SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ | |
発売日 | 2024年7月11日 |
価格 (発売時) |
13,800円 |
連続再生時間 (単体/ケース込) |
ANC OFF 6.5時間/43時間 ANC ON 5時間/33時間 |
コーデック | SBC/AAC/LDAC |
ドライバー | xMEMS製「Cowell」MEMSドライバー + 12mmダイナミックドライバー |
防水性能 | IPX4 |
Bluetooth Ver. | 5.3 |
機能 | ノイズキャンセリング・外音取り込み機能・マルチポイント・低遅延モード・イコライザー・専用アプリ |
資料 | 公式サイト / 説明書(PDF) |
- ハイブリッド型らしく深みと厚みのある低音を余裕を持って鳴らせる
- MEMSドライバーのストレートな高音を体感できる
- 1万円台前半までで買えるノイキャンでは最上位に入る強力ANC
- LDAC+ANC ON時の再生時間は3.5時間とやや少なめ
- 外音取り込み機能は少しサーというノイズが入る
総合評価 |
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9/10 |
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こんにちは、猫居です。
趣味で完全ワイヤレスイヤホン(TWS)を集めています。
今回レビューするのはSOUNDPEATSのTWS、Capsule3 Pro+。
話題の最新ドライバー、MEMSドライバーを搭載した本機。
Noble Audio Falcon Maxなどまだ極一部の製品にしか搭載されておらず、高額なイメージも強いMEMSドライバーですが、Capsule3 Pro+はなんと1万円台前半。
かなりインパクトのある値段で勝負してきましたね。
SOUNDPEATSらしいコストパフォーマンスの良いイヤホンに仕上がっているのかどうか、前作Capsule3 Proと使い比べてチェックしていきます。
今回も先に総評から紹介します。
より詳細な内容は目次以降をご覧ください。
本レビューはメーカー様よりサンプルをご提供いただいております。執筆料などはいただいておらず、自由にレビューさせていただくことを条件にお引き受けしています。
総評 |
9/10点 低音域にボリュームのあるサウンドです。 |
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音質 | 8.3/10 | 便利機能 | SABCD |
ノイキャン | 9/10 | 携帯性 | SABCD |
外音取り込み | 8/10 | 操作性 | SABCD |
装着感 | 8.5/10 | 通話性能 | SABCD |
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+とは
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の外観・付属品チェック
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 測定データ
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 詳細レビュー
- SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 総評
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+とは
https://jp.soundpeats.com/products/capsule3-pro-plus
『特徴』
総合力の高さで人気だった前作Capsule3 Pro。
そんな前作より僅かにノイキャンの公称値がUPし、マルチポイントにも対応。
機能面ではさほどの変化はなさそうなので、やはりMEMSドライバーでどれだけ音質が向上したのかが大きなポイントとなるでしょう。
便利機能 | S・A・B・C・D |
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SOUNDPEATS Capsule3 Pro+の外観・付属品チェック
イヤホン本体
タッチセンサー式。
前作Capsule3 Proと比較すると色違いで基本的なデザインは同じなのがわかります。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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イヤホンケース
イヤホンケースも基本的には色違いで前作と同じデザインとなっています。
ただ、触ってみると前作Capsule3 Proはプラスティックのツルツルした触り心地ですが、Capsule3 Pro+ のほうは少ししっとりとした触り心地になっています。
Capsule3 Pro+ の方が傷がつきにくそうです。
【画像5枚:スクロールバーorスワイプでスライド出来ます】
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外箱・付属品
付属品リスト
- イヤーピース
