SOUNDPEATS Air 5 | |
発売日 | 2024年8月23日 |
価格 (発売時) |
9,680円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 6時間/30時間 ANC & aptX Adaptive ON 3.5時間/17.5時間 |
コーデック | SBC/AAC/aptX/aptX Adaptive/aptX Lossless |
ドライバー | 13mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX5 |
Bluetooth Ver. | 5.4 |
機能 | ノイズキャンセリング・マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・専用アプリ |
資料 | 公式サイト/説明書 |
- 前作より中音域が強化され、ボーカルが映える音になった
- インナーイヤー型としては強力なノイキャン
- インナーイヤー型ではTOPクラスの多機能さ
- 低音は前作の方が量感がある
- ノイキャンに過度な期待は禁物
- 最低音量が大きめ
総合評価 |
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8.5/10 |
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こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはSOUNDPEATSのインナーイヤー型TWS、Air 5。
ノイズキャンセリング機能を搭載し、マルチポイントにも対応した全部入りとして人気を博したAIr 4の後継機となります。
前作同様の全部入りである本作は音質やノイキャンの効きにどのような変化があったのか。
使い比べて違いをチェックしていきます。
今回も先に総評から紹介します。
より詳細な内容は目次以降をご覧ください。
Amazon販売ページで使える割引クーポンをいただいたのでご活用ください。(販売ページのクーポンと併用可)
・コード:AIR5NR8PR93
・割引率:5%
・使用期限:~2024年9月30日まで
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
総評 |
8.5/10点 デザイン変更によりイヤホンケースからイヤホンが取り出しやすくなり使い勝手が向上。 |
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音質 | 7.7/10 | 便利機能 | SABCD |
ノイキャン | 3.5/10 | 携帯性 | SABCD |
外音取り込み | 9.5/10 | 操作性 | SABCD |
装着感 | 8.5/10 | 通話性能 | SABCD |
- SOUNDPEATS Air 5とは
- SOUNDPEATS Air5の外観・付属品チェック
- SOUNDPEATS Air 5測定データ
- SOUNDPEATS Air 5とAir 4の比較レビュー
- SOUNDPEATS Air 5総評
SOUNDPEATS Air 5とは
https://jp.soundpeats.com/products/air5
『特徴』
インナーイヤー型としては最高クラスの多機能っぷりです。
前作Air 4とのスペック面の違い
- Qualcomm「QCC3071」→「QCC3091」バージョンアップ
- 再生時間が若干ながら減っています(1回あたり6.5時間→6時間)
- 対応コーデックやマルチポイント、低遅延モードなど全部入りな点は前作同様
便利機能 | S・A・B・C・D |
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SOUNDPEATS Air5の外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
ワンポイントでSマークの入ったデザインから流線型のパネルに変更。
また、前作と比べると横幅がだいぶ短くなって前々作Air 3 Deluxe HS並になっています。(装着感への影響については後述)
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
イヤホンケースも前作からデザインを変更。
指を入れるスペースが増えて取り出しやすくなりました。
この変更は単純に良かったですね。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品
付属品リスト
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
- (おまけ)ピーツ君シール
SOUNDPEATS Air 5測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:55.7mm 横:51.0mm 高さ:25.7mm 三辺合計:132.4mm |
重さ | イヤホン:4.5g ケース:35.0g |
非常に軽くて軽量なイヤホンケースです。
前作より使い勝手が向上しただけでなくサイズもよりコンパクトになっています。
イヤホンは0.2g重さが増していましたら手で持ってもわからないくらいの差ですね。
こちらも軽量です。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 285ms(SBC) 318ms(AAC) 280ms(aptX) 354ms(aptX Adaptive/高音質モード) |
318ms(AAC) |
低遅延時 | 116ms(SBC) 153ms(AAC) 114ms(aptX) 195ms(aptX Adaptive/高音質モード) |
153ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作でゲームモードにすることで低遅延に切り替えることができます。
aptX Adaptiveには内部的に高音質モードと低遅延モードがあり、音声ソースに応じて自動で切り替わります。任意に切り替えることは出来ません。
(イヤホンの機能であるゲームモードとaptX Adaptive/低遅延モードは別物)
aptX Adaptiveの低遅延モードは100ms前後の遅延になるはずなので、AndroidではaptX Adaptive/低遅延モードが1番遅延が少ないと思います。
ただ、欲しいときに低遅延モードになってくれないこともあるので…。
aptX Adaptiveの低遅延モードがうまく機能しないときやスマホがaptX Adaptiveに対応していない場合にはゲームモードを利用すると良いでしょう。
SBCやAACなどでゲームモードにすれば音ゲーは厳しいですが、普通のゲームや動画視聴は問題ないくらいの遅延でした。
SOUNDPEATS Air 5とAir 4の比較レビュー
音質評価
前作Air 4と聴き比べると、音の傾向が少し変わったかなと感じました。
前作はインナーイヤー型らしからぬ低音の量感が特徴的でしたが、今作は中音域にボリュームのある音になっています。
低音は適度な量感になり引き締まってすっきりしたものになりました。
