AVIOT TE-U1 | |
発売日 | 2025年3月下旬 |
価格 (発売時) |
6,980円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 9.5時間/41.5時間 |
コーデック | SBC/AAC |
ドライバー | 10mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX4 |
Bluetooth Ver. | 5.3 |
機能 | ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイント・ワイヤレス充電・急速充電(10分→1.5時間) |
資料 | 公式サイト/説明書 |
こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン、TE-U1。
1万円以下でノイズキャンセリング機能を搭載し、2台同時接続可能なマルチポイントやワイヤレス充電にも対応。
この価格帯の多機能TWSといえばコスパ高な中華イヤホンが圧倒している現状ですが、日本メーカーのAVIOTが中々魅力的にみえる製品をリリースしてきました。
特に1万円以下のTWSでワイヤレス充電に対応したものはほとんど無いので貴重です。
まだ購入したばかりですが、早速触ってみたファーストインプレッションをお伝えしていきます。
AVIOT TE-U1 外観・付属品チェック
イヤホン本体
日本のメーカーだとこの価格帯のTWSは商材写真はよく見えても実物はものすごくチープだったりすることもあるのですが、TE-U1は割と写真の通りでした。
手に取ってみると質感はそれなりですが、中々見栄えする見た目ではないでしょうか。
イヤホンケース
イヤホンケースはちょっと傷つきやすそうなのが気になるところ。
また、ケースのフタがかなり開けにくいです。
片手で開けるのは難しく、滑りやすい手触りなのでツルッと落っことしてしまわないように両手でしっかり持って開けたほうが良いと思います。
外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 取扱説明書ページへのQRコード
AVIOT TE-U1 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:44.5mm 横:63.9mm 高さ:26.0mm 三辺合計:134.4mm |
重さ | イヤホン:4.4g ケース:29.3g |
とてもコンパクトなイヤホンケースです。
重さもイヤホン・ケース共にかなり軽め。
携帯性 | S・A・B・C・D |
---|
(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 350ms(SBC) 394ms(AAC) |
394ms(AAC) |
低遅延時 | - | - |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
低遅延モードが無いので遅延はかなり大きめ。
ゲームに使うのは厳しいと思います。
Netflixなどアプリ側で遅延を補正してくれるものは動画視聴も問題ありません。
なお、TE-U1にはサウンドモードで『MOVIE MODE』というのがあったので、もしかしたらそれで低遅延になるのかな?と思ってMODEを変えて測ってみましたが、低遅延になる効果はありませんでした。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
- |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal 2(M) |
○ |
オーディオテクニカ AT-ER500(M) |
- | final TYPE E(M) |
○ |
NUARL Magic Ear+7 |
- | Spinfit OMNI |
- |
COMPLY TWo-220-C(M) |
○ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
○ |
radius HP-DME2(M) |
- |
大きめな楕円形のノズル。
TWSなのにTWS用のイヤーピースの方が入りにくかったですね。。
AVIOT TE-U1 簡易レビュー
音質評価
低音が支配的なサウンド。
非常にボリュームのある低音で深度もそこそこ。ハキハキと鳴るタイプではなく、ゆったりとした広がりのある低音です。
全体の空気感もウォーム寄り。
中音までは厚みがあり、高音はかなり細いです。
中音以降はややぼんやりした雰囲気がありますが、ボーカルは比較的出るほうでしょうか。
高コスパで知られる同価格帯の中華TWS、QCY MeloBuds ProやEarFun Air 2 NCと比べると解像感は1ランク落ちる印象。
ただ、5,000円以下のTWSで似たような低音重視のイヤホンともいくつか聴き比べてみましたが、それらと比べるとTE-U1の方が重みのある低音を出しつつも中音~も割と綺麗に鳴ると感じました。
高コスパ中華イヤホンには及ばないかもですが、お値段なりの音質はありそうです。
とにかく低音が強く出るイヤホンなので低音の迫力が欲しい方には良いと思います。
7.2~7.4/10 点
ノイズキャンセリング機能の比較
標準的なハイブリッドノイズキャンセリングの消音力。
小さなノイズならかなり効き目を実感できるかとおもいます。
大きなノイズにはある程度低減するくらいの効果。
めちゃくちゃ良く効くってわけではないです。
実はノイキャンだけなら5,000円のニトリ BTE-ANC01の方が強力だったりします。
6/10 点
(参考:最強~コスパ機までわかるノイズキャンセリングイヤホンの強度比較表)
外音取り込み機能の評価
外音取り込み機能は意外と優秀です。
人の声はちょっとトーンが落ちたような印象になりますが、イヤホンをしたままでも充分に聞き取りができる音量で取り込んでくれます。
イヤホンをしていないときの声量を10とすると、外音取り込み時の声量は9~9.5くらい。
中華イヤホンを中心に安いイヤホンではよくある余計なノイズを取り込みすぎる現象もあまりみられませんでした。
実用的に使えると思います。
8.5/10 点
装着感評価
ゆったりとした着け心地が多い最近の完全ワイヤレスイヤホンとしては密閉感がやや高め。
たぶんノイズキャンセリング効果を高めるため(物理的な遮音性を高めるため)かと思います。
その分フィット感は高いので多少の運動で使う分には問題なさそうです。
8/10 点
マイク性能・通話品質
ややこもったような音声。
強風時も風切音はしっかり消してくれる点は◎。
周囲のノイズはあまり消せていないようで、通話にザワザワした音も乗ってしまっていました。
騒がしい場所での通話は避けたほうが無難です。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
True Wireless Earphones TE-U1 WEB取扱説明書
TE-U1は専用アプリに対応していないので操作方法をカスタマイズすることはできません。
タップ操作のレスポンスが悪いときがあるのがちょっと気になります。
操作性 | S・A・B・C・D |
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気になった点や気付いた注意点
専用アプリには非対応
AVIOTには『SOUND ME』という専用ポンコツアプリがありますが、TE-U1はアプリ非対応っぽいです。
なのでイコライザーや操作方法のカスタマイズは使えません。
マルチポイントの挙動について
マルチポイントの挙動について。
TE-U1のマルチポイントは割り込み再生可でした。
ただ、時には割り込めなかったりして結構挙動は怪しい感じです。。
まとめ
総評:8/10
- 音質⇒低音重視、悪くはない
- ノイキャン⇒強力とはいえない
- 外音取り込み⇒実用的に使えそう
- 装着感⇒並
- 操作性・使い勝手⇒せっかくのワイヤレス充電対応も、色々と残念ポイント多め
日本メーカー製でワイヤレス充電できる貴重な格安TWSでしたが、個人的にはイヤホンケースが開けにくいとか操作のレスポンスがあまり良くないとか違う問題点の方がちょっと気になってしまいました。
音質や見た目は値段の割に悪くはないと思うので、よく知らない中華イヤホンはNGという方・低音の迫力を求める方には良いかもしれません。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。