- 充電用 USB Type-C ケーブル
- 説明書類
- (おまけ)ピーツ君シール
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 測定データ
重さ・サイズ実測値
ケースサイズ | 縦:50.2mm 横:67.2mm 高さ:25.9mm 三辺合計:143.3mm |
重さ | イヤホン:4.9g ケース:40.0g |
前作Capsule3 Proとほぼ同じサイズで比較的コンパクトなケースです。
イヤホンは重さ・サイズ共に標準的です。
携帯性 | S・A・B・C・D |
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(参考:小さい順|完全ワイヤレスイヤホン・イヤホンケースサイズ比較表)
遅延測定結果
Android・PC その他 | iPhone | |
通常時 | 214ms(SBC) 265ms(AAC) 334ms(LDAC) |
265ms(AAC) |
低遅延時 | 135ms(SBC) 296ms(AAC) 339ms(LDAC) |
296ms(AAC) |
100ms=0.1秒です。
この測定環境ではスピーカー出力時21msの遅延を観測します。
結果から-21msした数値をワイヤレスイヤホン由来の遅延と考え表に記載しています。
アプリまたはイヤホン操作で低遅延に切り替えることができます。
Android(SBC/低遅延モード)では音ゲー以外のゲームや動画視聴で許容範囲といえる遅延です。
ただ、AACやLDACでは低遅延モードにしても遅延が減っていませんでした。
Androidの場合はコーデックをSBCに変えれば良いのですが、iPhoneではAACでしか接続できないのでゲームで使うのは厳しいかなと思います。
動画視聴はNetflixなどアプリ側で遅延を補正してくれるものは問題ありません。
交換イヤーピース対応表
SONY ハイブリッドイヤーピース(M) |
○ | AZLA SednaEarfit Crystal(M) |
○ |
SONY トリプルコンフォートイヤーピース(M) |
○ | final TYPE E(M) |
○ |
オーディオテクニカ AT-ER500(M) |
○ | Spinfit OMNI |
○ |
NUARL Magic Ear+7 |
○ | 日本ディックス COREIR BRASS(M) |
△ |
COMPLY TG-200 トゥルーグリップ(M) |
○ |
楕円形のノズルですが多くのイヤーピースが適合します。
COREIRのみ、ケース内でちょっと干渉するので△としました。
(充電はちゃんとできます)
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 詳細レビュー
音質評価
音のバランスは低音寄り。MEMSドライバーの採用が注目される本作ですが、高音はかなりナチュラルな鳴り方で派手な主張はしません。
ハイブリッドドライバーのメリットを活かしている感じで、低音にかなりの余裕を感じられます。
深みと厚みのある低音です。
中音は少し凹んでスッキリした感じを出しつつ、ボーカルはしっかり前に出る印象。
高音は自然な音でキレイに鳴ります。
前作Capsule3 Proと聴き比べるとMEMSドライバーの効果か、高音の天井がぐっと高くなり、明瞭感がかなりUPしているのがわかります。
ただ、煌びやかさはSOUNDPEATSのハイエンド機にあたるOpera05の方が上かなと感じました。
Capsule3 Pro+の高音は全体の中ではやや大人しめではありますが、ストレートで芯のある高音なので存在感のある低音にかき消されることはありません。
総じて刺激感無く聴きやすい音になっており、前作からの乗り換えならかなりの音質UPを体感できると思います。
適応型EQでは聴力テストを行い、音質を自動で最適化
その他、多数のプリセットとカスタムEQを搭載
音質 |
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8.3/10 |
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ノイズキャンセリング機能の比較
公称値では前作Capsule3 Proが-43dB、Capsule3 Pro+は-45dBのノイキャンとなっています。
実際に使い比べてみると、たしかにCapsule3 Pro+の方が少し消音力が増しているように感じました。
低音ノイズにはかなり強く、大きな音も大幅にカットしてくれます。
中音・高音ノイズにはある程度の効き目といった感じ。
アダプティブノイズキャンセリング機能も精度がUPしており、SOUNDPEATSのノイキャンとしては過去最高の出来ではないかと思います。
SOUNDPEATS Air4 Proが同じ-45dBでアダプティブノイズキャンセリング機能を搭載していましたが、こちらはアダプティブノイキャンが効くまでに少し時間がかかったり上手く効いてくれないこともありました。
それに比べてCapsule3 Pro+はきちんとアダプティブに作用しているようです。
また、同じ-45dB同士ですが密閉感に少し差があるせいか?Capsule3 Pro+の方が僅かに高音ノイズの消音力が高いように感じました。