中音は厚みが増し、ボーカル域が前のめりでパワフルに。
その分、高音は少し後ろで鳴っている感があります。
- インナーイヤー型らしからぬ低音が特徴のAir 4
- 距離感の近いパワフルなボーカルが特徴のAir 5
傾向が違うので音の好みに合いそうなほうを選ぶと良いかなと思います。
9種類のプリセットの他、カスタムEQと聴力テストで音質を最適化する機能も搭載
音質 |
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7.7/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
ANCには5種類のモード
強度の選択というよりは自分の耳に一番合う(効く)モードを選択してね、という感じだと思います
ノイズキャンセリングの効果を前作Air 4と比較。
すると、ほとんど効果のなかった前作と違ってそこそこの効果を実感できました。
もちろん同じSOUNDPEATSのカナル型TWSCapsule3 Pro+ような強力なノイズカットととはいきませんが…
室内で生じる小さなノイズ(エアコンの音など)は結構消せている印象です。
大きなノイズには多少低減するくらいの効果。
外よりは室内でノイズを遠ざけるような使い方に向いています。
(参考:SOUNDPEATS Air5のノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ノイキャン強度比較表)
ノイキャン |
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3.5/10 |
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外音取り込み具合の評価
機能としての外音取り込み機能はありませんが、インナーイヤー型なので自然と外音を取り込めます。
ただ、Air 5は“ながら聴き”にはあまり向いていないかなと感じました。
というのも、最低音量がかなり大きめなんですよね。
音量1にしてもそこそこの音量なので、音楽を流しながらだと周囲の音が聞き取り辛いときがあります。
駅でアナウンスなどを聞く分には問題ありませんが、レジでの会計などでは素直に音楽を止めたほうが無難かもしれません。
“ながら聴き”性能を評価しているわけではないので外音取り込みの評価自体はAir 4と同様の9.5としておきます。
外音取り込み |
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9.5/10 |
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装着感評価
装着時の見た目
Air 4より横幅が短くなり、Air 3 Deluxe HS並にコンパクトになりました。
これにより、装着感の軽さがUP。
かなり軽やかな着け心地となっています。
ただ、その分フィット感はややダウンしており、首を激しく振ったりすると少しズレそうになることがありました。
Air 3 Deluxe HSは薄くてコンパクトだったので、耳穴の深いところにすっぽり収まる感じでフィット感と軽い着け心地を両立していましたが、Air 5はAir 4と厚みは変わっていないんですよね。
その分、少し浅い位置で収まっていて安定感に劣るのかなぁと感じます。
自分の場合は普通に使う分には問題ないくらいのフィット感ですが、耳が大きい人だとどうでしょうか。
インナーイヤー型は物によってはポロポロ落ちてしまうことがあるという方は気をつけたほうが良いかもです。
イヤーピース一体型イヤホンカバーが一応入ります
インナーイヤー型イヤホンをカナル型のようにするエレコムのEarPods用イヤホンカバー(Amazonリンク)が一応装着できました。
ケースには収まらなかったので都度着け外しする必要はありますが、買ってみたのもの耳から外れてしまうという場合には有用なアイテムだと思います。
低音を増強したい場合にも有効です。
装着感 |
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8.5/10 |
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マイク性能・通話品質
やや温みのあるボイスでした。
扇風機で風を当てると少し声が乱れ気味に。ちょっとした風邪なら通話に問題ありませんでしたが、強風だと聞き取れないことも。
周囲のノイズはキレイさっぱり消すことはできませんが、そこそこ遠ざけてくれます。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
(左)操作カスタマイズ画面|(右)割り当て可能な操作
L側 | R側 | |
1タップ (カスタマイズ可) |
音量- | 音量+ |
2タップ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ (カスタマイズ可) |
ゲームモード | 音声アシスタント |
長押し (カスタマイズ可) |
ノイズコントール | 曲送り |
すべての操作箇所をカスタマイズ可能です。
割り当ての自由度も高く、好みの設定を実現できると思います。
ただ、デフォルトでは曲戻しが外れているのでカスタマイズしたほうが良いでしょう。
自分の場合は少しいじって↓画像のように設定しました。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【Peats Audio】の主な機能
主な機能一覧
- ノイズコントロール
- イコライザー
- ゲームモード
- 操作方法のカスタマイズ
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
イコライザー設定画面
使って気付いたその他の注意点
音声ガイダンスの音量は調整した方が良さそう
デフォルトでは音声ガイダンスの音量がめちゃくちゃ大きくて耳障りです。
アプリで音量を下げられるので、気になる場合は調整を。
マルチポイントは割り込み不可
マルチポイントの挙動について。
Air Pro 4のマルチポイントは割り込み不可でした。
SOUNDPEATS Air 5総評
メイン機能評価
音質 |
|
7.7/10 |
---|---|---|
ノイキャン |
|
3.5/10 |
外音取り込み |
|
9.5/10 |
装着感 |
|
8.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:8.5/10
Air 4との違いまとめ
- イヤホンケースからイヤホンを取り出しやすくなった
- 音の傾向に変化:中音重視のAir 5、低音重視のAir 4
- ノイズキャンセリングがパワーアップした
- 装着感に変化:軽さ重視のAir 5、フィット感重視のAir 4
ケースが改良されるなどして前作から使い勝手が向上しています。
ただ、音の傾向やフィット感にも変化があったのでこの辺は好みに合う方で、といった感じ。
前作時点ですでに全部入りの多機能インナーイヤー型TWSとしてはある程度完成された出来栄えだったので、好みに応じて選べる選択肢が増えたことは歓迎できます。
今回は以上となります。
また次回のレビューでお会いしましょう。