く、聴き疲れしないスッキリサウンドなので音の情報量の多さを存分に楽しめます。
ここが他の中華系多ドライヤホンと明確に違うところでしょう。
またベントのおかげか音場も広め。
ですが、すっきり系サウンドのため音場の広さによる余韻を味わうような聴き方にはあまり向きません。
注意点:音漏れ等について
ベントが多数空いているので音漏れはそれなりにあります。
自分のスマホですと最大音量の1/3程度の小音量で鳴らす分には音漏れしませんでした。
それ以上だと静かな場所で使うのは躊躇われます。
また、Amazonの販売ページではインピーダンスが32Ωと書いてありますが正しくは12Ωのようです。
12Ωとあってスマホでも十分に音量は取れます。
ただ、せっかくの多ドライヤホンなのでそれなりのパワーのあるDAPで鳴らしたほうが音の粒立ちがよくなり個性が活きてきます。
まとめ
KB EAR Hi7は片側7ドライバーという構成ながらドライバー間の違和感も無く、ゴチャゴチャした感じの無い非常にまとまりのあるイヤホンでした。
多ドラの欠点を感じず、いいとこ取りをした優秀なイヤホンという感じです。
これで1万円というのは本当に信じがたい出来。
コストパフォーマンスは非常に高いです。
充分にメインを張れる実力なので、高コスパな多ドライヤホンをお探しの方にとって有力な選択肢となるでしょう。
またボーカルを聴かせる音場広めのスッキリサウンドという音の傾向もユニークですし、違いを楽しむ目的で2本目・3本目として買うのもアリですね。
とても良いイヤホンでした、おすすめできます!