(参考:SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ のノイズキャンセリングを他社ANCイヤホンと比較|ノイキャン強度比較表)
ノイキャン |
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9/10 |
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外音取り込み機能の評価
外音取り込み機能の性能は前作Capsule3 Proと同等かなと感じました。
機能をONにすると若干「サー」というノイズが入りますが、取り込み量は十分。
イヤホンをしたまま周囲の音をしっかり拾うことができます。
ただ、小さい音はサーというノイズと混じって少し聞き取りにくいです。
外音取り込み |
|
8/10 |
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装着感評価
装着時の見た目
装着感も前作Capsule3 Proと同等です。
見た目も全く同じですしね。
しっかりフィットしつつも圧迫感は少ない、上等な着け心地です。
かなり長時間着けたままでも耳が疲れにくく、非常に使いやすいと思います。
装着感 |
|
8.5/10 |
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マイク性能・通話品質
かなりクリアな音声です。
静かなところではとても快適に通話可能でした。
風を当ててみると風切音もしっかりカット。ただ、声はかなり籠もった感じになります。
また、周囲が騒がしい状況でノイズ処理が入ると機械のようなボイスに。
一応何を言っているのかはわかりましたが、ちょっと心許ない感じ。
通話で使うときはあまり騒がしくない場所を選んだほうが良さそうです。
通話品質 | S・A・B・C・D |
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操作方法と操作性評価
(左)デフォルト操作|(右)割り当て可能な操作
L側 | R側 | |
1タップ (カスタマイズ可) |
音量- | 音量+ |
2タップ (カスタマイズ可) |
再生/停止 | 再生/停止 |
3タップ (カスタマイズ可) |
ゲームモード | 音声アシスタント |
長押し (カスタマイズ可) |
ノイズコントロール | 曲送り |
すべての操作をカスタマイズ可能です。
割り当てられる操作も非常に多く、ほとんどの人が思い通りの操作方法に設定出来るのではないかと思います。
デフォルトの配置はちょっとゴチャゴチャしているので自分は以下のように設定して使っています。
ゲームモードと再生/停止を1つ削って、誤タップしやすい1タップ目を無効にするのもアリでしょう。
自由度が高く、とても使いやすいです。
操作性 | S・A・B・C・D |
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専用アプリ【PeatsAudio】の主な機能
主な機能一覧
- ノイズコントロール
- イコライザー
- 操作方法のカスタマイズ
- ゲームモード
- マルチポイント
- ファームウェアアップデート
ホーム画面
なんか電池残量の表示位置がおかしなことになっていますが、メイン機能がTOPに集約されて旧アプリより使いやすくなったと思います。
使って気付いたその他の注意点
アプリは会員登録が必要
アプリを使うのにログインが必要となります。
少し面倒ですがメールアドレスとパスワードを設定して使いましょう。
マルチポイントとLDACは併用不可
LDACとマルチポイントは併用できません。
マルチポイントは割り込み不可
マルチポイントの挙動について。
端末Aで音を再生中に端末Bで音を出しても自動では切り替わりませんでした。
端末Aの音を止めてから端末Bで音を出す必要があります。
SOUNDPEATS Capsule3 Pro+ 総評
メイン機能評価
音質 |
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8.3/10 |
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ノイキャン |
|
9/10 |
外音取り込み |
|
8/10 |
装着感 |
|
8.5/10 |
使い勝手評価
操作性 | S・A・B・C・D |
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携帯性 | S・A・B・C・D |
便利機能 | S・A・B・C・D |
通話品質 | S・A・B・C・D |
総評:9/10
Capsule3 Pro+は前作から音質が大幅にUP。
特に高音は聴き比べるとかなりの差を感じられます。
ノイキャンも少しですが消音力が上がっていますし、操作方法をカスタマイズできるようになったのでSOUNDPEATSイヤホンではこれまで出来なかった「曲戻し」を入れることができるようになっています。
総合力は相変わらず高いです。
SOUNDPEATSとしてはOperaシリーズに次ぐ1万円台TWSになるかと思いますが、これまでSOUNDPEATSイヤホンに親しんできた方なら充分満足できる出来栄えだと思います。
今回は以上です。
また次回のレビューでお会いしましょう。